実験室#19　1ヶ月で5キロ痩せた話

＊個人の感想です。

あるふゆのできごと

ある年の確か2月ごろ、本当になんのきっかけだったか忘れたのですが、なんとなくお腹が空かなくて、お腹が空いても食べる気がしなくて、コーヒーを飲むくらいで過ごしていたところ、気づいたら体重が5キロほど減っていました。

意図していたわけではなくて、気づいたらそうなっていたのです。
申し訳ないくらいになんの参考にもなりません。

がんばってやるぞ！とかそういうわけではなく、なんとなく体が欲しないから食べない、そして寒いから動きたくなくて食べない、そんな理由だったので、再現性はないし、メンタルの状態をこの時と同じにしようと思ってもなぁ、みたいな感じです。

ちなみに、落ち込んでいたとか辛い時期だったとか、そういうことでもなくて、とてつもなく忙しかった後に、急に暇になったのでオンラインゲームとかやってみたら面白くてそっちに夢中になっていたとか、そんな程度です。結構ハッピーだった気がします。

で、痩せたことにも気づいていなかったのですが、ある日、おや、ここには出っ張りがあったはず？という感じで、足の形の変化に気付きました。
それで体重を測ってみると5キロも減っている！
当時、自分はとても太っていると思っていたわたしは（それでいて特に努力も何もしていなかったわたしは）、この状況に非常に喜びました。

しかし、なんの根拠もなく「痩せる＝きれいになる」みたいな価値観だったのですが、それがある日覆されることになります。

試着室の出来事

痩せたタイミングで、ちょうど出かける予定ができ、よーし、新しい服を買っちゃうぞーと意気込んで、買い物に行きました。

いつもよりちょっとワクワクしながら服を選び、試着室に入ったところ、

・・・なんか変。

言うなれば貧相。

わたしはもともと、下半身に肉がついていて、上半身が細いタイプでした。
で、下半身の肉に変化を感じられるほど痩せた結果、上半身がとても貧相な感じになっていたのです。
それは決して、綺麗という感じではありませんでした。まあ痩せているという感じではありましたが。

また、毎日見ている鏡では気づかなかったのですが、なんか顔もげっそりしていて、コレジャナイ感が半端ないのです。

デコルテが痩せた結果、なんとも言えず年をとって見えるし、頬がこけてるからやつれても見える。

痩せたから綺麗になった、の公式は一切通用せず、単純に痩せただけだったという現実を目の当たりにすることになったのでした。

その後も続く影響

その後、徐々に体重は戻っていったのですが、問題は後々にも現れました。

一つ目は、髪の毛がパッサパサになったこと。見た目も手触りも、まるでリカちゃんやバービーちゃん（人形）のような感じ。
そしてもう一つ、すごい腰痛になったこと。これは直接的に関係しているのかはわかりませんが、同じタイミングで、腰というか背中が痛くて仕方なくなりました。
どちらも夏頃に気付きました。

知り合いの整体師さんにほぐしてもらったのですが、その際、髪の毛があまりにもパッサパサで、ものすごく恥ずかしかったのを覚えております。

半年経ってようやく知ることのできる影響を体験し、日々の食事ってとても大切だなと痛感しました。

この時は、約1ヶ月ほどろくに食事をしなかっただけなので、さほど大きな影響はないとは思いますが、もしかしたらわたしが80歳、90歳となった時にどんな影響があるかはわかりません。

食べること・食べないことの大切さ

ファスティングの記事を書く時、「ダイエット目的ではオススメしない」と繰り返し書いているのですが、理由がこの体験です。
「痩せるために食べない」の認識は、わたしにはオススメできません。
専門家の方の指導のもとなら、全く食べないとかもあるのかもしれないけど、個人の判断で、極端に食べないっていうのは、違うんじゃ無いかと。

ファスティングは、体の中の状態を正常に戻すっていうのがポイントで、結果として少食でも活動できるようになるから痩せるとか、消化に使っていた酵素を別で使えるようになるから痩せるとか、そう行った効果はありますが、
食べなかった結果痩せるというのは、どちらかというと、やつれるとか衰えるになっちゃうんじゃないかと思うのです。

わたしの場合、体型とか骨格とか、様々な要素から痩せても綺麗にならなかったのかもしれません。なんだけど、とりあえず食べなくて、体重が減った結果自分に対して感じたのは、「なにこれ、貧相」でした。

わたしがもともと自分の容姿に対して肯定的ではないことから、こう思ったのかもしれず、他の人から見たら「痩せてすごく綺麗になったね！」という状況だったのかもしれませんが、自分ではそうは思えませんでした。

それでいて、髪はパサパサになるし、背中や腰は痛くなるし、内部の状況に関しても、食べなさすぎたことによって、負担がかかっていたことは間違い無いんだろうなぁと思います。

健康に長生きする秘訣の一つに「少食」っていうのがあるんだけど、食べないわけでは無いんですよね。
栄養もビタミンもミネラルもバランスよくちゃんと摂る、で、娯楽になる部分はほどほどにっていうのが重要なんだよなと、本日アフターヌーンティーをいただいてきたわたしは、思うのであります。