犬の整体のリスクや注意点。施術をお断りする例。
犬の整体を初めてご予約されるお客さま、特に15才以上のワンちゃんをお連れの飼い主様に、いつも私が事前にお伝えしている内容をまとめます。
お断りする例
症状の改善を期待されている場合
ケガや病気など施術リスクがある場合
施術を受ける体力がない場合
施術がストレスになる場合
攻撃的な性格な場合
お力になれない症状と思われる場合
1.症状の改善を期待されている場合
犬の整体は医療行為ではありません。
治療を目的とした施術は行えません。
・歩けるようにしてほしい
・立てるようにしてほしい
・〇〇の状態を治してほしい
このような効果を整体に求めていた場合、ご期待に沿えないことが多いため、施術をお断りすることがあります。
特にハイシニア犬の施術のゴールは、悪化を少しでも遅らせて、今の体と付き合って過ごしていくための「現状維持のためのケア」となることがほとんどです。
▼詳しくはこちらの記事をご参照ください
2. ケガや病気など施術リスクがある場合
ケガや病気の治療中の場合、施術をお断りすることがあります。
動かしてはいけないケガがあった場合、言葉が通じない以上、どれだけ注意してもワンちゃんが急に動くことは避けられません。
また、施術は血流が急によくなります。
炎症が悪化したり、体に思わぬ負担がかかったり、血流が良くなることが望ましくない病気もあります。
「昨日から急に立てなくなった」のような緊急の症状など今後なにが起こるか分からない状態や、「心臓が弱い」「痙攣をおこしやすい」など持病がある場合は施術をお断りしています。
施術後になにかあった場合、それが施術によるものか判断できずトラブルになる可能性があるためです。
上記をご理解いただき、獣医さんの許可を得たり、どうしても施術を希望される場合のみ、状況によっては対応させていただきます。
3. 施術を受ける体力がない場合
施術時間は45分間です。
リラックスした姿勢で動きを止めて施術を受けられるワンちゃんばかりではありません。
最初は施術を理解できないワンちゃんの方が多いです。
逃げ出すスキをうかがっていたり、緊張していたり、不慣れなワンちゃんにとって施術は疲れる行為になり得ます。
特にハイシニアのワンちゃんはご注意ください。
4. 施術がストレスになる場合
家族以外に慣れていなかったり、知らない場所が苦手な性格など、施術環境がワンちゃんに合わない場合は施術をおすすめしません。
ストレスから逆に体が強張ってしまう可能性があるだけでなく、施術中に逃げようとして体を無理に動かしたことで、ケガをしたり悪化してしまう可能性もあります。
いくら飼い主さんが整体を受けさせたいと思っても、いきなり理解できるワンちゃんは少ないです。
5. 攻撃的な性格な場合
とっさに噛みついてしまう癖がある場合、トラブル防止のため施術をご遠慮いただく可能性があります。
ハイシニアの場合、これまでは大丈夫でも高齢になるほど頑固になったり、怒りっぽくなることがあります。
※威嚇で歯を当てるくらいならよくあるので大丈夫です!
※流血するほど噛んでしまう場合は、ご遠慮いただけるとありがたいです…!
6. お力になれない症状と思われる場合
不調の原因が筋肉ではなさそうだと感じた場合、施術でできることがほとんどないため、お断りする場合があります。(神経や脳が原因と思われる場合など)
また、整体は筋肉をほぐして使いやすくすることが目的のため、ほぐすべき筋肉が無い場合、お力になれることは少ないです。
ハイシニアで筋肉が衰えきっているなど、飼い主さんが望む施術効果が期待できない場合、施術をお断りする場合があります。
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