実験室#25 熱中症体験
*個人の体験談です
或る日突然起こったこと
インフルエンザと手足口病も、ある日突然なぜかわからず発症しましたが、熱中症(多分)もある日突然起こりました。
数年前の夏、熱中症で病院に運ばれる人が増えているというニュースが聞こえてきていた頃、目がさめると体が痺れていました。
これはもしかして、噂の熱中症かな?と思いました。
すごく暑かった記憶はないし、エアコンをどうしていたかの記憶もないのですが、今日はそんなに暑くないなと思っていたような気はします。
特別に暑くもなく、体調が悪かったわけでもなく、食事もちゃんととっていたのに、起きたらこれ。
人間の体って、図太いところと繊細なところの差が激しすぎ。
手は痺れているし、うまく動けない、これはちょっとやばそうだなと思いつつ、体を起こすと一応起きられたので、とりあえずいざという時のために用意しておいた塩を舐め、水を飲みました。
すると、どんどん気分が悪くなり、吐き気が。
ここからがまずかった
わたしは現在、嘔吐はしないと心に決めているのですが(この出来事がきっかけで)、当時は気持ち悪くなったら、吐いてしまえば楽になれるというのを採用していました。
お腹に何も入っていないときは、水を多めに飲んで、井の中を水で濯ぐくらいの気持ちで吐くことを、ときどきしていました。
頻繁じゃないけど、どうしてものとき。
そのときも、とにかくムカムカして吐きそうなのに、吐けそうになかったので、ペットボトルをトイレに持ち込み、ゴクゴク飲んでトイレに向かう。
そして、ゴー!
とやるのに、でない。
気持ち悪さはどんどんますのに出ない。
で、思いっきり吐く(出ない)を何度か繰り返していたら、食道か気管かわからないけど、喉のあたりがつってしまった!
食道がひっくり返った!と思いました。
そして、呼吸ができなくなり、絶対いかんやつだと焦りました。
このまま死ぬかもしれないとも思いました。
とてつもなく焦りつつ、戻れ!!と力一杯喉に力を込めて、なんとかことなきをえました。
たった数分の出来事だと思いますが、呼吸ができないことは非常に恐ろしいことです。
あとで、あれは夢だったかもしれないと思ったのですが、喉の奥が筋肉痛みたいになっていたので、夢ではなかったようです。
助かった。
呼吸困難からは助かったものの、そのまま動けなくなり、もうどうすることもできなくて、救急車を呼ぶか、このままトイレで横になるか迷った結果、とりあえずトイレで横になることにしました。
一応トイレにスマホを持って言っていたので、ギリギリもうダメだと思ったら救急車だと思いつつ、とりあえず寝ることにしました。
もしかしたらこのまま目が覚めないかもしれないと恐怖を感じつつ、でももう動けなくて、そのまま横になりました。一応タオル敷いて。
ちなみに、ベッドに戻らなかったのは、いろんなところからいろいろ出ちゃったら、片付けるのが大変だからです。
なんか色々ととっちらかっているのは、やっぱりそのとき正常な判断ができていないからなのだと思います。
数時間後、なんとか目が覚め、一応ムカつきは治り、体の痺れも一応収まっていました。
もう一度塩を舐め、水を飲んで、ベッドに戻り、安静にして過ごしていたところ、翌日には回復していました。
運が良かっただけかもしれません。
消防士さんと話した
その出来事の数日後、たまたま消防士さんに会う機会があって、その年はやっぱり救急車での出動回数が多いって話になったので、
わたしもこんな感じになったと話したところ、「無理せず救急車呼んでね」と言ってもらえました。
消防士さんによると、やっぱり変な出動要請とかはあって、困ることはあるらしいんだけど、自分でどうしようもないときは、無理せずすぐに呼んでほしいとのことでした。
わたしの場合、別段食欲が落ちていたわけでもなく、一応気をつけていた(塩を用意したりもしていたし)ので、なんとかギリギリセーフでしたが、本当にいつ何時自分の身にも降りかかるかわからないことなんだなぁと思いました。
健康には気をつけているんだけど、まだまだ体の中の状態を把握しきれていないことも痛感したので、今後はもっと意識したいと思います。
そして、気分が悪い時には、スマホを絶対に手放さないことを教訓としました。
いざとなった時に通信できる機械があるだけで、とてつもなく心強かったので。
なんとなく暖かくなってきたなと感じて思い出した出来事でした。