《Step6》スプリットリング pattern №78、101、117
この記事は、札幌の小さなタティングレース教室からお届けしています。
タティングレースとは、シャトルという糸巻きを使ってつくるレース編みです。pattern №78、101、117を使用
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パターンは記事の最後になります。
スプリットリングとは
スプリットリング(split ring)は、「分けて作るリング」です。2つのシャトルを使い左右に色を変えて作ることが出来ます。リングだけのコードなども人気ですね。
どんなときに使うの?
デザインとして、2色に分かれたリングや、リングだけのモチーフなどもありますが、スプリットリングを練習しておくと便利な使い方もできるようになります。
たとえば、1段目を作ってそのまま2段目へ切らずに立ち上がることが出来ます。慣れてくるとパターンを見たときに、次の段のリングはスプリットリングに変えて続けて作るように、選ぶことが出来るようになります。
pattern №91は、幾通りかの作り方を試すことが出来ます。始めたばかりの方は段を分けて作るとわかりやすいのですが、得意な手法を使うことにより、手間がかかる糸始末を減らすこともできるようになると、もっと楽しくなりますね。
スプリットリングの作り方
スプリットリングは、シャトルをふたつ使います。練習では#20の2色の太糸を使うと仕組みが分かりやすくなります。
はじめに、動画を見てからお読みください。
① 第1シャトルでリングの半分を作ります。(スプリットリング前半)
② 輪を閉めずにリバースしてリングを掛け変えます。
③ 始まりの位置に第2シャトルの糸端を添えます。
④ 第2シャトルで結び目を移動しないダブルステッチ(表目と裏目)を作ります。(スプリットリング後半)この時結び目は芯糸の右側になります。後半ができたら、結び目を左へ揃えておきます。
⑤ リバースして、第1シャトルを上にします。そのまま第1シャトルを引いて輪を閉じます。
ポイント
1.③の第2シャトルを添えるところが、迷ってしまう方が多いです。第1シャトルの糸端がある場合は、2本の糸端を揃えて左手の指で押さえておきましょう。
2.リングを広げるときは、第1シャトルが引き込まれる方向です。間違えて引いてしまうと、始まりの目が引き込まれてロックされてしまいます。もし動かなくなってしまったら、初めの目をシャトルの先で拾ってみてください。
3.前半と後半では、結び目の向きが互い違いに出来上がります。輪を閉じた後に整えることが出来るのですが、間違っているのでは…と気になる方が多いので、④で整える工程を入れています。結び目の下に右手の人差し指を添えて、芯糸に沿ってそっと持ち上げるように左側へ倒すと整います。
スプリットリングを使ったパターン
シングルスプリットリングについて
シングルスプリットリングという作り方も紹介しておきます。
これは、ひとつのシャトルで作るスプリットリングです。
シャトルがひとつなので色を分けたりはできません。スプリットリングの代替えにも向かない場合があります。なぜかというと左手に掛ける糸がなくなるからです。どんなときに使うかというと、リングだけのモチーフや、リングとリングの間にビーズを1つだけ通したいときに使います。ただ、芯の糸が1本なので仕上がりが少し頼りなくなります。
作り方(シングルスプリットリング)
はじめに動画をご覧ください。
①リングの輪を作り前半の結び目を作ります。
②そのままの向きでシャトルの糸を30㎝程伸ばして半分に畳みます。
③半分に畳んだシャトル糸の輪をシャトルに見立てて、後半を結びます。
④結び終わりはシャトルに見立てた輪引いてリングを閉じ、さらにシャトル糸の輪に始末糸を通してから縮めます。
ポイント
1.④のシャトルに見立てた輪をリングの始まりに通しておかないと、結び目が解けてしまいますので、忘れずに通しましょう。
2.後半はシャトル糸が2重になるため、リングの左右で太さや詰め加減が違います。大きく差が出ないようにリングを引きすぎないように気を付けましょう。
タティングレースがはじめての方
こちらからお読みください。
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内容
パターン3つ
タッセルの作り方
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