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【マッチレビュー】プレミアリーグ第32節 マンチェスターシティvsリバプール

あまり海外サッカー見れてないけど、ビックゲームがあるということで、この試合見てみることにしました。

この試合が4/10の夜中で、今日、4/16にこの後、FAカップ準決勝でまたこの2チームが対戦するっていうシティリバ祭りの1週間ですね。

今のプレミアリーグでのトップ争いはこの2チームかなと思います。ここにバルサ、レアルマドリー、バイエルンを加えた5チームが世界のトップオブトップのクラブという印象。バルサは資金力的なところでやや苦しんでますが。

資金力を考えるとほんとはここにマンチェスターユナイテッドやパリサンジェルマンも絡んでくるべきかと思いますが、チャンピオンズリーグなどの成績面が一歩見劣りしちゃいますね。

フォーメーション

両チームのフォーメーションは共に中盤逆三角形の4-1-2-3。

リバプールは南野拓実でさえベンチ入りできないくらい層が厚い。シティの方もグリーリッシュがベンチスタートしててこの顔ぶれ。

基本技術の高さ

Jリーグの試合と比べると中長距離のパスの精度・スピードが何段階か上のレベルですね。後はイレギュラーな体勢でのクリアの質が高い。この体勢だとクリアが精一杯かなというところでもきちんと繋げられたり、クリアも中途半端な距離には蹴らず、きちんと遠くに蹴り飛ばす。

序盤のシティの先制点は数少ないクリアの処理ミスから。リバプールのファンダイクがヘッドでクリアするが距離が短く(味方へのパスだった?)、シティに拾われて、ウォーカーがキープ。リバプールの選手がすぐに囲むがファウルしてしまう。ウォーカーはすぐにリスタート。一瞬気を抜いたリバプールの選手を尻目にデ・ブライネに繋げる。デ・ブライネのシュートはDFにあたって微妙な変化をしてゴールへ。リフレクションがGKの触れないコースに飛んでったので、持ってる人は持ってるなという感じ。

リバプールの同点は気持ちいいくらい崩しが決まったゴール。

チアゴがセンターサークルの少し左から上がっていた逆サイドのアーノルドにロングパス。アーノルドは中に横パスしてサラーに繋げる。サラーは飛び込んでくるジョタの頭に合わせるが、ストーンズが跳ね返してシウバの頭に。シウバは外にヘッドで書き出すが、それがロバートソンの足元に。ロバートソンは大外のアーノルドに合わせる。ゴール前にサラーとマネが飛び込み、シティの守備陣はそれに釣られて、少しマイナスの位置で待っていたジョタをフリーにしてしまう。アーノルドはジョタに落として、ジョタは余裕持ってシュートしゴールに沈める。

攻撃型チームのぶつかり合い

その後も両チーム1点ずつを取り合う。いずれもクリアボールが不十分で相手に拾われたところから。シティの2点目は拾ったボールからの攻撃を最後にデ・ブライネがゴール前に送ったボールをマティプがセーフティにコーナーキックに逃げる。そのコーナーキックの二次攻撃からゴールを奪っている。

この試合はほんと、ミスとも言えないようなレベルでクリアの処理があまり良くないところから、失点に繋がってる。

その後は60分前後から、シティが押し込む時間が続く。前線からの守備がハマってなかなかリバプールが攻撃に転じれない。その間、オフサイドで取り消されるが一度はシティがゴールネットを揺らす。

強豪同士の試合って、ロースコアの試合が多いイメージですが、この両チームは攻撃的なスタイルそのまま結構、点の取り合いの様相。

終盤勝負をかける両チーム

67分頃にようやくリバプールが押し返してシティ陣内に入れるようになる。ただ、シュートまでには持ち込めず。70分にリバプールはジョタに変えて、ルイス・ディアス投入。マネを中央に、ディアスは左WGに入る。

73分、シティはスターリングに変えて、マフレズを入れる。ジェズスを中央にマフレズを右WGに配置。

この両チーム、センターFWに背の高い選手を配置してないのが興味深い。スターリング、ジェズス、マネ、ジョタといずれもそこまで上背のあるタイプではないが、きちんと3トップが機能している。裏抜けや空いているSB、左右のWGに預けて組み立てることができてて、ロングボールをセンターFWに当てるとかポストワークに頼る必要がない。

その後もリバプールはヘンダーソンからケイタへ、マネからフィルミーノに交代し、シティはジェズスをグリーリッシュと交代。
交代で出てくる選手がまたトップクラスなのがすごい。

これがワールドクラスの技術

87分のストーンズ(CBの右)からカンセロ(左サイドいっぱいに開いたSB)へのロングパスはピッタリ合うし、キレイにトラップする。このキック精度とトラップ技術を両チーム標準的に繰り出してくるから、これだけでも見ごたえあります。

93分のカウンターからのデ・ブライネのマフレズへのラストパスなんかはその中でも違いを見せてて、デ・ブライネすごいと思う。

93分のデ・ブライネ→マフレズのパス

カウンターに入り、全力疾走する各選手。デ・ブライネはフォーデンを囮に使ってその後ろのマフレズのランニングにピッタリ合うようファンダイクとマティプの間を通してパスを出す。デ・ブライネ自身も全力疾走ドリブルしながら、かつファビーニョが左から寄せてくるなかで、パスを通せる技術もすごいし、マフレズが見えてるのもすごい。

結果はこのまま、2-2で引き分けとなりました。

FAカップでは決着が必ず着くのですが、ほんとどっちも強いので、全く予想できない。

僕はデ・ブライネが好きですが、チーム的にはリバプールがやや好きかもしれません。

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