むすんでひらいて
2月くらいに書きかけていたものに、2021年の半分を過ぎてのはなしを添えて
年明けから、老舗の小さな出版社で広報のお仕事をすることになりました。
しかし、「今はデジタルの時代だ。広報よりもデジタル化に力を入れるべきだ」という社長の一言で広報の部署が解散。
入社3週間で、広報から雑誌等のユーザー対応をする部署に異動になりました。
この怒涛の展開は一体なに!?とパニックなわたし。
聞いていた話と全然違うのだけど、小さい会社ではよくあることなのでしょうか…。
こんなドラマみたいなことあるんだって、どこか他人事みたいに思ってしまった。
ドラマだったら、異動先の部署にもともといた先輩と反発し合いながらも惹かれあうラブコメだったり、今まで自分がやるっていうのを考えたことなかった業務だけど、やっていくうちにやりがいを感じて頑張ったりするお仕事ドラマみたいな展開だけど、そんなことを期待できるはずもなく。
2ヶ月間は試用期間ということもあり、試用期間の終了とともに退職することにしました。
まさかの2ヶ月間の勤務でした。
2020年も残りの日を数えだすころ、いままでのいろんなことが、全部つながって報われた気がして、過去のわたしを少しすきになれそうだな、と思ったのになぁ。
それがこんなことになるなんて、人生なにがおこるか本当にわからない。
年末のわたしが聞いたら、びっくりするどころの話ではない。
座りたい椅子を見つけて、やっと座れたのに、座った瞬間に椅子を後ろに引かれて尻餅をついたみたい。
そういえば、椅子取りゲーム苦手だったっけ。
3月は細々と副業をしながら、昼から映画を観にいったり、写真展にいったり、まるで春休みみたいな穏やかな日々を過ごしていました。
こんなにゆっくりしたの久しぶりな気がする。
明るい時間にお風呂に入るしあわせを噛みしめる春。
でも、なかなか思うようにお仕事が決まらず、5月が終わるまで自由な時間を過ごしてしまったのは正直焦りました。
6月からまた、広報のお仕事が決まり働いているのだけど、会社の雰囲気が昭和で止まっていて、考え方とか正直時代遅れでちょっとしんどい。
毎日のように男女やLGBへの差別に近い発言を耳にするのも、なかなか堪える。
10代の頃から、ストレス過多になると部分的に髪の色素が抜けて、白髪がひょっこりすることがあるのですが、まだ働きはじめて日が浅いのに、だいぶ白髪を見つけてしまい、「あらあら、どうしましょ」となっています。
からだは正直だなぁ。
あまっちょろいと言われてもしょうがないけど、わたしにとって仕事って、会社や社内の人への愛がないとできないものなのかもしれない、と気づきを得る夏。
この会社を愛せるかなぁ。
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