サイスタサ終とミリシタイベを走った話
何の話だ、という感じだけどそんな話である。
特に意味もなければオチもない。教訓的な何かとかもない。いい話でもない。ミリオンライブとSideMの話がある。
比較とかそういうのもしているつもりはない。けど、複数ブランドの話が出てくるのが嫌な人は回れ右してほしい。
気になる人がいたらごめん。予防線は貼っておく。
今年になって、SideMのAltessimoに嵌った。
SideM自体はモバの開始時から触っていたし、担当は翼だし推しは春名と想楽くんだ。
途中で他のジャンルに浮気したり空白期間ができたりしながらも、担当イベントになったら戻って来たりライブをつまみ食いしたりしていたが、8年間まったく気にしていなかったAltessimoに、今年になって嵌った。
正確にはサイスタの「Infinite Octave」のMVと、CDの49ELEMENTSシリーズの「Resonate Blessing」で転がり落ちるように沼に落ちた。
今年の1月のことである。
それからというもの、毎日め~~~~~~ちゃくちゃ楽しかった。
半年ぐらいちゃんとログインしてなかったサイスタに毎日ログインして、事務所のアイドル達の台詞を聞いてにこにこした。都築さんはいつも寝てた。
嵌った瞬間に「FLASH LIGHT」の歌唱メンバーに都築さんが選ばれて大混乱したし、麗さんの新規SSRもきた。一緒に想楽君のSRも来た。嬉しい悲鳴である。
さらに同時期に翼の「奪うけどいいかな」的な限定SSRも来るし、春名のSSRもきた。
友人達は皆「ななみーの狙い撃ちだ」ってげらげら笑っていた。笑われて歯噛みしながらもめちゃくちゃ楽しかった。
ガシャはめちゃくちゃ回した。
楽しかったのに、突然サイスタのサ終告知が来た。
沼に嵌って2カ月のことだ。何を見ても楽しい時期に、唐突に来た。
3月末から不穏の影はあって、あちこちでサ終への不安の声が上がっていた。でも私は信じていなかった。だってサイスタこんなに楽しいんだもん。皆盛り上がってるしそんなことないでしょ?って。
サブスク終了はサ終への前哨じゃないか、っていうのを見て、「サイスタのサブスク課金しがいがないから内容変えるんじゃないかなあ」とのんきに思ってた。「過去イベントの復刻ができるアイテム貰えるサブスクとかがいいなあ」とか思っていた。
ヤバいな…と思ったのはエイプリルフールイベントが復刻だった時で、これはかなり凹んだ。
この日はサイスタにログインしてホームを見るのが辛かった。社長が出てくるたびにすぐ事務所画面を切り替えていたぐらいだ。
欝々した気持ちでいたら、ミリシタの「リベレイシング/アロン -LiberaSing Along-」エイプリルフール動画が公開された。
めっっっっっっっっっっちゃくちゃテンション上がった!!!!!!!!!
この時あまりに気落ちしすぎてフォロワーと作業通話しながら「そういえばなんか動画来るんだっけ…」とBGM代わりに再生したら千早がセンターで歌ってるどえらいカッコいい曲が流れてきて、テンション一転してずっとおかしな悲鳴をあげていたことを覚えている。
その節はすまない。(私信)
しかもこのばちくそにカッコいい曲は次のイベント曲で、その上位が千早だという。
個人的に好きなタイプの衣装ではないなあ(すまない)と思ったが、それはそれとして千早によく似合っているいるとも思った(すまない)し、曲がばちくそに好みだしかっこいいし千早に似合っていた。
何よりめっちゃくちゃ久々の千早上位イベントだ。
テンション上げて2500位狙うぞ!と言う気持ちになった。
どうやら千早の上位イベントは3年ぶりになるらしい。え?そんなに?せっかくなので2500位と言わず、今までの最高順位更新してみるか~(今までPR3回、最高順位はEverlasting1417位)って気持ちになった。
落ちてた気持ちが一気に晴れやかになった。
担当の上位イベントというのはやはりいいものだ。
…………晴れやかになった気持ちが一気にどん底に落ちるのはその数日後で。
いやホント。この4月頭のテンションの上下マジでどうしてくれよう????という感じだった。
なんならサ終公表直前に公開された都築さんのバースデーコミュがマジで最高だった。こんな最高のコミュ作るゲームがサ終するはずないでしょ???ってなってた。いや、もうエイプリルフールである程度の覚悟をしていたのでそんな何かに縋りたかっただけなのかもしれないが。
サ終に関する云々だのはここでは一旦置いておくが、ただただ、すごい虚脱感だった。
沼に落ちて2カ月の「箸が転んでも楽しい!」が一気に取り上げられたようなもので、「何を見ても楽しい」が「何を見ても楽しかった『のに』」になった。楽しかった物を、昨日までと同じように楽しめないのが苦しかった。
何よりも困ったのが、何故かアイマスへのモチベが全体的に落ちてしまったことだ。
ミリシタでやってるCut,Cut,Cutイベントも全然走れなかった。シンデレラの投票券集めも全然できなかった。U149のアニメはいつか元気になったら見ようと思って撮り貯めているが未だに手を付けられていない。
サイスタサ終で他のブランドに対してヘイトが向いたかと言うとそういう訳ではない。私は千早Pだ。他ブランドも触れてはいるが、一番は「千早P」だ。SideMも最初からやっていた、といっても途中の空白期間が長い。
じゃあ何で?と言われるとどう答えたらいいのか分からない。
上手く言えないが、ただただ、アイマスに触れるのがしんどかった。
自分でもその理由が分からないのもまた辛かった。
こんなにもアイマスが好きなのに、一番大事な担当のイベントが先に控えているのに、3年ぶりの千早イベントがこの先にあるのに、不甲斐ないぐらいに心が凹んでいた。
凹みながら、ふと思った。
千早の上位イベントは、3年ぶりだ。
私は3年間待った。千早のイベントが来ると信じて、その時にどんな曲が来るのかな、どんな衣装かな、どのメンバーで歌うのかな、ってわくわくしながら待っていた。
千早のイベントが来ると信じて疑わず、待っていた。
数カ月前の私も、同じように待っていた。
サイスタで都築さんの上位イベント来るのっていつかな。その時はMAXまで走ろう。
ガシャのローテ的にはそろそろ都築さんの新規SSRが来てもおかしくないって友達が教えてくれた。
もしかしたら復刻イベントとか復刻ガシャが来るかもしれない。そしたらInfinite Octaveの衣装を一番に取りに行くし、天井までガシャを回そう。
「FLASH LIGHT」に続くCDシリーズ、何が来るかな、季節ものだったらウエディングとかあるのかな。
今年はバレンタインデーイベント、手探りだったから全員に一定数渡しただけだったけど、来年はランキングみたいなの頑張ってみよう。
って。
その先が来たら、あれもしよう、これもしよう、って思ってた。
でも、私が考えていた「その先」はどれも来ることがなく、サイスタは終わりを迎えることになった。
そう考えて、ふと、怖くなった。
千早のイベントが来るまで3年待った。
次の千早上位イベントが来るまで、また3年かかるのだろうか。
そうしたらその時に
その時に、「その先」はあるのだろうか。
ぞっとした。
ソシャゲだからいつか終わりはある物だと分かっていた。
分かっていたつもりだったけれど、あまりにも唐突な今回の「終わり」は、それがいつどこにでも起こり得る物だとまざまざと見せつけてきた。
ミリシタの今後が不安に思えたとかそういうことではない。
(私が何も知らなかったと言えばそれまでだが)全く何も不安に思っていなかったサイスタが急に終わると言われたのだ。無邪気に未来を信じているものが終わってしまうことは、純粋に恐怖というか、虚無に近い感覚だった。
今、走らなきゃ、と思った。
私はこの先にあるAltessimoの新曲イベントを走ることも、
都築さんの限定ガシャを回すこともできない。
でも、今千早のイベントを走ることはできる。
今、自分の持てる力の全部で、走らなきゃ、と思った。
最高順位更新、とかじゃなくてTPR狙ってやる、って思った。
毎日Infinite OctaveのMVを見ながら、そんなことを思った。
こんな考えになったのは、悲しいかなサイスタのサ終があったからだし、今自分がSideMに再度嵌っているからだ。Infinite OctaveのMVに出会ったからだ。
「Infinite Octaveを背負って千早のイベントを走ってやる。100位狙ってやる!」
って思った。
もう、この辺の思考回路は何がどうなっているのか自分でも良く分からないので「それはおかしいだろ」というツッコミは勘弁願いたい。「背負うって何だよ」って、それは私も良く分からない。ただ、そう思った。
自己満足と言われたらその通りだし、現実逃避と言われたらそうかもしれない。純粋な思いでイベント走らないなんて千早に失礼だ顔向けできないと言われたらそれはもう何も言うことができない。
でも私はこの考えに至らなければTPRなんて自分に関係のない遠い世界の物だと思っていたし、自分のできる限りでゆるゆると走ろうっていう気持ちで今回のイベントも参加していたと思う。3桁順位狙えたらいいな~ぐらいのことは思ったかもしれない。でもそれぐらいで、また次のイベント頑張ろ~って思ったかも知れない。
来るかどうか分からない、次のイベントを。
今の私は全力で千早イベントを走れるのに。
千早イベントを楽しめるのに。
……だから、千早イベントを走ることにした。
初めてPとしての自分の名前に「@」で別の文章を入れた。
本当は「Infinite Octave」って入れたかったけど文字数で全く入らなかったので自己紹介に入れた。
代わりに「Infinite Octave」の歌詞から「8度が無限に」と名前に入れた。(前半は日本語の意味合い的に「8度を無限に」にしていたが、後半は歌詞そのままで入れた)
完全にただの自己満足だ。でももしも、この名前を見た人がどこかで何か引っかかってくれたら、という気持ちでそうつけた。
上手い事100位ボーダー付近停滞してたらこの名前が人の目につくかな~、そしたら嬉しいな~~とか思った。
ちょうどラウンジの傭兵のお誘いを受けたこともあって、はじめてラウンジにも入った。せっかくなのでやれることはやってみたかった。
そして、「リベレイシング/アロン -LiberaSing Along-」を走った。TPRという未知の領域を目指して、走った。
まぁ、走った結果、前半トリガー集めるのはめちゃくちゃ辛いし、ラストの追い上げはめちゃくちゃ怖いしで、「父さん…TPRボーダーは怖い所でした…」って顔になりました。
こんな怖い所次があってももう来れねぇよ!!!!!
TPR走ってる人何喰って生きてるんだよ!!!!
……って思うけど、イベント終った今、走って良かったなって思っている。
走り始めた時は、ホントに何が何だか分からないけどサイスタのサ終に対する意地みたいな気持ちがいっぱいだったし、誰に対してか分からないけど「目にもの見せてやる!」みたいな気持ちだった。
すごく苦しい何かを吐き出すための気持ちで走っていた。
走ってる間にミリオンの10thがあって。
心が落ちてたから10thのライブを見る余裕ないんでは?って思ってたし、直前まで見る気力がわかなかったんだけど、「そうだ、イベント走る時に流し見しよう」と、配信購入した。
流し見しよう、と思ったライブは流し見なんてできないぐらい素晴らしかった。
見ながら「あ、私ミリオンライブの事好きだったんだな……」って気持ちになった。ずっとどの曲もぼろぼろ泣きながら見ていた。手は反射のようにイベントを走っていた。
この辺語るとミリオンが好きだだけで一記事できてしまうのでこれまた省略するが、すごくシンプルに、「ミリオンライブが好きだ」と言う気持ちで、「その好きなミリオンライブに居る如月千早のイベントを走りたい」と言う気持ちになれた。
そしてやはりそれを後押し、走るきっかけをくれたのは「自分がInfinite Octaveに出会ったこと」だと思えた。
そこから後は、動機もきっかけも何も変わらないけれど、でもどこか重苦しさの抜けた感情でイベントを走れた。
「好きなゲームの、好きなアイドルの上位イベント」を、「何かへのあてつけ」ではなく、「また別の好きなゲームの好きなアイドルの曲がきっかけで走りたいと思えた」のだ。
「好きの原動力って偉大だね」っていうCrossingの歌詞がこんな風に沁みるとは思わなかった。
あと、これ書いてるのはイベント走り終わった直後なので、マジでラストのボーダーが怖すぎて半日ぐらい震えて叫びながら過ごしていたせいで、その反動でものすごい虚脱状態に陥っているのもあるかもしれない。所謂ランナーズハイだ。
何もかもそれどころではない。
重苦しいとか言ってる場合ではない。
自分が何のために走ったかとか、何で走ったかとかそんなことよりもただただ燃え尽きた……やり切った……という感覚でいっぱいである。
最終日の半日間、ボーダーが30分3万で追っかけてくる中、トリガー4桁の状態で99~101位をうろうろしている恐怖は半端なかった。
ボーダー停滞してたら名前人の目に触れるかな~とか呑気な事思ってた過去の私!最終日のボーダーなんて人の名前見てる余裕誰もねぇよ!!ちなみに17時に100位だったらしいね!やったね!いえ~い皆見た???(涙目)
最終日の昼に見た順位がここ。ここから後はスクショを取る余裕もなかったし、ラストはイベントページに飛ぶ時間もなかった…。
マジで泣きそうになりながらラスト数時間ひたすらドリンクを飲み、センチメンタルビーナスを叩きながら走りきった結果!!!!!!!!
やった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!
初の!!!!!TPR!!!!!!!
滑りこんだ!!!!!!!!!ホントに!!!!!!!?????
私がTPR!!!!?????????
や、や、やった~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ。
もしかしたら、このイベント走り切ったら、引退はしないけど隠居状態になってしまうんじゃないだろうかって気持ちはあった。
まぁ千早が居るのでそんなことないだろ、と心の中である種の確信はあったが。でも千早が出ないイベントとかはログインしなくなっちゃうんだろうかとか、そんな心配もするぐらい、本当にモチベが落ちていた。
今は、まぁ、どうなるかなんてわからないけど、目の前の今を楽しめる限り楽しみたいなと思っている。
ランナーズハイかもしれないけどイベント走るの楽しい~~~~~!って気持ちもあるし、つれぇよ~~~~~もう二度とやりたくね~~~~!って気持ちもある。
それはしゃーないw
さてそんな感じで。
通話中に突然千早上位に発狂した私を生暖かく見守ってくれたフォロワー、
ラウンジに傭兵に来ませんか?って誘って頂いたラウマスさん、
私がイベント走ってる間辛すぎて一緒にB級映画を見るのに付き合ってくれたフォロワー、
ツイッターで泣き叫んでいる私にランキング情勢を教えて頂いた優しいPさん、
別ジャンルながらイベランの辛さ分るよ…って応援してくれたフォロワー、
「ちょwお前今順位ここで点差コレ。頑張ってるじゃんw」って教えてくれたリア友、
皆ありがとう…イベント走行を見守ってくれた皆ありがとう…。
この場を借りてそっとお礼を書いておくね…。こんなくそ長文章誰もここまで読んでないと思うけど、色んなもので心暖かくなりました。まだ舞える。
…………。
と、まぁ長々書いてきたが、最初に書いた通り、特にこの話にオチはない。
ただ一人のアイマスを好きなPが、ある一つのアイマスを想い、ある一つのアイマスのイベントを走ったって言うだけの話だ。
ただ、一つだけ言いたいことがあるとすれば、こんな長々と記事を書かせる程度に、こんな記事を書くきっかけとなるイベント走行をさせた程度に、「Infinite Octave」のMVとの出会いは私にとってとてもでかかったということだ。
だから皆!!!!!
「Infinite Octave」のMVを見てくれ!!!!!
ここまでのくそ長記事を読むよりもずっと短い時間でずっと有意義な人生のひと時が過ごせる!!!!!!!
「Infinite Octave」のMVはいいぞ!!!!!
光の効果が素晴らしいし動きもいい。そして曲がいいし、歌詞がいいし声がいい。何もかもとてもいい。
千早イベント走った話のラストのしめ、これでええんか?????って思うけど、結局そこから始まってるのでこれで良いんです。
そもそもこれは「サイスタサ終とミリシタイベを走った話」なのでこれでいいんです。
もしもここまで読んでくれた人が居たらありがとう。
とりあえずInfinite OctaveのMVを見てくださいよろしくお願いします。