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Ep.37「夜空は星の渋滞」

少し、寝るつもりだった。
起きたら朝の4時でびっくり。疲れてたんだな。
昨晩のゆんたくは参加できなかったけど、まあいいか。

ドミトリーの2段ベット、上に寝ていたのだが、下に誰かが寝ているようだった。起こさないように、静かに部屋を出る。

昨日の夜、結局何も食べずに寝てしまった。
リュックサックからサーターアンダギーを取り出して食べる。

もうすっかり目が覚めた。外に歩きに行こう。

集落は夜の闇に溶け込んでいた。街灯がない。
うーーん、としばらく考えてスマホの電源をつけた。すぐ機内モードにする。スマホを懐中電灯代わりに、外を歩く。

静寂の中で鳴る、私の靴の音。

ふと立ち止まって夜空を見上げると、それはそれは、プラネタリウムよりも多いんじゃないかっていう星の数だった。
すごい。

しばらく、じっと見る。

なんというか、ロマンチックというより、むしろ星の渋滞である。星座の線が見えない。
……もちろんこれはこれで、なかなか面白いのだけれど。

のんびりと歩いていると波の音が聞こえてきた。夜の海の、子守唄のような優しい波音。
その音の方へ進むと桟橋が見えた。

空は、ほんの少しだけ明るくなった気がする。
せっかくだから、日の出まで浜に沿って歩こう。


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