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WHOが解明すべき問題はコロナの起源ではない。「なぜ自分達WHOは、第一報を聞いてすぐ武漢と世界の往来を禁止させずに、世界にコロナを広めてしまったのか」を解明して、次の感染症に備えるべきなのだ。●コロナ起源、全仮説否定できず WHO事務局長が見解


スイス・ジュネーブで記者会見した世界保健機関のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長(2021年2月12日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は12日、新型コロナウイルスの起源をめぐる全ての仮説について引き続き検証すべきだとの見解を示した。  
WHOは、新型ウイルス感染が最初に確認された中国・武漢で実施した調査の結果、ウイルスの起源特定には至らなかったものの、武漢のウイルス研究所が流出源だったとの説に対しては否定的な見方を示していた。  
テドロス事務局長は、調査団を率いたピーター・ベン・エンバレク氏と共にスイス・ジュネーブで会見。「いくつかの仮説が否定されたかという質問があった。調査団のメンバーと話した結果として、全ての仮説は未解明のままであり、さらなる分析と調査を要することを認める」と表明した。  
その上で、「その取り組みには、今回の調査の権限や範囲を超えるものも含まれる可能性がある。今回の任務によって全ての答えを見つけることはできないとは以前から言ってきたが、ウイルスの起源理解に近づく重要な情報が得られた」と述べた。  
テドロス氏は、調査結果の概要をまとめた報告書は来週中、最終報告書は数週間以内に発表されるとの見通しを示した。
●「新型コロナは中国から」とWHO国際調査団の豪団員 発表内容に異論か 2/12(金) 19:45配信【産経新聞 ロンドン=板東和正】
 中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスの起源を調査した世界保健機関(WHO)国際調査団の一員でオーストラリア人研究者のドワイヤー氏が、12日までに豪テレビ局「9ニュース」の取材に応じ、「新型コロナは中国から始まったと思う」と指摘した。輸入冷凍食品を通じたウイルス流入の可能性も含めて調査する方針を示した国際調査団の見解に異論を投げかけた発言とみられている。  
国際調査団は9日、現地での活動を終えるのに際して記者会見し、起源について、中国以外の国を含めて宿主となったコウモリなどの調査を続ける考えを主張。輸入冷凍食品を通じたウイルス流入という中国側の見方も否定しなかった。  これに対してドワイヤー氏は「9ニュース」に、新型コロナはコウモリを介して感染した可能性が最も高いと指摘。コウモリは中国以外の国にも存在すると指摘しつつも、「(新型コロナが)中国以外の地域から始まったとする証拠は実際にはきわめて限られている」との見解を示した。  
同氏は武漢市での調査について「(起源解明につながる)いくつかの証拠があったが、あまり良いものでない」とし、起源解明には「何年もかかる」と予想。その半面、「(中国側と)明確な見解の相違や激しい応酬はあったが、誰もが正しいことをしようと努めた」「WHOはこれまでにないほど多くのデータを手に入れた」とも語った。  
調査団はドワイヤー氏を含め各国の専門家ら約10人で構成。1月14日に武漢入りし、29日から対面での調査を行った。調査は中国ペースで進められ、2月9日の活動報告では「武漢起源」説を否定したい中国の主張におおむね沿った見解が目立ったため、欧米などから疑問の声が出ていた。
【引用終わり】
 私は、起源が問題なのではないと思います。というか、起源は問題にするべきではないと思います。
 なぜなら、コロナのようなパンデミックを引き起こす感染症は世界のどこでも発生する可能性がありますし、その発生源の国の責任にしてしまっては、今後新たな感染症が発生した時に中国のように隠蔽しようという国がでる可能性があるので、起源を問題視する事は却って危険であると考えます。
 それよりも、今回のコロナ感染症から世界が学ぶべきは「感染症が発生した時には、すぐその地域を世界から隔離する事を躊躇してはいけない」という事であると思います。
 今回は原因不明の感染症の発生を、2020年の1月初めには世界に打電されました。この時、WHOが「中国武漢との往来を禁止する」措置をとれば、世界へ感染が広がる速度はもっと遅かったと思います。
 さらに、原因不明の感染症は2019年の11~12月には武漢で確認されていたのですから、中国の現場の医師が「不思議な感染症だ」と感じた時に、医師→中国政府→WHOへと日を置かずに知らせが届いて、直ちに「世界と中国武漢との往来を禁止する」措置がとられれば、あるいはコロナ感染症は世界にパンデミックを起すことはなかったかもしれません。
 ですから私は、現場の医師から各国政府とWHOに直接送信できるシステムと、「新しい感染症のような気がする」という不確かな知らせでも、すぐさま24時間以内にWHOが現地に調査の出発ができる体制を構築すべきだと思います。
そして、現地に入った調査団が危険を感じた時には、「第一次調査が終了するまでの2週間程度は、その地域と世界との往来を緊急停止する」などの措置が、直ちに取れるようにしておくべきだと思います。
 この際WHOの調査団の受け入れを拒否する場合は、「調査妨害という理由での、世界との往来の禁止措置がとれるようにする」べきです。この次に発生する感染症で、世界が再びパンデミックに襲われることが無いように…。
 私はテドロス氏を始めとするWHOの人々が、「世界にコロナ感染症を蔓延させて、数百万人の人間を殺してやろう」と意図して、非常事態の宣言を遅らせたとは思いません。しかし、結果としてはそうなった。
 私は、この結果責任は重大だと思います。
 ですから、WHOの為すべきことは「なぜ自分達はすくに中国武漢と世界との往来を禁止する措置を、取れなかったのか?」と、内省する事でありましょう。そして「次の感染症は世界に広げない」と決意すれば、おのずと先に私が提案したWHOの改革に行きつくはずであります。
 それなのに、なんで今起源の調査などをするのでありましょうか?中国政府には、証拠の隠滅をする期間が1年もあったのですから、「中国から発生したという、証拠は得られない」に決まっています。ですから、この調査は、中国に「我が国から発生したという証拠はない。中国発だという報道はやめろ」という口実を与える為にしか役立ちません。
 最も、「WHOの初動が遅かったから、世界に蔓延した」というWHO批判を忘れさせるために、世界の人々が「起源はどこだ」という別の興味を持つように誘導しているのかもしれません。
 即ち、今になっての起源調査はWHOと中国双方にとって都合のよい、論点のすれかえの為の、単なるお芝居=人々を《煙に巻く作戦》のように、私の目には観えます。
 怒っている・不満を持っている人々に、別の芝居をみせることで《煙に巻く作戦》のように観えるのです。
ですから、豪州の調査員の方に悪気はないのでしょうが、今となっては解るはずもない事で自分の見解を述べる事は、中国とWHOの《煙に巻く作戦》を盛り上げているだけだと、認識して頂きたいと思います。
 私は、次の感染症を世界的パンデミックにしない為に、解明すべき問題は「コロナの起源ではない」と考えます。問題は「なぜ世界中でのパンデミックになったのか?」です。
「なぜWHOは すぐ動かなかったのか?」
「WHOがいつどう動いていれば、世界的パンデミックにせずに済んだのか?」です。
だからどうか皆さん、煙に巻かれないで下さい。
私は「なぜ世界中で パンデミックになったのか?」を検証するようにと、一人でも多くの方がWHOに要求して下さるようにと願っています。

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