都会は冷たく田舎は人情味があるという嘘
東京は、人情が無い、無機質で冷たい場所、
田舎は、素朴で人情に厚い、温かい場所
これが、一般的に認識だと思います。しかし、田舎はコロナウィルスのような事態が起こると、隠れていたムラ社会文化が姿を現し、異物を排除する。都会より田舎の方が優しいというのは、平常時は正しいかもしれませんが、非常時には当てはまりません。すべての場所がそうだとは言いませんが、どこの国でも似たような傾向があることは事実です。
引用元:コロナで露呈した「地方の息苦しさ」
この言い回しは昔からよく聞きますが、そんな実感は全くないですね。
東京で知り合った人は田舎の知り合いよりも人情がなく無機質でしょうか?
田舎で知り合った人は都会の知り合いよりも温かいでしょうか?
Noです。
この言い回しが指している相手は「見ず知らずの自分に関係ない誰か」なんです。
田舎へ行けば行くほど見ず知らずの人は存在しないし、その場にいる人は良かれ悪かれ自分に関係することになる場合が多いです。一期一会の旅人も珍しければ親近感も湧くでしょう。100人とすれ違って100人知ってる人ばかりの中へ見ず知らずの101人目が来たら。そんな相手に温かみが出るのは当然です。
一方都会はというと、人が多すぎて一々関わっていられないのです。見ず知らずの人が多すぎて知ってる人とすれ違う方が稀です。1万人の知らない人とすれ違い、1万1人目の知らない人に情が湧くでしょうか?
ただそれだけのことです。
その上で、村の中で異物に晒されない生活をしているものだから異物に対する圧力が強くなります。都会のように異物しかないような環境にいれば許容範囲も広くなるのです。免疫と同じですね。