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2023年GWの古墳&陵墓の記録

2023年のゴールデンウィークに訪問した古墳と陵墓の記録です。
1日目は大阪府高槻市、2日目は京都府内の陵墓に訪問しました。

今城塚古墳

被葬者が継体天皇と言われている高槻市の今城塚古墳へ訪問しました。公園や資料館が併設されており、Googleマップ上でも前方後円墳の形がよくわかる古墳でした。古墳の周りには複製の埴輪が並べられており、円筒埴輪だけでなく複数の種類の埴輪がありました。墳丘内部にも登ることができて、造出も二箇所確認できます。
年代や大きさ的にも継体天皇が被葬者でほぼ間違いないとのことで、全国で唯一立ち入れる古墳のような表現もされていました。ちなみに墳丘内のペットの立ち入りは禁止なそうです。
高槻市近辺の三島には小ぶりな古墳も含めてかなり多く存在しているようです。近くには太田茶臼山古墳(現 継体天皇陵)もあり、今城塚古墳と太田茶臼山古墳を3角形で結ぶ場所には埴輪の製造場所(新池埴輪製作遺跡)もあるということで、繁栄が伺えます。

今城塚古墳
埴輪群(複製)
方墳部分がはっきりと見えます
「古墳公園」「墳丘」

太田茶臼山古墳(継体天皇 三嶋藍野陵)

今城塚から西に進むと継体天皇陵である太田茶臼山古墳があります。継体天皇は第26代なので今上天皇のちょうど100代前です。系図で見てみると数代前から大型古墳を築いてきた天皇の並びにあります。仲哀天皇→応神天皇→仁徳天皇→履中天皇→反正天皇→允恭天皇→安康天皇→雄略天皇→清寧天皇→顕宗天皇→仁賢天皇→武烈天皇と来て応神系の継体天皇なのでかなり系図は飛んでいます。継体天皇だけ百舌鳥や羽曳野のエリアから飛び地なのも不思議です。

案内の石碑

2日目 京都

冷泉天皇 櫻本陵

こちらは京都の東山、銀閣の近くの哲学の道の途中にある冷泉天皇櫻本陵です。しっかり銀閣の麓から参道の石碑がありました。
冷泉天皇は第63代と言うことで、大型古墳とは別で所謂陵墓という雰囲気がありました。敷地は割と大きめなのではないでしょうか?

銀閣の近くにある参道の石碑

後一條天皇 菩提樹院陵

第68代 後一條天皇の前後の天皇陵は前回シルバーウィークに訪問した龍安寺内の朱山七陵にあり、後一條天皇だけ別の場所にありました。また後冷泉天皇皇后章子内親王(後冷泉天皇皇后であり、後一条天皇の内親王)の陵墓でもありました。天皇皇后での埋葬ではなく、親子での埋葬なのは興味深いところです。

陽成天皇 神樂岡東陵

後一条天皇の陵墓の近くには第57代 陽成天皇 神樂岡東陵もありました。訪問してみると、ちょうど敷地内のお掃除中でした。

後白河天皇 法住寺陵

第77代後白河天皇の陵墓は三十三間堂に隣接しており、比較的アクセスが良い場所でした。多くの親王と一緒に埋葬されていて、また寺の中にあることから規模も大きめでした。流石後白河天皇となってくると、拝所も少しユニークになってます。

配所が特徴的です

花山天皇 紙屋川上陵

第65代 花山天皇は金閣の少し南に位置していて、住宅地の中でした。参道が少し長いタイプで入り口から真っ直ぐのため、バランス感がとても良かったです。今回個人的に一番綺麗だと思った拝所でした。

バランス感がとても良いです

まとめ

関西圏の古墳と陵墓は大量にあるため、まだまだ全部は訪問できていませんが、高槻市周辺の大型古墳に行けたことと、陵墓も57/124箇所訪問済みと良いペースで更新できました。京都は点在しているものの距離が近いため回りやすいですが、その分注意していないと逃してしまう傾向にあるため、ここからが数を増やして行くのが難しそうです。今後は関西圏以外の陵墓も少しずつ訪問していきたいと思います。


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