まめきちSpecial interview 〜デジタルネイティブ世代と創り上げる co-creation project第3弾〜
co-creation projectとは
nana公認クリエイター(※1)となった歌い手ユーザーを中心に、「歌い手になりたい、オリジナル曲を歌ってみたい」というユーザーを選別しアーティストとして輩出、デジタルリリースを行う取り組みです。
Co-Writing(共創)を得意とする音楽クリエイターチーム「Co-Writing Farm(※2)」をタッグを組み、リリースアーティストごとに専門チームを設立。
歌い手は歌うだけではなく、作詞作曲を含めゼロから一緒にコーライティングし、リリースまでの音楽作品制作を行うのも特徴です。
第3弾アーティストは、nana公認クリエイターでもある、まめきちさんが選ばれました!
作家陣にはCo-Writing Farmより永野小織 、KiEE、AKIHATA、ミキシングに小木岳司、マスタリングエンジニアには森﨑雅人(敬称略)を迎え、2022/8/20に「ワスレモノ」をリリース。
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今回は、音楽制作秘話も交え、まめきちさんのリリース後スペシャルインタビューを掲載いたします!
第3弾 │ まめきち
https://nana-music.com/users/5747662 https://mobile.twitter.com/mame_mime
まめきちさんインタビュー
── 今回はリリースおめでとうございます。今日は、改めてまめきちさんについてお伺いしていきたいと思いますのでよろしくお願い致します!
まめきち(以下ま):よろしくお願いします!
──最初に、co-creation projectのアーティストに決まった時の感想を教えてください。お声かけしたのは去年の年末くらいで、このプロジェクト名も決まっていなかった頃でしたが…
ま:素直に嬉しいなと思ったのを覚えています!
──そのうち、プロジェクトが解禁され、第1弾、第2弾がリリースされ、自分の番が近づいてきたと思うのですが、その間はいかがでしたか?
ま:緊張というよりは、純粋にオリジナルを出せるということへのワクワク感の方が強かったですね。
──まめきちさん専門の作家チームが組まれ、実際の音楽制作が始まってからのことをお伺いします。co-creation projectは、できた楽曲を歌うだけではなく、アーティスト自身もゼロから音楽制作に関わることが特徴でもあります。今回、曲先・詞先(曲先=メロディーを先に作って歌詞を当てはめる作り方。詞先はその逆)のどちらでいこうか、というチームの話し合いの後、「詞先」となりました。作詞にあたり、最初にまめきちさんに"思い出の断片や気になるワードなどを出してみてください"というようなところから始まったかと思うのですが、その辺りはいかがでしたか?
ま:これまで作詞経験がなかったので、歌詞の前に、何かの言葉を出すことがまず難しかったです。自分でなかなか言葉が浮かばなかったので、好きなアーティストの曲を色々聴いて、改めて歌詞の感じなどを参考にしながらなんとか引っ張り出しました(笑)
──言葉を出すのが難しい、と言っていたのは覚えています。
ま:本当に難しかったです。「このニュアンスが好きだな」とか「この言葉が好きだな」とかは色々あると思うんですが、それはきっと感覚で"いいな"と思っていた部分だったので、じゃあ実際に、具体的にどういう言葉が好きだ、というのをこれまで考えたことがなかったんですよね。自分が"好きだ"と思う感覚を言語化することが物凄く難しいなと感じました。
──今回初めて"自分の感覚を言葉にする"という体験をしてみて、それは今後の音楽活動にも活かせそうですか?
ま:はい、今回のリリースを経て、自分で作詞もやってみたいな、自分から出た言葉を歌にしてみたいな、と思いました。
──まめきちさんから出てきたたくさんの言葉や、まめきちさんの過去の恋愛体験などを伺った上で、作詞家のKiEEさんが"ワスレモノ"という「歌詞」として出してくださったと思うのですが、最初にKiEEさんの歌詞を見た時の感想を教えてください。
ま:ただただ「凄い!」って思いました。私が想像していた"こういう歌詞の感じ、というイメージそのままで…。まめきちとして、自分そのものの歌詞でした。私の言葉からここまで形にできるのって本当に凄いな、プロって凄いな、ってただただ尊敬していました。
──私から見ていても、KiEEさんのまめきちさんに対する心情の深掘り方には惚れ惚れするばかりでした。まめきちさんから出てきたたくさんの言葉を、プロの作詞家が形にして生み出す、これがまさに共作だと思います。
次に作曲について伺います。作曲も未経験ということで、まずは最初に作曲家の永野小織さんとアレンジャーのAKIHATAさんからデモをいただきましたね。それをもとに、まめきちさんから「ここは違うかな」とか「ここはこうしたい」というメロやアレンジへの具体案が出されていて、そのキャッチボールがチームとしてすごく良かったと感じていたのですが、その辺りは歌ってみての感覚なのでしょうか?
ま:そうですね…メロについては、覚えやすさとか、ウケのよさ、頭に残るメロディーが大事なのかなと思っていました。自分が歌いやすい、覚えやすい曲を作りたいとも思っていたので、その辺りを念頭に置いて一番初めのデモを聴かせていただいたのですが、歌ってみて「ちょっとボヤっとしてるかな」とか「ちょっと複雑だな」と思った箇所は、素直にその感覚をお伝えしました。例えば、サビ終わりにもうひと盛り上がりメロがあるデモをいただいた時はもう少しシンプルで良いんじゃないか、と言ったのは覚えています。一回聴いただけですぐ口ずさめるようなメロディーというのを意識していました。
──永野さん、AKIHATAさんから出されるメロ・アレンジ案と、まめきちさんの"こうしてみたい"というアイデアが噛み合って、すごく素敵な1曲になったように思います。
作詞作曲を問わず、このプロジェクトを通じて難しいと感じたことが他にあれば教えてください。
ま:最初、サビのデモを2〜3パターンいただいたんですが、何が良いのか分からなくなっちゃった時がありました。Aパターン、Bパターン、Cパターンそれぞれに良さがあって、どれを選べばいいのか悩みました。やっぱりそこは素人なので難しいなと感じた瞬間でした。
あとは…以前オリジナルを出した経験が一度あったのですが(※注1)その時にカバーとは違ってお手本がないことの難しさを感じていました。それを経たおかげか、今回は"こういうふうに歌ってみよう"と色々想像しながらレコーディングをすることができ、お手本がない難しさはカバーできたのですが、もしこれがオリジナル制作の初回だったらそこは苦労していただろうなとは思います。
──逆に、ここは自分の強みと気づいた部分や、自分はここが得意だった!というような新たな発見はありましたか?
ま:ありました!サビ前の「♪あぁ」について、KiEEさんが"「あぁ」だけで伝わる"とすごく感銘を受けてくださったり、一回目のレコーディングでDメロの「♪寂しくはないんだ 悲しくはないんだ」で感情を入れて歌ってみたら皆さんがすごく感動してくださったというのが印象に残っていて、そんな皆さんの反応を見た時に、自分の目標としている「内側まで響かせる歌」というのを歌う事ができるようになったのかな、という気づきがありました。
──「あぁ」の表現は本当に素晴らしかったと思います…!
co-creation projectに参加する前と後で、周りの反応も含めて何か変わったことはありますか?
ま:「ワスレモノ」は私の中でもすごく大好きな曲で、フォロワーさんにも早く聴いてほしいと思える曲だったんですよね。なので、リリース解禁された時に、以前よりも、一人でも多くの人に聴いて欲しいなという気持ちが高まりました。
周りの反応としては、職場にも歌を歌っていることはオープンにしているので、「新しい曲が出ました!」と職場で言ったら、今までの中で一番いいじゃん!って言ってくれた人もいて(笑)嬉しかったです。
普段職場の人には歌っている自分は見せていないので、歌活動をあまり知らない人たちからも良かったと言ってもらえたのは自信にもなりました。
──リアルでも弾き語りライブを始めたというお話を以前伺っていて、もしかしたら「ワスレモノ」も弾き語りできるかも?というところで、AKIHATAさんからコード譜も貰っていたと思うのですが、弾けそうですか?
ま:練習しないと私のレベルでは弾けないです(笑)
──いつかアコースティックなまめきちさん弾き語りの「ワスレモノ」、聴いてみたいです!
ま:練習頑張ります(笑)
──nanaを始めたきっかけや、「まめきち」として、そしてもう一つのアカウントである「みめ」としての活動については以前「ボーカルグランプリ2021春」グランプリインタビュー(注2)でも拝見したのですが、これからやってみたい活動や夢はありますか?
ま:欲望はあって(笑)簡単なイメージでいうと、Adoさんのように歌い手から歌唱力が認められるとか…あそこまでの大きな目標ではないんですが、でもnanaだけに留まらずたくさんの人に知られるアーティストになりたいです。今は顔出ししなくても歌い手活動ができるメリットがありますよね。プライベートは確保したまま、でも歌はもっと欲を出して知名度を上げられるよう、これからもさらに頑張りたいと思っています。
──私もまめきちさんのそんな姿を見てみたいです。応援しています!
では最後に、全体を通してco-creation projectの印象はいかがでしたか?
このco-creation projectは、自分の言葉や考え、こうしてみたいああしてみたいといった自分の想いを素直に作家チームに伝える事ができ、作家の皆さんによってそれがすぐに反映されて、自分が一から音楽制作に関われていると実感できる、貴重な体験でした。プロの方々の制作工程を実際に見れたこともすごく勉強になりました。
──nanaが目指している「共創」というコンセプトはその辺りにあって、それを実感していただけたならこんなに嬉しいことはありません。今回のリリースはゴールではなくスタートとして、さらに羽ばたいていただけたらと思っています。本日はありがとうございました!
ま:ありがとうございました!
co-creation projectはまだまだ続きます。これからのリリースもお楽しみに!
第1弾:す み かさん
第2弾:冷茶さん