Notefolio #07 | ドアオープナー
前置き。
先日たまたま、ウイルス感染対策グッズとして「ドアオープナー」というものを知ったのでした。
それは何かフック状の形状をしたもので、それを引っ掛けてドアを開けたり、突起部でエレベーターなどのボタンを押せるそうです。つまりは自分の手を直接ドアノブやボタンに触れる事なく操作し、接触感染のリスクを低減するもののようです。
noteさんの残念な習性は残念なことに、他の人がどんな物を設計・制作しているか調べる前にまずはデザインアプリやCADを立ち上げ、せっせとモノを作ってしまうことです。もうちょっと落ち着いたらいいと思うよ。
つまりは、今回はドアオープナーを作る回でございます。
はい、そんなわけでできたのがこれです。でゅん。
先にオチを付けておきますね。(いや、もうだいぶ見えてるけど。)
凶器に見えて携帯できないよ!!!(出オチ)
。
。。
。。。
はい、ではここから蛇足です。いつものように設計編とか実装編とかそんな感じとかですよ(やる気出せ)
設計編
今回のポイント的には、目的を果たす行為を種類ごとに分解し、それを形状にし、さらに材料や制作上の制限を考慮した上で統合するところでしょうか。設計の基本的な事ではあります。
今回の目的を果たす行為とは、主に「ドアノブを引く、押す」「ボタンを押す」の3つです。それらを満たせそうな形状に対応させるとこのような感じでしょうか。
正確には、ドアを引いたり押したりする前に、「ドアノブを回す」という行為もあるのでそれも考慮する必要がありそうですね。
それらを合体させるとこのような感じになりました。
とりあえずまずは機能するものを作ってみるということで、3Dプリンターで出力する事にしました。
材料は、試作品を作るのによく使われるPLA(ポリ乳酸)を使用。ただしこのPLAというものは、身の回りでよく使われているABSやポリカーボネートなどのプラスチックに比べて熱に弱かったり、脆かったりします。
つまり、例えば同じ力に耐えなければならないとき、ABSやポリカーボネートよりもPLAは厚みを増すなどの工夫をしなければなりません。
ドアオープナーは、その使い方的にどうしても相応の力がかかります。ドアを引っ掛けてドアを開けるほどの力をかけても折れないようにするために、だいぶ太くなってしまいました。(そしてそれが凶器ルックスの敗因。。)
取っ手のところに丸みを付けたら膨らんだのもあり、また3Dプリントの都合上、形状を2分割にしました。後で結合するためのネジとナットの穴を開けておきます。
実装編
さて、3Dプリントしてネジ止めして、手頃なドアノブでいざテストです。
するとどうでしょう。
ドアノブ回そうとするとつるっと滑ってしまいます。がんばればどうにかならないこともないけど滑って開けにくいですね。
というわけでスポンジゴムを貼ってみました。これで幾分ましです。
携帯に便利なようにキーチェーンを取り付けて、ズボンのベルトに通して、、
職質を心配する編
はい、完成です。
これをひっさげて、いざ外に出ようとしたところで気付きましたよね。
「これ、凶器にしか見えない。。」
「職質されかねない。。」
「周りの目線が、、」
というわけで冒頭のオチに戻り、没です。
作った瞬間、お払い箱。
南無。
ここにきてようやくGoogle先生にドアオープナーというものを、他の人はどう作っているのか訪ねてみたんですね。
うーむ、、これもなんか使いにくそうでもやっとしますし、なにより接触感染を防ぐ目的であれば、対象物と自分が触れる部分を常用の中でちゃんと分けられて、使いやすいものでなければ実効的ではないと思うので、、でも僕の作ったものよりはるかに良くできてますね。
まあ、はい、出直してきます。。