あれは夢か幻か?優里「恋人じゃなくなった日」に思うこと。
『優里の新曲聞いた?』
旦那さんが興奮気味に帰ってきた。約1年前『最近の若い歌手って全然知らんかったけど、この子めちゃくちゃええねん。』
と、ユーチューブを見せてきたのがこの優里さんだった。
なぜか、旦那さんは昔から失恋ソングが好きだ。まったくロマンチックなタイプではないのに、失恋ソングばかり聞いてるのが昔からこっそりツボだった。
話を聞くと、ドライフラワー→かくれんぼ→鬼ごっこが、連作になっていて最新の『恋人じゃなくなった日』がその最終章のよう。
『まぁ、要約するとやな、一回別れて、また会いたいなと思っていたら再会して、また付き合うねん。ほんで、結婚して子供が生まれるんや。で、この恋人じゃなくなった日いうのは、別れたからじゃなくて結婚して家族になった日のことをいうてるんや。っかぁああああ、ええ曲や。』
と、すごい熱弁(ごりっごりの関西弁でw)をされて、『そうなんやぁー』と応えた。
のだが、ん?なんか聞いたことあるはな……し……
『いや、それわたしらのこというてるんか。』
と、心の中で思った。だけど、恥ずかしすぎて言えなかった。w
事実わたしたちのストーリーを歌にするとああなるのだが、なんかあまりにも歌が甘酸っぱかったので、成熟したわたしたちに当てはめると『きゃっ』と顔を覆いたくなるのだ。
結局、旦那さんは自分達と重ねてあの曲をいいと思ったのかは私の照れによって明らかにできなかったのだが。どのふうふも、やっぱりあんなふうに『きゃっ』っとなるようなストーリーがある。
相手のことで心が一杯で、感情が波のように揺れ動き、流れてゆらぎ、泣いたり、笑ったり、怒ったり、はたまた別の登場人物が出てきたりしてその人とも複雑に絡み合ったり、色んな感情がほどけなくてどうしようもなくなって途方に暮れたり。
そんなときも、あったんだなぁ……
あのときの『リアル』が、今となれば『夢幻』のように見える。
あのとき、欲しい欲しいと渇望していた未来を今、わたしはリアルとして生きてる。
混沌とした中で、赤い糸をしっかりつかんでくれた11年前のわたしにありがとうよく頑張ったねといいたい。
出会って今月で11年目。この歌のようにハッピーエンドを迎えた私たち。あまりその先が描かれることはないけれど、ハッピーエンドの先は、穏やかで温かい楽園だったよ。
それもこれも、あのとき体当たりで恋愛をしていたあなたのおかげです。
では、参りましょう。
長男5歳も大好き、我が家で旋風が巻き起こってる優里さんの曲『恋人じゃなくなった日』はこちらです、どうぞ。