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知らない怖さ。
私は、コロナウイルスの影響で自分と向き合う時間が増えたことで、以前より感じていたPMS(月経前症候群)を肌で強く感じるようになりピルの内服を始めた。
人生で初めて長期的に毎日内服を飲むことになった。
海外では薬局で手に入れることができることもあり内服されている人が多いピル。
日本では受診しなければ手に入れることが出来ないのが現状のため、忙しく働いている人などは受診が難しくなる人もいるのではないかと思う。
私自身看護師であるもののピルの知識はあまりなくて、始めるのに特に大きな理由はないがどこかハードルの高さを感じていた。
周りの友達に聞いてみると、意外と内服している人が多く意外と飲まれていることも分かりそれでずいぶん良くなったとの話も聞かれたため
”私も気持ちの浮き沈みをどうにかしたい”
そんな気持ちで内服をスタートした。
飲み始めて5ヶ月ほどしたとき
プライベート、仕事で特別大きな何か
あったわけではないのに
普段楽しくやっていた仕事を目の前にしたとき
以前より少しやる気をなくしているような
少しやる気が出てこないような気がして
”いつもの自分じゃない”
そんな違和感を覚えるようになった。
この数ヶ月で思い当たる事は
ピルの内服をスタートさせたことしか思いつかず
”もしかして...”と不安になった。
病院で内服を始めるとき副作用の説明を受け
吐き気や頭痛、腹痛、むくみと聞きいていたため
まさかと思い他の副作用がないか?と調べてみる
と”うつ症状”と出てきた。
私は衝撃だったと共にピルの影響であることがわかり安心した。
”どうしてこんなになんの気持ちもなくなってしまう感じがするのだろう”
と少しずつ気持ちが変化していくことが正直怖かった。
ピルを飲む事は私の日常になっていたし、特にその副作用があることを意識していたわけではないから思い当たる節がなければ気がつかなかった可能性もある。
自分の気持ちにアンテナをはらず
気持ちの変化に気がつかなかったら
そのままの状態が続いて
どうなっていたかわからない。
知らない怖さはこんなところにもかくれている。
その後、婦人科を受診しピルの内服をやめ
内服前の自分に戻って
いろんなことを感じている。
PMSと思っていたけれど、それがそのとき感じている本当の自分の気持ちであるとも気がつくことができた。
どのサイトにも大きくこの症状については書かれていない。
今、ピルを内服している人で少しおかしいな?
と感じる人はその症状を無視しないで受診をして欲しいと思う。おかしいことではないから。
どんなことでも同じことであるが
知らない怖さ、それこそが真の怖さに繋がっていく。
知ることで安心し、自分の選択を増やせるきっかけにもなる。
自分の変化に気がつけるのは自分。
自分を大切にすることを忘れないでいたい。