ふたりはミチナナ 〜ミチナナ・フォーエバー〜
「とても綺麗だよ2人とも」
「お義父さんありがとうございます」
「そんなに畏まらなくて良いんだよナナさん。私達はもう家族なんだから」
「ナナ、犬飼さんがこう仰ってくださってるんだからもっと気楽にしなさい」
「柊さんこそもっと気楽にしてください笑」
ドレスで着飾った2人の花嫁とその両親が談笑していた。
「それにしても急にナナが女の子を連れてきて付き合ってるなんてカミングアウトした時にはひっくり返りそうになったよ笑」
「私はしばらく開いた口が塞がりませんでしたよ笑」
「犬飼さんもですか笑」
「そりゃそうですよ!笑 私も妻も同性を好きになった事はありませんから2人で話し合いを重ねました」
「わたし達2人に真剣に向き合ってくれたお父さんとお母さんがわたしは大好きだよ」
「ミチル......」
「お父さんもう泣きそうになってる笑 まだ早いよー」
そろそろ披露宴が始まる。
「ミチルちゃん」
「何、ナナしゃん?」
「わたし、ミチルちゃんに会えて良かった」
「わたしもだよ。ナナしゃんのお嫁さんになれるなんて夢みたい」
ナナはミチルの頬を軽く引っ張った。
「ナナしゃんいたいよぉ」
「これで夢じゃないってわかった?」
「わかったけど、それでもやっぱり夢みたい」
2人はお互いの顔を見つめ合った。
「ミチルちゃん、ずっと2人でいようね」
「もちろん。ナナしゃんこの手でわたしをずっと離さないでね」
ミチルはナナの両手を取って握った。永遠を誓った2人は手を繋いで会場へと向かった。
そして会場は暑苦しい大勢のミチナナオタクでごった返していたのであった。
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