地球は愛で溢れている、を感じた話
ーお目にかかれて嬉しいですー
昨年初孫が誕生しました。
「ママ」から「バァバ」へと進化した私は
「ムスメ」から「ママ」へと進化した娘の産褥期の手伝いを
1ヶ月務めました。
時期的なものもあり産院へは新米パパですらお見舞いには行けず
退院後ようやく赤ちゃんとジィジとバァバは緊張の対面を果たしました。
ママへと進化した娘は「母」としてのオーラがみなぎっており
私は口出しする必要もなく炊事洗濯に専念することができました。
27年ぶりに抱く新生児はクニャクニャでソーッと扱わないと
壊れてしまいそうでハラハラしました。
新生児ってお腹の中の聖域的な環境から
下界の魔境的な地上へと降り立ち
思い通りにいかない肉体に戸惑い四苦八苦しているようにも感じました。
あの狭い産道を必死にくぐり抜け、ここに降り立ったのかと思うと
これからの地上での生活が幸せであれ!と心から願いました。
とはいえ、新生児は3時間ごとの授乳にオムツ替えの頻度も多く
むずがり泣いて、新米ママも時にはオタオタしていました。
傍から見ていると、かつての新生児だった娘たちが一人前に育ち
母へと進化した姿に、役割を果たせた喜びと
初めて「自分で自分を褒めてもいい」と思えたのでした。
私は小さい頃から劣等感だらけで何かをやり切った経験もなかったので・・・。
そんなことを感じる日々を送っていた時
街中を行き交う老若男女、すべての人に新生児の時期があり
その命を守ろうと必死に育てた人が必ず存在する、ことを実感した途端
それは愛がないと成立しないし、人間(生物)の本質は愛なんだ
と心の底から込み上げるものがありました。
私は自分の母とは上手い関係が築けず過ごした頃がありましたが
母も母の次元で必死だったことをようやく理解し腑に落ちたのもこの時でした。
不安や恐れには反応しやすい世の中ですが
実は愛に溢れているのも多いし
それは自分で気付かないと
分かりづらくなっているものだと学ぶ事ができました。
ーおしまいー