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pmconf 2024 現地参加レポート:ハードモードでQUEST.できるPMになるために

2024年12月6日に開催された、プロダクトマネージャーカンファレンス 2024、2日目のオンサイトイベントに参加してきましたので、現地の様子や感想などをシェアさせていただきます。同じように現地で参加された方や、今年は残念ながら参加できなかった方の参考になれば幸いです。

プロダクトマネージャーカンファレンスとは?
プロダクトマネージャーカンファレンス 2024(以下、pmconf)は、日本最大級のプロダクトマネージャーイベントです。毎年、公募セッションの公開時期になると「落選した」「採用された」と盛り上がりますね。このpmconfで登壇することが、プロダクトマネージャーにとって一種のステータスになっていることは間違いありません。

今年のテーマである「QUEST.」に込められた想い

「実践的な学び」を得るために漫然と参加するのではなく、学びや出会いに対する探究心を持って参加していただきたいという思いを込めています。また、登壇者に対しても、日々の探究から生まれた濃密な経験や知見を共有していただきたいと期待しています。

https://note.com/pmconfjp/n/nbd7ee10882bf

現地の様子

2日目のオンサイト開催には、なんと300名もの参加者がベルサール羽田空港に集まり、現地はワクワクと熱気に包まれていました。 企業ブースをまわると景品がもらえたり、おいしいコーヒーとお菓子が提供されていたりと、参加者を楽しませる工夫が随所に見られました。


開場時間の5分後くらいに会場に到着したのですが、先着順のワークショップ参加整理券はすでに終了していました!すごい。

パネルディスカッション

『プロダクトマネージャーと仮説/戦略』というテーマで、『解像度を上げる』著者である馬田さん、日本CPO協会常務執行理事である宮田さんのお話を伺いました。

特に印象に残った点は以下の通りです。

大量のインプットができているか?

宮田さんからは、コンサル会社にいたときは、クライアントと対等に話せるようになるために2週間で本を20〜30冊読んでいたお話や、プロダクトマネジメントについて知りたいときは英語で検索するといった実例を紹介していただきました。
宮田さんでもこれだけやっているのだから、凡人である自分がやらないのはおかしい。とにかくインプット量を増やそう、と心に誓いました。
「わからない」ことに直面したときに、すぐにTipsを探しにいくのではなく、愚直にインプットすることがPMとしてのスキルアップにつながることを再認識しました。

マルチプロダクトの悩みは数年前はなかった

私自身、toB/マルチプロダクトで価値を創出する難しさに直面していますが、「マルチプロダクトの悩みは数年前はなかった」というお話は意外でした。
数年でPMを取り巻く環境は変化しています。やるべきことが変わるとプロセスも変える必要があり、私たちはアンラーニングを繰り返しながら成長していく必要があることを再認識しました。
ステークホルダーが多いケースにおいては、ワークショップ型で進めるというお話も紹介されました。従来の手法にこだわらず、「人を動かすことができる」PMが求められていると思いました。

OSTパート

OSTとは、Open Space Technologyの略で、グループディスカッションのようなものです。参加者がテーマを持ち寄り、参加したいものを選択するのが特徴です。OSTについて、最初に寸劇を交えたわかりやすい説明があり、ありがたかったです。

その後テーマが募集されたのですが、なんとその場で30〜40のテーマが集まり、参加者の関心の高さがうかがえました。

テーマ出しの長蛇の列!

私は3つのセッションに参加しました。

1. PMのやらないことを決めるには?

私は、プロダクトの成長につながらない仕事は優先度を下げるように普段から努力しています。他の参加者からは「メンバーの学びにならないことはやらない」「ビジョンに沿わないことはやらない」という意見が出され、興味深い議論となりました。 

6月にサンフランシスコで開催されたFigma Configでも、とあるPMの方のセッションで「会議ばかりしていないで、craftの時間をつくろう」と提起されていました。世界的にも「PMあるある」な課題であることがわかります。

2. ドメイン・ユーザー理解を深めるには?

インタビューに応じてくれるユーザーの意見がすべてとは限らないことや、プロダクトづくりの現場でドメインエキスパートが頼れる存在になっている事例、逆にドメインエキスパートの意見を鵜呑みにしないことの重要性などについて議論しました。 

マネーフォワードでも、ドメインエキスパート出身のPdMが活躍しています。
また、社内には日々バックオフィス課題に向き合っている経理・労務メンバーがいるので、気軽にヒアリングさせてもらっています。

3. やらないと意思決定したときチームにどう伝えるか?

アジャイル開発のなかで「やらない」という意思決定をすることがあります。メンバーのリソースが空いてしまう問題や、それを伝える方法について議論しました。「暇になったらなったで意外とやることがある」という意見がでたり、普段からのメンバーと情報共有しておくこと、巻き込むことの重要性を再認識しました。

マネーフォワードでは全社的に1年に1度、戦略の見直しを行っています。ここでいかに筋のいい戦略を立てられるかが重要だと常々思います。しっかり決めて、しっかり守る、というサイクルを回していけるように、プロダクトマネージャーとして精進したいと思います。

他のPMの方々と悩みを共有し、解決策を議論できたことが大きな収穫でした。会社は違っても、同じ立場の人と話すことで、新しい視点やアイデアが得られることを実感しました。

まとめ

弊社はありがたいことにPMの数が多く恵まれた環境ですが、こういったPMイベントに参加することで、同じような悩みを抱えるPMが多くいることをあらためて知ることができましたし、他社のPMの方と交流する中で、自分は他のPMとどこが違うのか、自分のエッジを立てられる部分は何かを見つめ直すきっかけにもなりました。
このような貴重な機会を提供してくださった運営の方々、登壇者の方々、そして一緒に学んだ参加者の皆様、本当にありがとうございました!

最後にお知らせ

マネーフォワードを会場としたイベントも多数開催しておりますので、ぜひ引き続き交流させていただけるとうれしいです。

pmconf公認サイドイベントとして、2025年1月19日(日)にマネーフォワード本社オフィスにてオフラインイベントを開催します!
その名も「pmconf 2024の落選セッションお披露目会」

マネーフォワード主催で「プロダクトマネージャー座談会」というイベントを過去4回実施しています。2025年も開催予定なので、こちらのグループをフォローしてお待ちください!


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