跡取りという存在
私には、弟という跡取りという存在がいた
いた という過去形で書いたのには
理由がある
弟は後継という理由で
いろんなことを優先して
かつ 大事に大事に
育てられた
私は、女というだけで
何もかも
あと回し
かつ どうせ家を出る子だからと
教育にもお金をかけてもらえなかった
今の時代では考えられない
典型的な男尊女卑
女性というだけで
大事にはされなかった時代
男というだけで
大事にされた時代
そして
今
後継と大事に大事に育てられた弟は
大学院卒業し、家を出て
嫁の実家近くに家をたて
自分の両親のことは
私がやれば良いと
言い放った
私はというと
結局
両親の面倒を見ている
両親は、
何も私には、
お金も時間も
なーにも書けなかったのにね
皮肉なものです。