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「ママ女医」問題|自分の経験をもとに②

「ママ女医」問題|自分の経験をもとに① に引き続き第2弾です。
第一弾を未読の方は
https://note.com/nanakobe_medical/n/n52fd90284643



出産まで

勤務最終日まで全力疾走

まさに文字通り、ご配慮はいただきながらも緊急疾患対応をメインに最後まで走り続けました。CPA患者対応もし、OP室まで搬送する際お腹がひっかかってひやっとしたことも…最終日も結局21時まで残業しFinishとなりました。
主人からのお疲れさまプレゼントとしてすき焼きを食べに行ったのですが念のため避けていた生卵は使わず、とろろと和えて食べた記憶があります。

有給2週間+産休

産休は労働基準法に定められた一律のお休みで出産予定日の6週間前(双子以上は14週間前)から開始です。
私の場合、3年近く勤めており有給がたまっていたため10日間使用し、2週間早めに休ませてもらいました。これは妊娠3か月くらいの時から部長と相談し決めていました。満員電車の通勤などもかなり心配だったのもあり快く休ませていただきありがたかったです。

有給開始初日のカンファレンス

有給初日は午後から定期カンファレンスでした。最後に挨拶をしてほしいとのことで私服で伺うと、最後に部長から花束を贈呈してもらいました。妊娠発表時のあの冷たい空気感はなく「出産頑張ってね!」とほかの先生からもあたたかく声をかけてもらうことができ、とてもうれしかったですね。

人生初めての長期休み

医師国家試験合格後、研修医、専攻医と5日以上の休みを取得したことのない私にとって初めての長期休みでした。2週に1回の妊婦検診にゆったりと行くほかは思いっきり「だらだら」と過ごしていました。
ここぞとばかりにTOEICへ挑戦する人、資産形成の勉強をする人など周りにはストイックな話がある中、私は全く何もしませんでした。
Netflix、U-Next、Amazon Primeの気になる作品は全て見終えしまい、出産時にはNetflixとU-Nextは解約してしまうほどでした。

産休中のお金事情

出産手当金を産前・産後休業中(産前6週間+予定日とのずれ+産後8週間)もらいました。これは勤務先から、ではなく、勤務先が加入している健康組合からの支払いです。標準報酬日額×2/3が支払われることが一般的なのですが、公的病院に勤めていたため、(確か)満額支払いでした。(公務員扱いだとこのようになるようです)
また社会保険料が免除になります。医師あるあるかもしれませんが、社会保険料がかなりひかれていたのでこれはありがたい制度でした。

夫は1か月休暇を取得

第一子ということもあり、夫は予定日前1週間~産後2週間休み(計1か月)を取得しました。しかし予定日より1週間遅れの41週で出産したため、最初の一週間については夫婦2人で過ごした最後の1週間として近場にお散歩やドライブ、お買い物をしに行きました。

産後

里帰り しませんでした!

私は里帰りを一切しませんでした。
これについては賛否両論があると思いますが、
①親との関係性:仲悪くはないが、長期間はいがみ合ってしまう
②距離:実家までの距離があり、新生児を抱えていくことが心配
③協力:退院したてホヤホヤから夫と二人でてんやわんやしながら育児をしたかった(体験を共有したかった)
④夫が子供好き:私よりも夫の方が子供を熱望しており、年の離れた実の兄弟がいるため抱っこやおむつ替え、沐浴なども詳しかった

ベビーシッター(助産師さん)

出産後、貧血がひどく輸血をしたこともありフラフラでした。
退院しても日常生活もままならない状況だったため、退院までに急遽ベビーシッターさんに週2回程度(1回約3時間)来てもらうことにしました。
こだわりがあり、2名の助産師さんに交互にお願いしました。
使用したサイトは

①KIDS LINE 

経沢香保子社長も有名ですよね。産院でグーグル検索したときに一番に検索がかかったため、すぐにアプリをインストールしました。

②ポピンズシッター

こちらもGoogle検索で上位にありました。

いずれのサイトでも、助産師免許保有のみで検索し、お試しで3-4人来ていただき、その中でもマイハウスルールや感覚の合う方2人にお願いしました。ここら辺の話はまた別記事でいつかまとめようと思います。

マタニティブルー(≠産後うつ)

マタニティブルー、聞いたことあると思いますが、定義言えますか?
マタニティブルーと産後うつ、実は異なるものなんですよね。
医師国家試験で勉強した方ならなんとなくわかるかもしれません。

マタニティブルーは産後2週間以内に生じて、1-2週間持続します。
その後、2週間以上症状が改善せず、日常生活に支障をきたすようになれば産後うつとなります。

マタニティブルー自体、30‐50%の産後女性がなるようです。
夫はこのことを十分に知っており、産前からマタニティブルーはなるもんだから受け止めばっちり!と言っていました。
が、私は例の如く高を括っていました…。

産後まさにマタニティブルーになり、なぜかわからないけど涙が止まらない。些細な事でも神経質になり、怒り泣きわめいていました。
そのたびに夫は一つ一つないがしろにせず受け止めてくれていたように思います。

夫の日当直中、こちらもワンオペ

産後1か月(新生児期)はとにかくてんやわんやで過ぎていき、ようやくペースをつかめるようになってきたころに、夫の当直回数も元通りになりました。なんせ日当直があり、仕事しっぱなしのため、ほぼ48時間ワンオペ状態でした。これがまた辛いところです。
何が辛いかというと夫の当直中、一人でミルク作り、抱っこであやし、3時間ごとの授乳に追われ、休む暇がないのはもちろん、
この子に何かあったらどうしようという不安感がずっとあるのです。
産後半年はペースを落としてほしかったと今になって夫には文句を言っています笑

仕事面では?

産前は前述のとおり全くノータッチでした。
が、産後少し落ち着くと復帰への不安が募りました。
基本的な知識がどんどん抜けていっていたため、少しでも感覚を保とうと、
学会雑誌やオンラインセミナーを積極的に視聴するようにしていました。
また、m3などの医師会員サイトの講演会のポイントを稼ぎがてら勉強していました。

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育休終了…

生後7か月で育休Finish。
5か月を過ぎたころからネントレの成果もでてきたようで、息子と二人で車で動物園にいったり、カフェまで往復2時間バギーで歩いてお出かけしたりとかなり元通りなアクティブ人間にもどりました。
この記事の画像、息子と初めていった動物園です。ベビーカーで回りました。
思い返せばこのころが一番心身ともにベスト状態でした。

育休終了後、仕事復帰後のドタバタ劇については次の記事で…。







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そこらの女医さん|1児の母
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