Ep.30「現地調達」

島の日差しは尋常ではなかった。

次の日の朝はいつもより早く起きて、チェックアウトの時間までビーチや宿の周りを散策しようと思った。でも朝9時30分くらいで、もうバテそうになった。
いや、最近の私は自習室に引きこもっていたから、それが原因のような気もするが。

チェックアウトの前に、スタッフのお姉さんに、近くに洋服屋さんなどはないか聞いた。
離島ターミナルまでのバスの途中に、大手チェーン系列の、安めの洋服屋さんが何軒かあると教えてくれた。
その場所をメモして、チェックアウト後はまずそこに向かうことにする。

昨日からスマホの電源を切ったままなので、昨日までのようにスマホを見ながら歩けるわけではない。なんとなく、信頼できる相棒がいなくなったような心細さがある。

何かあったらいけないと思って、念のため宿の住所や周辺の地図を印刷しておいて良かった。

服屋で帽子、その近くのドラッグストアでメイク道具、日焼け止め、トラベル用歯ブラシセット、シャンプーセット、スキンケアセットを買った。
昨日の宿には、シャンプーとボディソープしか置いていなかったのだ。もしかしたら安い代わりに、それらが何も置かれていない宿もあるかもしれないと思った。

今日は竹富島で一泊する日。
フェリーで移動するため、離島ターミナルへ向かう。