憧れの推し活
みなさん、推しっていますか?
芸能人でもアニメでもスポーツチームでもいいんですけど、
ただのファンをはるかに超えて、その存在が人生の殆どを占める……
推しを追いかけて東奔西走、出待ち入り待ちはもとより
目覚ましヴォイスも推し。
生活のすべてが推し、推し、推し。
決して批判ではなく、その純粋な気持ちが羨ましい。
なぜなら、私にはそういう気持ちがあまりないから。
好きな作家もいればずっとアルバムを聞いてるミュージシャンもいるし、
新作がかかれば必ず観ようと思う映画監督だっています。
でもね、でもね、炎天下に入り待ち、風の吹きすさぶ寒空に出待ちを
しようとは思わない。
これは単純に愛の程度の問題なんでしょうか?
部屋に推しグッズを美しくレイアウトする人々に比べて
私の愛は薄いのか。薄情なのか。
羨ましいんですよねえ……
何もかもを好きなもので染め上げて、浸りきって暮らせたら
どんなに幸せだろうか。
そんな風になりたくて、お芝居の初日のチケットを頑張って取って、
作者さんと握手!
なんてこともしたことがありました。
楽しかった。楽しかったけど、そんなに続けられない。
地上の動物が水中で息が続かないように、透明な海中のひらひらした生き物を桟橋の上から眺めているしかない。
何とも残念なことですが、生きる世界が違う(大袈裟)のだから
これも運命と思うしかありません。
仕方がない、私は自分で何かを作る方にいよう。
それでも何かにドップリ浸かることになるのに違いはあるまい。
まずはシナリオ、小説などのお話作りに。
もうひとつはグラスビーズの輝きの中に。