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チ。地球の運動について

お久しぶりです。
シナリオのお仕事が入りまして、ちょこっと忙しくなった高星です。
そんな中でもドラマやアニメ鑑賞は欠かせません。
最近のお気に入りアニメは「ダンダダン」と「チ。地球の運動について」です。

今回は「チ。」について語ります。
1話から11話までほぼリアタイで観てきましたが、緊張感が半端ないですな。
もう、誰が出てきても、いつノヴァクさんにターゲットロックオンされるか分からない。

占星術好きの自分としては、バデーニさんが割と堂々と「占星術と天文の研究をしています」と
言ったことに大丈夫なのかな? と思ったのですが……まあ、占星術は天動説の世界観だから
この世界のC教的にはセーフなんだろうか?
占星術としては、本来的に天動説だろうが地動説だろうが、どっちでも構わないのですがね。
太陽と月以外、太陽系の惑星はみんな逆行しますし、その解釈だってある。

そんなこたあ大昔の占星術師だってわかっていたんですよ。
いや、まあ、観測すればそうなっているのだから、そうとしか言いようがない。
文字の読める階層の人でも火星の逆行に失望するくらい、古代ギリシャの学識と
中世欧州の一般教養に乖離があったということですね。
教会の一部知識層には普通のことだったかも知れませんが。
バデーニさんが言っているように、学問をする予定も必要もない庶民が読み書きするなんて
無駄無駄無駄!! が常識の世の中ですから仕方ない。

そこで思うんですが、庶民にも才能ある人間はいるので読み書きを教えないと
そういう存在を無駄にしてしまうわけですよね。
お貴族さまにもバカ息子や娘は履いて捨てるほどいるのと同じように。
彼ら彼女らに読み書きを教えるのは無駄じゃなくて、庶民に教えるのは無駄という理屈は通りません。 教えれば理論的に考えられる人間が育つので、無駄と言って教えないのは結局は
怠惰なのですよ。

と、いうことにバデーニさんが10話のラストで気づいた?? 
凄い。 知に対しては素直なバデーニさん、好きだよ。

さて、11話で地動説とりあえず完成おめでとう会に現れたノヴァクさん(ヨレンタ父)。
視力のやたら良いオグジーくんは暗闇で見たノヴァクさんの顔を忘れていなかった。
すっかり黙り込んでしまうオグジーくん、怪しまれるよ!
教会関係の仕事の人間が突然現れたのに油断してんじゃないよバデーニさん!

しかし、誰が密告したんだろうか。
バデーニさんの同僚の修道士? いや、でも彼はピャスト伯の本を拾ったけど
速攻で密告するタイプとも思えない。
むしろ、本を持っていたことで彼が捕まっている可能性すらあるのではないか。
ピャスト伯の日記にバデーニさんの名前があったりしたら……
多分、ピャスト伯はヨレンタのことは書かない。女性だと関わっていると特に危険だから。
ある修道士が訪ねてきた、とか書いてあったかも知れない。

もう、「あの〜、どういった経緯で資料を見せてもらえることになったんですかね? バデーニさん」
というノヴァクさんの声が今から聞こえるような気がする。 怖い。

それで娘の名前が出てきたら、どうするんだろうな〜ノヴァクさん。
娘を拷問しなけりゃならなくなるのか?
それとも、それを避けるためにバデーニの口を封じるか(つまり……)。

何となくですが、ノヴァクさんが苦悩することになるような気がする。
家族との生活のために異端審問の拷問役をしているノヴァクさん。
別に教会の教義を熱心に信じていて、その実現のために動いているわけじゃあない。
家族を支えるための仕事が却って家族を追い詰めることになったら?
ヨレンタ父だからなあ、本来は真面目な人だろう。
これまで彼は何人もの娘の先達を拷問し、死に追いやってきた。
それを彼はどう考えるだろうか。

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高星十子
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