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雑談(2)「生執事」の特徴と変化

この「雑談」という記事ではざっくばらんに演劇に関する話をしていきます。

今回は2.5次元ミュージカルについて。
その中でも『黒執事』について。
私にはちょっと2.5次元においては異色の作品かなと思うのです。

通称「生執事」として、長年愛されてきた作品。
私も大好きです。

その中で2.5次元ミュージカルとしては異色だと感じる点が何点か…

①キャストにファンが付くより、キャラにファンが付く傾向

他の2.5次元ミュージカルによくあるのが作品を通じてキャストのファンになる人が多いこと。
そして、作品が終わった後もそのキャストが出る舞台を観にいく傾向がある気がしています。

黒執事にはそういう傾向が少ない気がするのです。
どちらかというと、『黒執事』という作品やキャラクターのファンが多いのです。

もちろんキャストさんは魅力的な人ばかりですし、そこに違いはないのです。

②きらきら感のない物語

原作ファンでミュージカルに参入しましたので、はっきり言います。
この作品ってどちらかというと泥臭い人間ドラマなんですよね。

だから、舞台で約3時間で物語を進めてもハッピーエンドで終わることなんてほぼないし、
なんならミュージカルのエンディング間際にドーンという低い鐘の音が不気味に響くなんて、
漫画原作ではあまりないのではと思うのです。
きらきらとしたまばゆいエピソードも出てきません。

『デスノート』が近いでしょうか。
しかし、私が観ていない作品なので言及は避けます。

2.5次元の代表作「テニミュ」とはその作品の性質が全く違うのです。
その雰囲気が好きなんですけどね笑

③音楽と衣装がさながらクラシックミュージカル

原作の枢先生が衣装にかなりこだわりを持っているというのは有名な話。

そのこだわりをふんだんに盛り込んだ衣装は見応えがあります。
作品の時代としても貴族が服にお金をかけていたことは明確ですので、
舞台に説得力を持たせてくれます。

そして音楽。
比較的クラシカルな曲名のものが多いです。

例外はドルイット子爵でしょう笑

この衣装と音楽が2.5次元でありつつも、クラシカルミュージカルを彷彿とさせます。


というわけで原作ファンとして大好きだった2.5次元っぽくない2.5次元ミュージカル「生執事」ですが、
一気に2.5次元に寄せた作品が、
『ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜』です。

多分、2.5次元ファンからすると大満足の作品かと思います。
実際、かなり評判が良かったように思います!

しかし、「生執事」の作品群として観ている原作ファンである私は、
少し違和感を感じてしまったのです…
今までと違いすぎるぞ?!と

先述したように、「生執事」の面白さは2.5次元っぽくないところだと思っていたので、
作風の変化に頭がついていけなかったのか…

原作としてはこのあとはさらに物語がダークになっていくところ。
個人としてはクラシカルな雰囲気の作風でもう一度「生執事」を観たい…
個人的願い。

追記:どこかで佐々木ドルイットについては語りたいと思います笑

お読みいただきありがとうございました!

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