新宿の朝、私は思い出したことがある。
久しぶりに新宿に行った。
日曜日の朝の新宿は、少し静かで、なんとなく懐かしい感じがした。
私には仲のいい友達がいて、よく新宿二丁目、渋谷、三茶で飲むことが多く、新宿のイメージはその友達である。今ではもう会わない友達。なんとなく連絡がしにくいだけで、LINEが変わっていなければ連絡をとれる友達。
2年半くらい、もう連絡をとっていない。
たまに連絡をしてみようかな? と思う。彼の誕生日が近づくとLINEでおめでとうって言おうかなって毎年思う。思うだけ思って、結局送らないのだけど。
絶交したわけでもないし、喧嘩別れをしたわけでもない。ただ、私が自分のなかで「もう連絡するのをやめようかな」と決めた。(ちなみに好きだったとかではなく、本当に友達である。)
あの頃、私のブログ収益は月400円くらいで「飲んでいるヒマあったらブログ書けよ」って自分に課した。毎週ファミレスで長時間だらだら喋るのをやめ、毎月朝までバーをハシゴしてタクシーで帰るのもやめた。
お酒のせいで肌荒れが治らないと思い込んでて、お酒もやめた。当時の肌荒れは、今ではもう治って1年間の禁酒生活にピリオドを打つ。久しぶりに飲んだお酒は、自分の送別会でシャンパン、ワイン。おいしかった。
どうやらお酒が原因で肌荒れをしていたわけではなかったことを知る。単純にストレスだったんだと感じる。それくらいストレスは危険で毎日つきまとう存在だ。ストレスがなくなった今、飲むお酒はおいしい。
もうヤケ酒とか。ストレスまみれで飲むお酒とか。愚痴りまくりのお酒とか。私はやめようと思う。でも、友達が失恋したり、ヤケになっていたらそれは付き合ってあげたい。飲みたいって思う日は、人生で何回もあって、そんな日は飲むしかないんだもの。
吐きそうって言ってタクシー降りて、歩いて帰ってもいいし。二駅くらいは楽勝で歩けるよ。同じこと何回言ってても、聞いてあげるよ。おもしろいから。君は覚えてないだろうけど。私はたまに思い出すんだよね。
あと、半年後。君の誕生日にLINEすることを今、決めた。
【月刊ナナメドリ】では、1000文字程度の日々是作文をお送りします。