こころの映し鏡
首里城のこと ~時代と共に変わる城~
今回、全焼してしまった首里城に、想いをはせています。
旦那は、沖縄の那覇で育ち、友人に首里の復元を担う建築士の父をもつものもいて、
今回の出来事は、ただの喪失ではなく、心の中に何かがぽっかり穴をあいてしまったように思います。
首里で育っていなくても、首里城は沖縄の人が想いはせる心の象徴だったのでないでしょうか。
今回、この出火によって、全消失という思いがけないことが起こって、
思いました。
新しい時代の幕開けなのだなと。
世界遺産として首里があったことは、沖縄の人たちの誇りであり、
大きな文化の宝物であった時代。
けれど、これからは、見えない大切な何かを、本当の意味で、心に灯していく時代になったのだなと感じました。
見える城は、わたしたちを慰めたり、誇りを思い起こさせてくれたりしますが、
本当の価値ある遺産は、誰しも心の中にこそあるものだと思います。
琉球という稀有な文化をもち、平和をより尊く紐解いていく民の心を、
本当の意味で、遺産として、世界に残していくことが、
求められているのではないかと感じました。
一人一人の心に、あの大きな壮大な首里城は形づくっています。
そして、そこに鎮座するのは、自分の心のいる自分自身。
誰しもの心に、城をたて、
見えない価値ある灯火に火をつけて、
誰もが、城の主として、確かで愛ある航海をしていくことが大切だなと
感じました。
天使に、この出来事のことを聞いたら
「新しい時代がやってきたという証し。
誰しも見えない偶像の世界にとらわれるのではなく、
価値ある財産を自分の目、心の目で見極め、
自分に嘘つくことなく、自由に舞い、立っていくように。
かつての首里城の中では、華やかな舞が踊られていた。
そして、きっと、その舞の中には、本物の祈り、平和への歌が
こめられていた。
自分に恥じることなく、嘘などつくことなく、
自分から見える平和の景色を慈しみ、愛と捉えて、
世界への平和のメッセージを伝えていって欲しい。
一人一人の居城に、愛と平和の歌と、
そして、燃え盛る火が、首里の空に舞ったように、
心から、あなた自身がまず平和の使者となるように。
すべての事象は、あなたの自身の心の映し鏡として捉えてください。
あなたが、何を感じ、何をそれによって想ったからが、
何よりも、この世界で大切なことなのです。
それが、あなたの世界を創るからです^^」
首里の空にはたくさんの龍がいます。
きっと、今彼らも舞っていることと思います。
沖縄も、みなさんの心も早く平穏となりますように。