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カヤキョイ、廃墟の街

トルコって国は、凄まじく複雑な支配の変遷を辿って今に至る。海の要所だからとか、穀倉地帯だからとか(トルコは今なお小麦自給率100%らしい)、色んな要因があるのだろう。
その支配者ごとに違う宗教を推し進めていたので、ギリシャ正教(キリスト教の一派)とかイスラム教とか、いろんな宗教の人・場所が国内に散らばっていた。

カヤキョイは、かつて、周辺のイスラム教の街から孤立した、ギリシャ正教を信仰する街だった。
ある日、トルコはカヤキョイなどギリシャ正教の住民を、ギリシャはイスラム教徒の住民を、互いに交換することになったらしい。
以降、カヤキョイに人の影はなくなった……。

だから古代ローマに比べれば最近の遺跡なんだけれど、それゆえ、いい具合に廃墟の状態が保存されていた。色が薄いラピュタみたいな、そんな不思議な異世界オーラ感は今までの遺跡より一際鋭い!!

文明が途絶えたら地球はこんなふうになるのかな、なんて想像しながら歩いて、とても楽しい時間でした♪

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