雑談(3)宝塚トップスター就任と退団
この「雑談」という記事ではざっくばらんに演劇に関する話をしていきます。
今回は今日、大千穐楽を迎えた宙組公演から
トップスターの就任と退団について。
歌舞伎は襲名披露が一番盛り上がり、宝塚は退団公演が一番人が集まると言われています。
それくらい宝塚の退団公演は重要ということですね。
今回、トップコンビを含めたジェンヌさんが退団されました。
実は私は現2番手スターである芹香斗亜さんが大好きなのですが、
いつも思うことがあるのです。
「2番手さん(芹香さん)にトップになってほしい。
でも今のトップスターさんには退団してほしくない」
矛盾しているかのようなこの考えが常にあるのです。
当たり前ですが、宝塚にトップスターの席は5つしかありません。
誰かが新しくトップスターになるということは、誰かが退団することとほとんどイコールです。
宝塚100年以上の歴史の中で何度も繰り返されてきたジェンヌさんの入団と退団。
いつか必ず起きることだ。
ご贔屓がいつかは宝塚という世界から消えてしまう。
そしてそれは「男役」「娘役」という特殊な役割を演じているご贔屓との永遠の別れなのです。
いくら退団後にご活躍でもそれは「男役」「娘役」ではなく「俳優」なのです。
その儚さこそが魅力なのかもしれません。
真風さん、潤さん、寿さんをはじめとした退団を迎えられたジェンヌの皆さんの
次なる挑戦を応援しながら、
芹香さん率いる次の宙組の歴史も楽しみにしております。