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ふたりはミチナナ 〜登場!キュアマンダリン〜

「しぇんぱい!私の攻撃が全然効かないです!」
「スプラウトの打撃でもダメなのか...。スプリング!」
「もう試してるわよ!でもこの通りピンピンしてるわ!」
「みんな!手を繋いで!一旦ここから離れるよ!」


ヒュン


スタッ


「ハピネスの機転で助かったわ。それにしても便利な能力ね」
「これがあったら夜中に両親にバレずにコンビニに行けたのに...」
「ミューズは小さい頃意外とヤンチャしてたもんね...」
「皆さんこちらへ。傷を治しますから」
「いつもありがとうございますヒール」
「どういたしましてミューズ。それにしても今回の敵は強力ですね」
「はい...。モエ達の攻撃が全然効かないです...」
「今はこのまま撤退するしかないわね」
「でも私達が逃げたらこの街は...」


「お困りのようね」


「あなたは?」
「私の名前はキュアマンダリン。あなた達と同じ◯リキュアよ」
「律儀に伏せ字を使うのね...。それでキュアリン」
「しまりんみたいな呼び方やめてもらえるかしら!」
「スプリング、今はボケてる暇はないぞ」
「ごめんなさいミューズ。何となくこの人はイジられキャラな気がして」
「何ですって!失礼しちゃうわ!見てなさい!私が倒してくるわ!」


ヒュン


「消えた!?」
「彼女も瞬間移動ができるのかしら?」
「さあ...どうなのでしょう...」

スタッ


「倒してきたわよ」
「え!?もうですか!!」
「ええ」
「でもどうやって倒したですか!」
「『能力を無効化する能力』を『無効化』したわ」
「まさかそれって...」
「私の能力は他者の能力をコピーする事よ」
「1つ聞きたいのですが」
「ええ。何なりとどうぞ」
「あなたは私達の味方ですか?」
「さあね。次に会う時は敵かもしれないわ」
「......。ですが今回は助けていただいてありがとうこざいます」
「ミチルちゃんは相変わらず礼儀正しいのね。そういう所が好きよ」
「!? あなた、なぜ私の名前を!?」
「それについてはいずれ知る事になるかもしれないわ。さようなら、また会いましょう」

「得体の知れない人だったわね...」
「ホントです!モエはあんな胡散臭い人信用できないです!」
「でも、もし敵だとしたらなぜわざわざ私達に能力を明かしたのでしょう?」
「自分の能力に相応の自信があるか、もしくは嘘を吐いているか、それとも...」
「そういう趣味なのか」
「そうそれ。コハル、ホントお前分かり手だな」
「ナナしゃんの一番の理解者は私です!」
「モエも負けてないです!」
「あの......。みんな私の事忘れてない?」
「あ」
「ごめんね前園運送(株)」
「運送業者じゃないわよ!しかも本当にある名前出すのやめてもらえる!?」


※本当にありました。



「さて、次はどのようにして彼女達をサポートしよう?君ならどうするだろうか、ジン」

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