私の遺産分割調停体験談 記事番号02プロセス概要
今回は私の遺産分割協議の事例について
・進行プロセスとその中での出来事概要
・それが行われた日付
をまとめます。
日付から、調停の各プロセスがどのくらいのスケジュール感なのかがわかると思います(あくまでも1事例ですが)。
記事はこの順番と内容で計画しています。
記事番号03 弁護士との契約 (2021.03←行われた日付。以下同様)
契約にあたり、関係者を取り巻く背景や関係者間での遺産分割協議が失敗した経緯などを説明しました。
自分の事例では、母が認知症であることから母に成年後見人を選任する必要があり、最初にこれに取り掛かりました。
成年後見人が選任され、その人に財産の引き渡しが終了したのが6か月後の2011.09でした。
それから2か月後、弁護士との初めての打ち合わせがありました。
記事番号04 弁護士との第一回打ち合わせ(2021.11)
対面での打ち合わせ
以下について弁護士より私へ連絡・説明があった。ここでの考え方が調停で自分が不利を防ぎ、むしろ有利にしていく重要ポイントであった。
弁護士と後見人との事前打ち合わせ結果
遺産リストに載せるものの考えと遺産の分け方の基礎知識
遺産となる不動産価格の考え方と価格調査
今後の流れと見通し
・まず兄へ当方の希望を連絡し、反応を待つ。(この段階は、調停より手前の「協議」)
・ここで話がまとまらない場合次のステップである「調停」へ進む
・兄は教育資金贈与信託を挙げてこれを協議することが予想される。「仮に私が兄の代理人であれば必ず主張する」との弁護士コメント。
・スケジュールはケースバイケースなので何とも言えないとの事。
※これまでの経緯や地元の司法書士を介した遺産分割協議の内容と結果の説明は2021.03の契約時に弁護士へ伝え済み。
既に後見人と会い、財産引き渡しを行い、色々話をした旨伝えると、弁護士は驚いていた。
記事番号05 第一回打ち合わせ後から第一回調停前まで(2021.11-2022.03)
兄への文書送付反応を待つ(内容見本)
兄より連絡なし
文書送付後3ヶ月後に調停へ進めることを決断
弁護士による調停申し立て(内容見本)
ここで必要となる文書
戸籍謄本(亡父、母、兄、私)
相続関係図
遺産目録とそれに関する添付資料 (内容見本 この程度でスタートする)
委任状(私が弁護士にこの件を委任する旨)
調停申し立てが受理された後
答弁書(遺産分割)と言う文書が兄と後見人へ送られ、相続に関する意見の聞き取りが行われた
相手方両者から回答があった。
この結果をもとに第一回調停を迎えることになる。
申立人は相手方の回答を見ることができる。(内容見本)
第一回調停を控え、この内容について弁護士と電話で打ち合わせを行った。
・調停の第1回目は調停員との顔合わせと財産目録内容の確認、各相続人の意見聞き取りであることが多い。また、対立する兄とは調停時には顔を合わせることはないので構える必要はない。
※調停人と各関係者との話し合いの時は、対立する相続人同士で同席することはない。また、待合室も別に指定される。
・答弁書(遺産分割)で指摘があった、亡父の財産に関する資料(ゴルフ会員権、証券会社の残高資料)の持参が必要。
・弁護士は、遺産である不動産の価格を不動産会社へ見積を依頼していた。この見積金額と固定資産評価額を比較して当方に有利なほうを根拠として進めていきたい。(重要)
・兄は教育資金贈与信託を挙げてこれを協議したがっている。これが争点になりそう。
記事番号06 第一回調停(2022.06)
行われたこと
・顔合わせ
・相続財産の確認
・調停に至るまでの経緯、私の意見聞き取り
・当方の遺産分割に関する意見確認
・「調査書」による相手側の意見確認
・遺産分割についての具体的な協議、不動産評価の根拠の確認
調停人から兄への質問事項(私の番の時に調停人から聞いた)
詳しい知識がないままに返答してしまうとその人が不利になってしまうことの例が2つあった。
調停員からの質問への対応 弁護士の考え方(重要)
その他
兄から立て替え金の資料提示があった。→調停員から次回までにまとめ直し指示あり。
記事番号07 参考記事 祭祀承継者について
記事番号08 第一回調停から第二回調停までに行われたこと(2022.06-2022.07)
弁護士による準備文書の作成と裁判所への提出)(この文書は相手方にも送られる)
内容(現物)
今までに分かっている遺産とその金額のまとめ
教育資金贈与信託について当方の見解
現在不明点がある遺産についての調査結果
・(兄の答弁書にあった)ゴルフ会員権の現状
・証券会社への残高確認結果
母が持つクレジットカードに付帯していた配偶者(=父)の保険金がある可能性
その後判明した遺産について
以上を第二回調停前に当方と相手方で「準備文書」にて共有したうえで調停本番に臨む。これにより、調停を効率的に進められる仕組みとなっている。
記事番号09 第二回調停(2022.07)
調停人から調停案の提示があった。
この調停案となった理由は明かされない。
調停員から出た感想
弁護士の考えとその理由
兄から立て替え金の資料はほぼ考慮されなくなった。
記事番号10 遺産分割の考え 事例をもとに説明
記事番号11 第3回調停に向けての打ち合わせ(2022.08-09)
弁護士からの準備文書作成用の資料対応
以下について私が確認作業を行い結果を弁護士に連絡した。
・家にかけられた火災保険(亡父が生前に契約、保険料も支払った)
現在の価値はいくらなのか。解約返戻金として保険屋に計算依頼し、その結果を記載。
・母が持つクレジットカードに付帯していた配偶者(=父)の保険金はいくらなのか
・その他 香典なども遺産リストに入れる。
記事番号12 第3回目調停(2022.09)
調停案については条件付き合意。
調停人との意見はほぼ揃った。
これを受け相続の金額の整理を行う。
しかし調停員によると、兄から1つ要請あり、次回に返答してほしいとの事。
記事番号13 第4回調停まで(2022.09-2022.11)
裁判所が作成した調停条項案が弁護士宛に届いた。これを私と弁護士が確認し、いくつかの項目追加を依頼しました。
兄からの要請の件は最後まで結論は出せず当日に臨むことにしました。
記事番号14 第4回目調停(2022.11)
兄、後見人、私、裁判官、書記官、調停員が一堂に会して協議を開始。すぐに決定事項の読み上げが裁判官により行われました。これに異議がなかったので調停条項はいくつかの項目を追加したうえで決定となりました。
前回からの兄からの要請の件は、調停員が半ば強引に先送ってくれたことでこれによる協議の停滞はなく調停は終了。
数日後、調停時に合った微修正事項が反映された「調書(成立)」の謄本が手元に届き、すべてが終了。
記事番号15 総括と私の気持ち
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