確かに担ぐ神輿は軽い方がよいです。しかし政治では、いざと言う時には、灯りの役を果たせる『昼行燈』を担いだ方がよいと思う。●神奈川県黒岩知事、生放送で暴露した小池都知事への不信感「信頼関係、薄れます…こういうのは、ダメだ」
黒岩祐治知事
神奈川県の黒岩祐治知事が7日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜・午前7時半)にリモート生出演した。
番組では、菅義偉首相が5日に首都圏1都3県に緊急事態宣言を今月21日まで再延長することを表明したことを特集した。その中で今回の決断に至る過程を伝えた。番組の報道では、東京都の小池百合子知事が2日に記者団へ7日の解除に懸念を示し、3日に1都3県の知事が非公式の協議で延長を要請することが伝えられた。こうした中、菅首相が知事からの要請を受ける前に3日夕方に官邸での延長する方針を示し、5日の表明となった。
黒岩知事は、延長に至るまでに小池知事との間にあった内幕を明かした。それによると「月曜日の段階で小池知事から電話をいただきまして、どうでしょうか?という話でしたから、神奈川県はステージがほぼ2の段階でしたから、もう少し様子を見させてくださいと、申し上げました」と伝えたという。
これに小池知事は「延長せざるをえないでしょう」と伝えたが、黒岩知事は「ちょっと待ってください。もう少し数字をみたい」と返答したという。すると翌日に「火曜日になったら、いきなり今日は西村大臣に会いに行きましょうって話になってる。えっ?てなって、文書を見たら2週間延長を要請するってなっている。えっ?これ持って行くの?まだ話してないじゃない?って言ったら、1都3県の知事でWEB会議やりましょうって言った。そのペーパー見て他の知事は大丈夫なのかなって言ったら森田知事は賛成している、大野知事も賛成しているっていうんです」と黒岩知事は小池知事から言われたことを明かした。
この事実を確認するために黒岩知事は千葉県の森田健作知事、埼玉県の大野元裕知事へ「私、直接、電話したんです。そしたら森田知事は、黒岩知事が賛成するからっていうから、俺も賛成しようってなった。大野知事に聞いてもそうだってなったから…。賛成してないですよって、えっ!そうなんですか?ってなって。ちょっと待ってくれってなって。そもそも私は、2週間延長なんて話は全然考えてもいないっていうか。それでWEB会議やった」と明かした。
さらに黒岩知事は「その前に菅総理が、私が決めますって言ってましたよね。私の気持ちとしてはここでひとつにまとめなくてもいいじゃないか、と。延長するなら31日まで長く延長する。あるいは、解除した後に、みなさんもっと頑張ってくださいって言って、(感染者数が)上がってきたらまん延防止重点措置をパッとかける」と考えていたことを明かし、その理由を「というのは緊急事態宣言延長して患者が下がってくればいいですけど、それで上がってきた時に切るカードがなくなる」と説明した。
出演者から小池知事への不満を直接、伝えたかを聞かれた黒岩知事は「3日連続で1都3県の知事のWEB会議あった。率直にモノをいいましょうよっていって。私は、はっきり申し上げました。こんなことだったら、足並みをそろえるのが一番大事な時、こういうことやられると信頼関係、薄れますよ、と。こういうのは、ダメだ、おかしいっていった。そしたら小池知事がちょっと先走ってしまってごめんなさいっていう話があったんで、一緒にやって行きましょうとなって今はもうこだわりはないです」と明かしていた。
【引用終わり】
どうなっているのでしよう。
小池都知事に、3県の知事が手玉に取られて…。
しかも、千葉県の森田知事は 「黒岩さんが延長するっていうから僕もしようかな」だったとは…。
なんというか、緊急事態宣が出ている出ていないで生活を左右される人もいるというのに、なんてまあ、適当というか、どうでもいいというか…、いい加減なのでしょう。
3知事さんが、県民の実際の生活を思いやる気持ちが欠けていることだけは、わかりました。
最も、時短要請協力金で6万円貰っている飲食店の皆さんの中には、一日でも長く緊急事態宣言が続いてくれるようにと祈っている人もいるそうですから、この方たちは小池さんの稚拙な頭脳プレーに喝采を送るでしょう。
一方でパチンコ店の皆さんなどは、罵声を浴びせるでしょう。最も、近頃ではパチンコ店の駐車場にも車を沢山見かけるようになりました。
千葉県でコロナ感染者の実行再生産が、1を超えました。つまり、緊急事態宣言下でも感染者数が横ばいになったという事です。1都3県似たような数字です。
これは 「我関せず」と会食・飲み会に精を出す人が一定数いるので、今の首都圏の限界値で、もう2週間宣言を延長しても「さほど変わらないだろう」事を暗示しています。
結局は、0にはならないのです。
その見極めもできずに、小池都知事に手玉に取られて、緊急事態宣言を無駄に延長するなんて、政府も千葉・神奈川・埼玉県の知事さん達は、全員が「○○さんが言ったから、そうしたまでで、結果には責任を持ちません」と言う方なのでしょうか?
まるで、やる気があるから立候補したのではなくて、持ち回りだから仕方なく引き受けた・町内会の役員さんのようではありませんか…。
私は、すでに限界値に来ているので、3月7日に一旦解除して、「花見は気を付けて下さい」と言い続けた方がよかったと思います。
花が咲く前に、「少し緩んだ結果、感染が増えるか横ばいか観察できた方が、よかった」と思います。3月7日に解除して少し感染が増えれば、花見はしても宴会はしない人が増えるだろうからです。
しかし、3月21日に解除したら、21日まで我慢してしまった人は「さあ花見に行こう」になる気がします。だから、3月7日解除より21日解除の方が、花見の宴会は増える気がするのです。
実際に人がどう考えるか、どう感じるか、どう行動するだろうかと、現実の中で思考すれば誰でもわかる事でしょう。
ところが、「知事たる自分が要請したら、県民は従うべきだ」というあり得ない思い込みの中にいる知事さん達には、実際に何が起こっているかが視えなくなって、周囲の人たちの言いなりに動いてしまう→「訳が分からないから、それしかできない」ようになってしまうのです。
一般市民は「安全対策をきちんとして外出するだけだったら、感染しない様だ」と気が付いています。何しろ、毎日のように満員電車にのって出勤していた人は、それでも一年以上「自分が感染しなかった」経験があります。
多くの一般の市民は「マスクを外して、飛沫を飛ばし合って会食すると、感染する」と、経験と伝聞で学習しているのです。
それなのに、都知事がいうことは相変わらずの「ステイホーム」近頃は「とことんステイホーム」なんて言い出しました。
アホらしい。
都民の皆さんが「勝手に言ってろ」という気分で、無視して外出するのは当然のことだと思います。
小池さんは、『私がステイホームと言ってるのに、外出する人が沢山いる。だから、感染者が横ばいで減っていかない。感染が治まらないのは、私の言う事を聞かない人が沢山いるからだ』という心境でいるようですが、感染が300人程度で横ばいになった理由は、1300万都民が外出しているからではありません。
飛沫を飛ばし合って楽しく飲み会する人が、一定程度(10
万人とか100万人とか)いるからです。だから、その他の1300万都民が外出してもしなくても、300人の感染はさほど変わらないのです。
それなのに、小池さんにも 他の知事にもその構図が見えないらしいです。
だから、小池都知事は「緊急事態宣言を出したから感染が減った」=「宣言を政府に要請した自分の手柄で感染が減った」と勘違いして、さらに感染を減らすために「緊急事態宣言の延長をしよう」などと思ったのではないかと思います。
確かに、感染の減少に「緊急事態宣言の影響はあった」と、私も思います。しかし、それ以上に、感染者が一気に2千人を超えたという《現実》の方が、はるかに人々を行動変容に向かわせたと思います。
なによりも「感染しても、病院に入れてもらえず、自宅でほおっておかれる様が、SNSで拡散した」事で、SNSから情報をとる若者達を、行動変容に向かわせたのです。
若者世代が「このまま感染者が増え続けたら、どうなるのか?」と我が身の事を考えて、行動を変えたのです。
若者世代は「今でさえ、自分達は『死ぬ心配はなかろう』と感染しても病院に入れてもらえず、放っておかれる。症状が悪化しても連絡すらできない。つまりは、これ以上感染が増えたら、自分の身がヤバイ」と考えて、主たる感染源となっていた若者たちが、自分を守るべく感染しないように行動を変えたので、結果として全体の感染が減ったのだと、私は推測しています。
即ち、日本のコロナ医療のキャパが小さくて、医療崩壊したために、若者世代だけでなく皆が「我が身を守る行動をした」為に、コロナ感染者は激減したのです。情けない話ですが、コロナ治療を他の先進国程に拡充させられない政府と医療界が、日本人の自助努力を一層引き出して、日本の感染者数を減少させたのです。
人口8千万人のドイツが感染者数は、1万人で横ばいです。一方1億2600万人の日本が千人程度で横ばいです。
この差はどこから来るのかと言えば、安全対策に頑張る国民の比率からきているはずです。その理由は簡単で、ウィルス君は「ドイツ人には頑張って取り次いでやろう」とか「日本の首相が可哀そうだから、日本人の取りつくのはやめとこう」とか、考えて頑張ってみたり手加減してみたりしている訳ではないからです。
ですから日本で感染者が少ないのは、多くの日本人が安全対策に頑張っている事を、数字が物語っているのです。これは、「人に視えない所でも、自分に嘘をつかない為に手を抜かない」という、古き良き伝統が 今も日本に生きている表れではないかと思います。とても嬉しい事です。
一方で、感染者数が全く違うにもかかわらず、日本もドイツも共に医療崩壊の際にいたという事は、日本の政府・自治体・医療関係者がドイツの10分の一以下の医療しか用意できなかったということも、語っています。
日本でのワクチンの先行接種は4万人。これはコロナ患者の治療にあたる医療技術者の皆さんです。
その後の 優先接種は一般医療従事者と救急隊員等で、400万人。当初は370万人(?)でした。
これの数字が何を語るかと言えば、医療従事者の1%しかコロナ患者を治療しなかったという事です。残りの99%は「我関知せず」だったのです。だから、日本は他の先進国よりも圧倒的に少ない患者数で、コロナ医療がパンクしたのです。
それなのに、マスコミの報道はと言えば、まるで日本の医療従事者全員がコロナと戦っていると言わんばかりの報道ぶりでした。
「どうなってんの?」と、感じずにはいられません。
世界の有名なエスニックジョークに次のようなものがあります。
Q世界最強の軍隊とは、
アメリカ人の将軍! 豪快な決断力!
ドイツ人の参謀! 明晰な頭脳!
日本人の兵士! 勇気・結束・忠実!
Q 反対に世界最弱の軍隊は?
日本人の将軍(政治家)! 外国に何されても動かない。
中国人の参謀! 同じミスを繰り返す。
イタリア人の兵士! やる気の無さと脱走は世界一!
このジョークには、色々なパターンがありますが、日本人が最強に入る時は下士官か兵士で、最弱に入る時は将軍か将校(参謀)です。最強軍の将軍がアメリカ人で 将校(参謀)がドイツ人なのは、皆同じです。アメリカが最弱に入る時は兵士で、ドイツは将軍(ヒトラー)です。
不思議と今回のコロナ感染症の成り行きでも、このお国柄が出ていたと思います。
アメリカは、NY州知事などが声を限りに叫んでいましたが、国民の協力が少なくて感染は広がってしまいました。しかし、その時には、あっという間に上層部の支持で野戦病院のような病院をつくってしまいました。そして今、上層部の剛腕でワクチンを分捕って、コロナを収束させようとしています。
日本は、国民が結束協力して感染の広がりを抑え込んでいますが、上層部が動かないので、アメリカのように野戦病院のような病院が立つことはなく、病院にはいれぬ国民は自宅に放置されました。つまり医療体制はつくれませんでした。ワクチンも遅いです。
ドイツはと言えば、アメリカと日本の中間ぐらいの状況のようです。
このような状況ですので、私達国民の心の中から 政治への敬意が吹っ飛んで、無関心が漂ってきます。ただ、選挙で国民の代表を選んでいる以上、世界最弱の軍隊にしてしまう将軍(政治家)を選んでいるのは、世界最強の軍の兵士に選ばれる、私達日本国民です。
ですから、「神輿は軽い方がよい」という基準で、選挙に臨むのではなくて、「普段は軽いけれど、いざと言う時には目を覚まして、灯りの役を果たせる昼行燈は誰なのか」という基準で、選挙に臨んだ方がよいと思います。
と申しますのは、普段から重箱の隅を突いて、現場も解っていないのに「あっちいけ、こっちいけ」と騒いで、混乱させるだけの神輿を担ぐのは、うるさいですし、大変なので…。
今も、「マスク外して飲み会してくれないと、活躍できないよ」というコロナウィルス君の気持ちが解らず、『ステイホーム』とか無駄に声を張り上げている知事を担いでいるから、うるさくて、大変なのです。
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