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ピアノの演奏と、バックパッカーの一人旅は似ている

右手はメロディ、左手は伴奏、両足はリズム。ピアノを弾く時、わたしの身体と脳内はそんなふうに、それぞれ異なるタスクを、同時並行でこなしている。
バックパッカーの一人旅、特に1ヶ月超の長旅になると、音楽を奏でるのと似たような、「同時並行でタスクを処理するスキル」が磨かれると思う。

メインは、
①数日後の行き先と宿選び(前日とか、直前予約の時も少なくないけど)
②今日の大まかな観光予定
③旅の振り返り(使った金額のメモ、投稿文の作成)

とかかな。

初めて行く国とか、久しぶりのバックパッカーの一人旅だったりすると、

④ドミトリーへの順応
⑤原因不明の体調不良

なども加わる。いや、もっとあると思うけど、ここでは省略させて。
この「海外バックパッカーの一人旅において、こなすべき同時並行のタスク」は、私が今までやってきた他のどんな仕事よりも、勉強よりも、数も種類も多い。
そればかりではなく、天候、体調不良、情報不足、遅延など、数多の理由で、予定通りにいかないことのほうが多い。

音楽に例えるなら一人で作曲も指揮もピアノも弦楽器も打楽器もこなして、さらにオペラも演じるっていうレベルだと思うんだけど(これは言い過ぎ? 笑)。

初めて海外一人でバックパッカーに行ったラオスでは「旅をこなす」だけで精一杯だった。
音楽で例えるなら、「曲を最後まで弾く」だけでも結構大変って感じ。

でも、ラオス、タイ、ベトナムって来て今のトルコ一人旅。「旅をこなして、旅を楽しんで、その国の歴史や文化を振り返って、自分自身を見つめて、歌を詠んで」って感じで、かなり色んな角度から旅を満喫できていると思う。
これも、音楽で例えるなら「作曲者(自分)の気持ちを汲み取りながら、今の感情も加えて演奏する」っていうイメージかな。

そういう面で一番、自分の成長を実感している。

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