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鎌倉市のパートナーシップ制度体験記|事実婚、パートナーシップ制度、法律婚って?

こんにちは、ななみです。昨年、noteを書いてから1年が経過していました。1年ってこんなに早かったけ。。。

そんなこんなで、今年「互いを人生のパートナーとして、日常生活において、経済的、精神的に相互に支え合い、協力し合うことを約束した関係にあることを公に証明する、鎌倉市のパートナーシップ制度」を活用しました。
昨年の今頃は、「結婚?まあいつかできるでしょ、相手いないけど」というなぜか根拠のない自信を持っていましたが、2021年、自信が事実となりました。これからよろしく相方さん。

1年ぶりに書こうと思った理由は、鎌倉市で令和元年(2019年)から始まったパートナーシップ制度を活用する人が、我々がなんと9番目で、あまりにも少ないと感じたからです。

(これは、知られていないだけじゃないか・・!?)

これから誰かと人生を共にしたいと思う方々に、ひとつの選択肢として提案をしたいと思い、体験記を残すことにしました。

そもそも、法律婚、事実婚、パートナーシップ婚の違いとは?

日本は、まだ夫婦別姓が法律上認められていないため、法律婚の場合はどちらかが苗字を変えなければなりません。また、"別性"である必要もあります。法律婚と反対に、パートナーシップ制度や事実婚は、法律としては認められていません。それぞれ、目的が違うようです。

法律婚:
婚姻届を出し、法律的に、独身の男女が夫婦になることを認めること。同じ氏を必ず名乗る必要がある。

事実婚:
意思として、独身の男女が夫婦になること。口頭、住民票提出(見届け記載が可能)、行政書士に公正証書を書いてもらうなど人それぞれ。

パートナーシップ制度:
意思として、性別に限らず独身者同士がパートナーになることを自治体が認めること。導入している自治体が限られている。

つまり、パートナーシップ制度とは同性婚を応援するために作られた制度です。鎌倉市のように、異性同士が活用できる自治体もあります。現在は、全国100自治体以上で取り入れらていますので、皆さんのお住いの地域も該当するかも?


知ったような口で書いていますが、事実婚とパートナーシップ制度の違いは、当時よくわかっていませんでした。

 我々は異性同士ですがパートナーシップ制度を活用した理由は

一生一緒にいると決めたので、結局どんな形でもよかったのですが、
・苗字を変えたくなかった
・小林ななみ、藤原皓平のアイデンティティーがある
・常に新しいことをやってみたい

という我々の意志を尊重し、夫婦別姓の選択をしました。

なぜ、法律婚じゃだめなのか?

法律婚も検討しましたが、やはり思い起こすのは、私は小林ななみであり、相方は藤原皓平である、ということでした。

私も仕事があり、相方も仕事をしています。子どもはいなく、共働きです。今の法律婚は、子どもがいて、どちらかが扶養に入ることで税の控除を受けられる税制上のメリットは大きいです。その他、住宅ローン、保険の適応、病院面会など様々な特典はありますが、我々が我々として生きていきたかった。正直、共働きなら法律婚も事実婚も受けられるメリットはほぼ変わらないと思います。

法律婚と事実婚の違いについて、税制上のメリデメまで詳しく知りたいと思った方は、坪井さんのnoteをどうぞ。

そんなことで?と思う人もいるかもしれませんが、名前を変えるということに、お互いが違和感を感じていました。

対話を重ねて、子どもが生まれたら法律婚に変更することを前提にパートナーシップ制度をとることで合意しました。
個人の問題ではなく、お家問題がまだまだ根深い中で、様々な事情で家族から結婚を反対されることもあるかと思いますし、理解し合えた我々はラッキーだったと思います。

鎌倉市のパートナーシップ制度は、どう手続きされる?

鎌倉市の場合は、事前に申請日の予約が1週間前までに必要です。法律婚と違い、当日証明書の発行手続きがあるため基本的には平日のみ。(ぜひ休日も対応してほしい!)
婚姻届のように、承認者のサインはいらず、お互いの同意が承認となります。

■調印までの流れ
1.  個室に連れていかれ、宣誓書のようなものを市の職員の方が読み上げる(プチ牧師さん的な)
2. 我々は該当します と口頭で表現
3.  提出書類を提出(住民票、戸籍抄本、身分証明書)
4. 15分くらいで両者の名前が記載されたカードが発行される
終了

大体40分くらいで無事手続きは終了。皆さんからお祝いいただき嬉しい気持ちでいっぱいでした。よかったよかった。そして証明書はカードとしてもらえるんですね、知らなかった!

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写真:鎌倉アップデートチャレンジのマコちゃんもお祝いしてくれた〜!

今の所、この証明書カードを活用して携帯の家族割やら市営住宅の申込みはできるそうですが、保険や病院の同伴は、企業や病院によって対応が異なるとのことでした。

今回は鎌倉市のパートナーシップ制度を活用しましたが、自治体に頼らず家族証明を作ることができるサービスも、民間企業から出てきています。パートナーと同居していなくても利用できるので、超ありがたい。今後、ますます家族の形が"結婚"に縛られなくなる日が来そうです。(もちろんそれを法律で認めてもらえたら幸せな人は増える)


以上、パートナーシップ制度体験記でした。

誤った記載を発見したらぜひ教えてください。
そして、悩む方々に届きますことを!Have a wonderful partnership~!


余談:相方のnoteはこちら


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