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UIデザイナーになるための実践スキル

こんにちは、アジケでサービスデザイナー/デザインコンサルタントをしています、ハラです。
私の在籍している事業部は、「デザイン組織開発支援事業部」というデザインの力を必要としているすべての企業さまに向けたデザイン組織作りとデザイナー育成支援をメインで行っています。

今回のテーマは「UIデザイナーの実践スキル」

UIデザイナーに必要なリアルな実務スキルについて書いていきたいと思います。

デザインについて勉強中で「知識」はあるけど、「実践」のイメージが付いていない新人デザイナーの方はぜひ参考にしてみてください。


1. デザイナーの作業工程を知る

「UIデザイナーの実践スキル」を考えるにあたって、まずはアプリやWEBサイトのデザインの作業工程を整理してみましょう。

  1. ヒアリング・目的の言語化

  2. 競合や類似デザインの調査

  3. デザインの方向性定義

  4. 定義した方向性でのデザインパターン調査

  5. デザイン要素/表現の選定

  6. デザイン制作

簡略化してますが、アジケでは上記のような流れで、デザイン作業を進行しています。また、ジュニアのデザイナーの場合は各ステップの間に社内確認やフィードバックが入ってきます。

2.UIデザイナーの実践スキル

次に、ステップごとに代表的な実践スキルを言語化し、それぞれについて解説します。

  1. ヒアリング・目的の言語化 → 情報収集・整理力

  2. 競合や類似デザインの調査 → 調査力

  3. デザインの方向性定義 → 思考力と判断力

  4. 定義した方向性でのデザインパターン調査 → 調査力

  5. デザイン要素/表現の選定 → 思考力と判断力

  6. デザイン制作 → ツール操作スキルと表現力


情報収集・整理力(ヒアリング・目的の言語化)

各プロジェクト共通して、まずはクライアントのヒアリングからスタートします。 デザインには必ず目的があり、ビジネスとしてどんな目的で、誰に向けて、どんな課題や欲求を解決したいから今回のデザインを行うのか、というベースとなる考え方や背景をヒアリングします。
この際デザイナーは、デザインを行うにあったって必要な情報をクライアントから引き出すためのヒアリング事項の準備やヒアリング後の情報整理を行います。
この作業は情報を正しく整理し、今回のデザインの目的を言語化・構造化し、社内外での方針のすり合わせを行うために非常に重要なスキルです。


調査力(競合や類似デザイン・デザインパターン調査)

デザインを行うにあたってデザインの引き出しを収集するためのステップです。 今回のデザインの目的からどんな方向性でデザインを行っていくべきか、世の中のサービスやサイト、デザイン表現をインプットする時間です。
この調査のタイミングで起こりがちなのが、ずっと調査をしており、なかなか作業に入れていなかったり、結局何を知りたかったのか調査の目的があいまいな状態でただ時間が過ぎてしまっている状態です。
調査はしっかり時間の区切りをつけて、「何を知りたいのか」を具体的にイメージし、取捨選択しながら情報を収集・ストックしていくことが重要です。


思考力と判断力(デザイン要素/表現の選定)

デザインを行う際にいきなり画面のデザインに入るのではなく、どんな方向性でどんなデザイン要素を選択するのか、思考と判断をする時間をしっかり設けることが重要です。
いきなり手を動かす作業に入ってしまうと、細かな部分に目がいってしまったり、何が良いとされるデザインなのかがわからずに闇雲にデザインしてしまう状況が起きます。
デザインは、クライアントからヒアリングした「目に見えない要件」を具体的な「目に見える情報」にデザインという手段を使って形作っていく「抽象から具体」の作業工程です。「目に見えない要件」をどのようにデザインとして表現するのか方向性や与えたい印象、表現方法などを言語化・可視化するなど、論理的にデザイン表現を検討するステップです。
この作業はとても難易度が高く、労力もかかる作業のため、日常的なインプットとアウトプットが重要になるスキルです。


ツール操作スキルと表現力(デザイン制作)

figmaなどデザインツールを使って実際にデザインを行っていくステップです。 この作業が一番「デザインをする」という言葉で想像がしやすいステップかと思います。
このステップでは、主にツールの操作スピードに左右され、いかに多くのデザインパターンを作っては壊しを繰り返し、よりクオリティの高いものに作り上げることができるかが問われる工程です。
また表現したいイメージを形にするための工程でもあるため、前ステップでインプットした情報や世の中のデザインアイデアをどう素早く形にしていくかが問われるスキルです。
ここで重要なのは、操作を無意識で行える状態になっていること・良いと思ったデザインを素早く形にできることです。どこに何があるのか考えなければ操作ができない状態であれば、まだスピードは完全な状態ではないため、とにかく操作に慣れていくことで鍛えていくことが可能です。
また、作り方がわからないようであれば日々アプリやWEBサイトのUIトレースを行うことでスキルを身につけていくことができます。

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以上、「UIデザイナーになるための実践スキル」のお話でした!
今回は実務に関わるリアルなスキルの一部をご紹介しましたが、UIデザイナーの専門スキルにはまだまだ多くのスキルが存在します。

デザインスキルの可視化に興味のある方

今回ご紹介した「デザイナーの実践スキル」を向上させていきたいとお考えの方にデザイン組織開発支援事業部はDodsというサービスを提供しています。

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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