保護犬猫に「一生の家族」を マッチングサイトOMUSUBI(お結び)の挑戦
「人が動物と共に生きる社会をつくる」
おそらく同じ願いを持つ人も多い、シンプルだけど遠く難しくも感じる決意。これが私が属するシロップのミッションです。
私たちは動物が好きな人も苦手な人も、正しい情報と尊重を元に認め合い、人にとっても動物にとっても暮らしやすい社会の実現を目指しています。
今回は私たちが運営する保護犬猫マッチングサイトOMUSUBI(お結び)を紹介します。
犬猫の家族化と殺処分問題
ペットの家族化が注目される昨今。少子化の影響もあり、ペットの飼育頭数は15歳未満の子供の数を上回っているといわれています。
愛犬・愛猫の食事にこだわったり、一緒に旅行したり、より良いペットライフを目指すご家族も増えてきました。
一方で、実は年間3.8万匹の犬猫が家族が見つからず、殺処分されている現状があります。大量繁殖大量販売、飼育放棄、野外繁殖など多くの課題が絡み合い、悲しい数字を生み出している状況なのです。
OMUSUBI(お結び)とは?
この問題を解決するため、私たちは2016年12月に保護犬猫マッチングサイトOMUSUBI(お結び)をリリースしました。審査を通過した保護団体のみ登録可能なシステムになっており、募集中の犬猫との潜在的な相性を診断する機能も搭載されています。
登録保護団体は全国100団体超え
リリース当初は関東近郊13団体からスタートしたOMUSUBI。現在、北は北海道、南は沖縄県まで、全国100以上の保護団体さんが利用してくれています。実際の活動状況を伺う中で、地域差の現状や活動方針も学ぶことができ、本当に勉強になっています。
3年を迎えるタイミングで、リリース時から利用してくれている保護団体さんから「最近OMUSUBIを見て譲渡会に来てくれる方も増えて。OMUSUBIさん、とても良くなりましたね」と褒めていただけた時は本当に嬉しかったです。
相性診断リリースで会員数1万人突破
2019年8月にデータレコメンド機能「相性度診断」をリリースしました。OMUSUBIでは6つの質問を通し、ユーザーからライフスタイルなどの嗜好データを収集し、犬や猫のプロフィールデータと照合して相性度を見える化しています。
結果的に、会員登録数も増加し、月間応募件数が機能リリース前から230%増加しました。応募されづらかった犬猫への応募も増えました。
OMUSUBIが提案したい世界観
迎えたい!と思った子が、
たまたま保護犬・猫だった
「かわいそう」
「成犬だとしつけ難しそう」
「病気になりそう」
保護犬・保護猫と聞いた時に、同情とネガティブイメージが先行してしまいます。
しかし、人が大好きな子もいれば、甘え方が分からない子もいる。物覚えが良い子、おやつがあれば頑張れる子。自立心旺盛な子。全て素敵な個性ではないでしょうか。
OMUSUBIでも保護団体さんが「この子はうちで看取るのだろうな」と思っていた11歳の黒ラブちゃんに、「ぜひ迎えたい!」と家族が見つかったこともありました。
色々な個性や過去を持った犬猫たち。
私たちは、みんなに赤い糸がつながる家族がいると信じています。
かわいそうだから迎えるのではなく、迎えたい!と思った子が、たまたま保護犬・保護猫だった。将来、そんな出会い方が拡がればと考えています。引き続き、保護犬猫たちの個性をポジティブに伝え、データを通して「一生の家族」を結ぶ場所を目指していきます。
シロップが目指す未来を一緒につくるメンバーも随時募集しています。
お気持ちだけで嬉しいです!人と動物の共生社会のため、日々メンバーと頑張っています。もし良ければ私たちのサイトに遊びに来てください! → https://corp.petokoto.com/