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小石川植物園の植物祭/高知旅行前に行ってきました

11月3日、かねてから行きたかった小石川植物園に初めて行ってみた。
アド街ック天国でも放送していたが、小石川植物祭が11月3~5日に開催されるというので、これを逃す手はない。
牧野富太郎博士が長年勤めた場所だ。どんなところかな?

11月中旬に高知の牧野植物園に行く予定だから、手の届く範囲の小石川植物園を見ておきたかった。   入場料500円



1.らんまんのドラマに出てきたジョウロウホトトギス

10月が見頃と聞いていたので高知では見られないだろうと思っていたが、小石川で出会うことができて感激💓 ホントはちょっと違う種類らしいけど。
らんまんのテーマソング『愛の花』が流れる中で、映し出された花の一つだ。今まで見たことがなかったけれど、大きくてきれいな黄色い花が連なり、気品も感じられ、一目で心奪われた。

これは、キイジョウロウホトトギス キイとは、紀伊のことだった

この花の咲くシダ園の目の前には柴田記念館。博士のミニ展をやっていた。

シダと言えば、シダ好きの田辺教授が思い出される。要潤さん!
子供たちと海に行き、溺死してしまった悲しい人生の終わり。
田辺教授のお怒りにより東大を追い出されてしまう博士だったが、はじめに招き入れてくれたのも田辺教授。
牧野博士の学者としての門戸を開けてくれた人だ。

ジョウロウホトトギスは、シダ類ではないが〈ユリ科)、らんまんファンへのサービスかな?柴田記念館に来たお客様の目に留まるよう配置したように思えた。たくさんの人がこの花に気づき、声を上げながら写真を撮っていた。

こっちがホントのジョウロウホトトギス

 ジョウロウホトトギスの花言葉は『あなたの声が聞きたくて』


2.柴田記念館 『牧野富太郎と小石川植物園』イベント開催中

正門をくぐってまっすぐ進み、本館の先の奥まったところに記念館は建っていた。11月26日まで『牧野富太郎と小石川植物園』を開催中。
牧野博士の関連資料の展示、ゆかりの植物マップの配布、『大日本植物誌』のポストカードなどのオリジナルグッズを販売中。お土産はまずここで。
お世話になった方へ送ろうと思い、薔薇のカードを購入。

やはりらんまん好きな?おばさま方で混み合っていた。

3.紅葉マップとイロハモミジ並木

記念館を出て、奥の方にずんずん進んでいくと、手に取れるぐらいの低いところにたくさんのモミジの葉っぱがあり、同じような木が先へと続いていた。
イロハモミジ並木だった。これが紅葉したらさぞかし奇麗だろう。見ごろは11月中旬~12月中旬とある。今年は秋がずっと暑かったので、いつごろから紅葉するだろうか?
子供達とゆっくり散策したり、お弁当を食べながら紅葉狩りも素敵だな~。
お近くの人は是非行ってみてほしい。

①がイロハモミジ並木 地図の上の方


4.目についた植物たち

モミジバスズカケノキ

樹齢何百年かと思えるようなヒマラヤスギや菩提樹や大木がたくさん茂っていた。
どれもそんなに手入れされてる感じはなく?自然のままそこに長く住み続けている感じ。どれもこれも大木は神々しく、森に迷い込んだ私達はよそ者の感じがした。
「迷い込んですみません、ちょと寄り道させてください。」というような


また、黄色の実をつけた見たことのない木に遭遇。
これに群がる人も多かった。

 マルバチシャノキ  ムラサ キ科


5.植物祭のワークショップを楽しむ

いくつかある中で、植物しおりづくりに挑戦

イチョウ、ツツジなど植物のカタチに切り抜いた色紙を選び、文字や花のスタンプを押して栞にするコーナー

モチーフは、小石川植物園が舞台となっている三つの小説。
話から紡ぎだされた意味深な言葉や花を選び、シルバーやゴールドのスタンプで押してみる。

  「小石川なる植物園」
    「心に一つ秘密がある」
      「あなただから、あなただから」   泉鏡花『外科室』より

   言葉の並べ方や、花の位置は自分次第、好きなように


ワークショップに参加する人々

自分の好みのアロマミストを作るワークショップ、ハンカチなどを染色するワークショップ、葉っぱで作ったコースターの名前を当てる神経衰弱、お店を持たない花屋さんなど。焼き菓子を買って食べながら散策…お腹がすいた。お弁当を準備して入るのがお勧め。


6.アーティストの作った木々たち

遊び心溢れるアーティストが、木で作った作品を展示していた。
一番高い位置のあずまやから下っていくと、ちょっと腰かけられるベンチがあった。向こうに見える後姿も、人ではなく木を彫ったもの。


人間ベンチ 子供が座っていた。ちょっといこわい。

7.白山御殿とは?

茗荷谷界隈MAPにある、小石川植物園のところに次の記載があった。
「徳川幕府5代将軍綱吉、上野館林藩主時代の下屋敷(白山御殿)。後に小石川御薬園」との記載があり、気になって調べてみた。

江戸中期、綱吉が将軍になる前に幕府から与えられた下屋敷(白川御殿)を廃し、跡地に徳川幕府の御薬園を移した。後に赤ひげ先生の小石川養生所もこの植物園の中にあったそうだ。
白川御殿についての詳しい文献は少ないが、発掘調査により周りにはお堀の跡があり、お城に近いつくりの建物だったのでは?と推測されるとのこと。
中世より前、白山神社や氷川神社も元は植物園の中にあったことが歴史的文献などからわかっているそうだ。
あの大木たちは地に根を張り、そんな長い歴史を見てきたのだろう。
明治10年から植物園は帝国大学(現東京大学)の研究施設となったが、一般にも公開されてきたとのこと。


小石川植物祭は、昨年からスタートしたばかり。

地域の印刷業界の方、アーティスト、様々な団体、地域住民と、長い歴史をはぐくんできた自然がコラボして、これから先この植物祭がどんな進化を遂げていくのか楽しみである。
自由な発想で何かを企画、実行する事、昔のようにまたやってみたくなった!

8.新美の巨人たち『牧野富太郎「大日本植物志」×山本美月』

11月11日(土)22:00~テレビ東京放送の『新美の巨人たち』の録画を今日観た。11月3日に行った、あの小石川植物園を振り返り、博士の植物画をじっくり観ることができて良かった~。
3月に行った牧野記念館で購入したポストカードの花全部が、放送の中で映し出された。
ヤマザクラ、サクユリ、ヒガンバナ、ホテイラン、チャルメラソウ


録画しておいた『らんまん』のタイトルについていた花の名前も全部メモしたぞ。第1週バイカオウレン~第26週スエコザサまで
心の準備は万端だ。高知県立牧野植物園でどの花に出会えるかな?

もうすぐ、高知に行ってきます~!



#一度は行きたいあの場所


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