私の遺産分割調停体験談 記事番号06調停第一回目 2021.06
いよいよ調停がスタートします。
家庭裁判所へ出向き、調停委員との面談を行い調停を進めていきます。
弁護士が付いているとはいえ、主役は私です。自分が不利にならないように考えていかねばなりません。
今まで私に対して大きな態度を取っていた(しかし相続について知識を得ようとせずその場をしのいでいただけの)兄は、今回からどのような意見・行動を取るのでしょうか。こちらの面も少し楽しみです。
1.こちらの戦略(事前打ち合わせ内容のおさらい)
約半年前の弁護士との打ち合わせで私の方針を下記としていました。
・分割の割合は法の原則とする(母1/2、兄1/4、私1/4)
・遺産のうち、兄に不動産(私の実家)を取得させる。
・不動産価格は固定資産税評価額とする。私の事例では、固定資産評価額が相場よりも高いため。これにより兄が取得する現金を少なくさせる。
・葬儀費用、兄による父の医療費などの立替金は、今後主張が出てきたときに対応と検討する。
2.調停の開催スタイル
調停は、調停員と相続人との話し合いが主で、兄(対立相手)と顔を合わせずに行われました。
調停員との面談は、
はじめに私+弁護士、
(終了後退出、別室待機)
次に兄と後見人が一緒に調停員と面談
これが2回行われ、相続人全員が一堂に会すことはありませんでした。
3.行われたこと
①調停員との顔合わせと面談
a調停員の自己紹介と調停の仕組み
「調停員」は税理士と司法書士の2名であった。このほかに裁判官がおり合計3名が本件の「調停委員会」であることが説明された。調停員が調停で申立人と相手側の聞き取りを行い裁判官へその結果を報告、調停の方向性を検討し調停の案を検討する仕組み。
b財産の確認
・遺産は「調停申立書」に記載した、現金、不動産、火災保険(不動産に付与したもの)、車であることの確認
・調停申立書記載の遺産の他に、以下の存在があるのでは、という旨が兄の「調査書(遺産相続)」の記載にあったと調停員からの報告があった。
これらについて、私側は追って調査する旨を表明した。
株券
ゴルフ会員権
教育資金贈与信託
c遺産分割の当方の意向の確認
法の原則による割合で分割を希望することを伝えた。
dこれまでの経緯概略の説明(合意に至らなかった理由を中心に)
兄弟間で協議を行ったがうまくいかなかったこと、亡父の生前での兄のパラサイトぶりの説明などの私の考えを、口頭で簡単に説明。
(②兄、後見人と調停員との顔合わせと面談 ※私+弁護士は別室で待機。)
③再度私+弁護士と調停員との面談
a 調停員から②で話されたことを聞いた。内容は以下。
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