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鬼滅の刃21巻感想 無惨の復活、瀕死の炭治郎が見る先祖の記憶


無一郎と玄弥の死、想い合う兄弟


せっかく黒死牟を倒したのに。
失うものが多すぎる…

死後の世界で兄・有一郎と邂逅する無一郎が、「幸せになる為に生まれてきた」と、仲間に出会えて命を賭けられたことを後悔していないと断言しながら泣く姿に、私も泣きました。

鬼を取り込んだせいで身体がボロボロに崩れて塵となっていく玄弥。
こんな死の間際で、ようやくお互いがお互いを思いやる気持ちを伝え合えた。
不器用ですね…

世界で一番優しい人。

風柱としての不死川を見てると驚きますが、どんなに冷たく突っぱねられて、目潰しされそうになっても、玄弥の中ではずっと変わらずに優しい兄だった。

不死川は血も涙もない凶悪というイメージでしたが、鬼がいるから強くなっただけで、心根は笑顔が似合う優しい人なんですね。
お館様が亡くなった時にも涙していましたし。

もうやめて、これ以上亡くならないでと、戦いの苛烈さに打ちのめされます…


無惨の復活


一般隊士たちが駆けつけるものの、無惨に瞬殺されてしまう。
無情というか、残酷というか。
柱稽古がままごとであったかのように、手も足も出ない圧倒的な戦力差。

柱稽古のアニメオリジナルが、スタッフは人の心がないと揶揄される所以ですね。

ラスボスのパラメータおかしいでしょ。

無惨と対峙する炭治郎と義勇さん。
開口一番、無惨は「しつこい」と。

大切な人の仇を取ろうと立ち向かってきた人たちを、馬鹿の一つ覚えだと。

お前たちは生き残ったのだからそれで充分だろう
身内が殺されたから何だと言うのか
自分は幸運だったと思い元の生活を続ければ済むこと
私に殺されることは大災に遭ったのと同じだと思え

鬼滅の刃21巻より引用


死んだ人間が生き返ることはなく、ほとんどの人間が普段の日常に戻り暮らしているが、鬼狩りがこうして無惨に立ち向かうのは異常者の集まりだからだと言う。

炭治郎が冷たく、腹の底まで厭悪が渦を巻き、静かに一言。

無惨 お前は
存在してはいけない生き物だ

鬼滅の刃21巻より引用


心底そう思います。

大切な人が不条理に殺されて、自分は生きていて良かった、ああ今日もご飯が美味しいなあなんて日常を送れる人間がいるわけないだろう。
いたとしたらそういう人間こそが異常者だ。


鬼なんてものが存在しなければ、今だってみんな家族と幸せに暮らせていたのに。

この感情をどう表そうと思った時、炭治郎の言葉に尽きます。
存在してはいけない生き物だ、と。

無惨との戦闘が開始。

柱は残り3人だけ、と無惨。鳴女が伊黒さんと蜜璃ちゃんを殺したと言う。
すぐにネタバラシされなかったら心臓止まっちゃうよ本当。

珠代を殺された怒りで、愈史郎が鳴女の視覚を操り、無惨に偽情報を送っていました。
そのまま城を操り無惨を地上へ引きずり出そうと、力のせめぎ合いに。

愈史郎が自分の正体と作戦を伝えてきた時の蜜璃ちゃんが可愛かったです。

馬鹿じゃないなら理解しろと言われて、私馬鹿じゃないわって思うのね。
蜜璃ちゃん、別にバカだと思ってなかったけど、あれ?

無惨との戦いの中でも、この状況でギャグテイストを織り交ぜてくるの可愛い。
炭治郎と善逸を混ぜたキャラだなと思った。

無限城編の終幕


無惨が鳴女を始末したことで、城が崩壊。
無限城編はここまでとなりました。
実際の映画ではどこまでを三部作とするのでしょうか。

ついに無惨を地上へ引き摺り出しましたが、夜明けまでまだ1時間半もあるという絶望。

柱が3人がかりで無惨に斬りかかっても、斬られた瞬間に再生する化け物っぷり。
だからステータスおかしいって。

無惨の攻撃から柱を庇うため、一般隊士たちが壁となるシーン。
仲間のために命を投げ打つのは素晴らしいことだけど、あまりにもむごい。

そんな中、無惨の攻撃を受けていた炭治郎が倒れてしまう。

無惨の血は猛毒と同じ。細胞を破壊して死に至ると。

炭治郎は死んだと衝撃的な展開。

さすがに映画のラスト、ここにはしないでしょう。
城が崩壊して地上に出た時に、無惨と炭治郎たちが対峙して、最終決戦で幕引きかなと思います。


先祖の記憶で語られる縁壱の過去


炭治郎の命の危機に、禰󠄀豆子が目を覚まして走り出す。

その身体能力は鬼そのもの。
珠代が作った人間に戻る薬は、無惨にも効いていない様子。
ここからどんな展開になるのかハラハラします。

悲鳴嶼さんと不死川も合流!頼もしい〜!

炭治郎の介抱を義勇さんから任された村田。ここが同期なんですよね。
義勇さんは言葉足らずでコミュニケーション下手ですが、他人に無関心ではなく、ひたすら自責の念が強いだけ。

ぜひこの戦いが終わったらご飯行ってください!

一方、瀕死状態の炭治郎。
走馬灯ではなく、先祖の記憶の中で縁壱の話を聞きます。

縁壱は家を出た先で、うたという女の子と出会いました。
結婚して子どもができて、幸せに暮らしていければそれで良かったのに。

無情にもお腹の子ども諸共、うたが鬼に殺されてしまいます。

鬼狩りの組織に属し、無惨と戦い追い詰めるも肉片を取り逃してしまう。
珠代は無惨が弱体化したこの時に支配が解けたんですね。

仲間に、無惨を取り逃した失態を責められるなんてあんまりです。
確かにこの時、仕留めていれば平和な世の中を取り戻していたのは確かですが。

その上、兄が鬼になってしまったと。

炭治郎が、もう過去の、逝去した人だとしても、縁壱の心が少しでも救われるよう願わずにはいられない気持ちが分かります。

それにしても、無惨に心臓7つ、脳5つあるなんて無茶苦茶ですね。

この劣勢の状況で、炭治郎たちがどのように無惨を仕留めるのか。
あと2巻で決着。

最後はまたテレビシリーズに戻って最終回だと思います。
その後スクリーンで上映してほしい。

カバー裏がー!!!
愈史郎が珠代の頭にそっと口付けてるのが切ない〜〜

続き

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