UVERworld「endscape」の歌詞を主観で語ってみた

こんにちは、ななです。
今回はUVERworldの「endscape」の歌詞を主観でみていきたいと思います。


endscapeとは

「endscape」は、2007年発売のUVERworldの7枚目のシングル曲である。
アルバムとしては「PROGLUTION」の収録曲である。
同曲はアニメ『地球へ…』の主題歌としても知られている。

「endscape」の直訳は「最後の風景」だが、新たな意味を持たせた造語であり「究極の景色」「理想郷」としている。


Wikipedia

endscapeの魅力

はじめて「endscape」を聞いたのは、12歳の頃。
姉のiPodをこっそり盗み聞きしていたときにシャッフルで流れてきた曲がこの曲だった。
その時から早13年、今でもいちばん大切な曲のままだ。
そんな思い出の曲の魅力を主観で語ってみたい。


孤独との葛藤、決別

ねぇ、答えはないよ 今日の景色を 
忘れられないようにと 僕は息を止めるんだ

謳い始めは意志を感じる力強いメッセージが明るい前向きなメロディに乗せられている。

しかし、Aメロからガラッと雰囲気が変わる。
ボーカルTAKUYA∞は高音から低音まで自由自在に扱うのだが、Aメロでは一気に音域が下がる。

そして歌詞もモノローグ的に変化する。

昔の経験に足を取られて、在りもしない壁を自分で作ってたんだ
大事にしすぎると壊れていきそうで、かけがえない物を作るのが怖かった

UVERを好きになるきっかけになったと言っても過言ではないくらい、
個人的にはこの歌詞がぶっ刺さりまくっていて、衝撃的だった。

筆者は、過去の失敗や、教訓から人との距離を取ってしまったり、壁を作ってしまうことがある。そんな自分が情けないという気持ちと、やっぱり自分の中で大事なものになってしまうと失うことを考えて怖くなってしまってしまう。今でもそんな葛藤がよくあるのだが、彼もそんな葛藤を抱えていたのではないかと思う。

2番の同じ個所も、やはり孤独と葛藤を感じる歌詞に思える。

昔の自分に偶然会って、あの頃を思い出してたんだ
明日を浮かべながら、寝静まった街のベランダから見る景色は同じなのに

さらにこのあとのフレーズが自分の心の中を見透かされたような、言い当てられたような歌詞でドキッとしたことを覚えている。

生きるほどに見えなくなる
素直な本当の気持ちが
綺麗なものばっか並べても
悲しくなるだけだった

生きれば生きるほど、自分の人生の目的とか目標とか、今どこに向かっているだとか、難しく考えてしまって、自分の気持ちがわからなくなる時がある。
大人になれば、嫌でも「上手に生きる」ことが上手になるし、孤独を感じてもそれを埋め合わせるかのように取り繕って、身繕うこともできる。
でも、本当の部分で、何かが足りなくて、埋まらないような気持ちにも気付いて悲しくなる。そんな気持ちになるときがあるのではないだろうか。

もう一人の自分がそっと背中を押してくれるサビ

1番のサビはこちら↓

ねぇ 答えはないよ 今日の景色を 忘れないようにと 僕は息を止めた
与えもしないのに 求めすぎてたんだろう
時に過ちが 僕の心を試す
見上げた夜空 叶えたい未来を 開く瞳に強く映し出す

「何かが足りない」と欠乏感のなかで過ごす日々のなかで、自分が周りに対して何かを与えられていたのか、求めてばっかりだったのだはないかと気付く気持ちが表れていると感じた。

2番のサビはこちら↓

ねぇ 足りないものを 嘆くだけの僕らは
創ろうとはせず 膝を抱えてるだけで
この先なりたい 自分を描いたら
今するべきことが見えるから

こちらも同様に、「足りない」と不満を抱くだけで、行動しない自分に対して、「この先、自分がどんな自分になりたいか」を思い浮かべたら、自然と今何をすべきかが見えると自分に語り掛けていると感じた。

この辺もとてもとても共感する。
筆者は、TAKUYA∞(葛藤期)と重なる心情がたくさんある。
頭の中でごちゃごちゃと考え込み、孤独感を感じ、絶望している感じ(笑)

だからこそ、当時の歌詞がものすごく刺さる。
今もまだ刺さるところがあるというのは、成長途中という感じがする。UVERworldの最近の楽曲を聞くと、彼はもうその段階にはいないのだろうけれども。

このあと、Cメロも軽快なメロディと自家撞着的な歌詞が重ねられていく。

そして最後の大サビでのこの変化↓

5年先なりたい 自分を描いたら
今するべきことが 見えてくるだろう
見上げた夜空 叶えたい未来を開く瞳に 強く映し出す

2番では「この先なりたい」という箇所が「5年先なりたい」に変化している。曲のラストになるにつれ、彼の描きたい、叶えたい未来がより具体的になっていったようにも思えるし、聞く人にも「まずは5年後の近い将来どうなっていたいか」を問うてくれるような、そんな歌詞だと思っている。


おわりに

今回はUVERworld「endscape」の魅力を主観で語ってみました。
実はこの曲、筆者が過去に不登校だった時に聞いていました。
今思うとあの時の世界は狭かったんだけど、その世界がすべてだった筆者からすれば、とても励みに、勇気に、力になった曲でした。
今聞くと少し病んでるかなと思えるので、元気になったのかなと(笑)

そんな思い出のある1曲です。
ベストアルバムのファンベストに選ばれていたので、誰かにとって同じように大切な曲なんだなと思っています。

ではでは、このへんで失礼します。

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