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夢を諦めたときに現れたホクロは
2007年春、私は夢を諦めました。
夢と言っても「アーティストになりたい」という漠然としたものでした。何を伝えたいのかも、手段も、はっきりしていませんでした。
その夢を諦めたと同時に、私は「社会の役に立たなければ、生きる資格はない」と、自分の命に条件をつけることを選びました。中高生のときから「どうして私なんかが生きてるのだろう」と無価値感に苦しんでいましたが、決定打となりました。
夢を諦めたその時期、左手の手のひらに突然ホクロが現れました。ネットで検索すると、その位置のホクロにはネガティブな意味があると分かり、余計に落ち込んだのを覚えています。私にとってこのホクロは、自分の心を自分で殺した「しるし」となりました。
それから17年経ち、私は「人に『恋と愛』を伝え、癒す」ことに生涯をかけると決めました。17年間、自己表現したいという欲求をどうしても捨てきれず、色々な職を転々とする中で「書く喜び」を知り。そしてようやく、私の魂が本当にやりたいこと(役目)に気づくことができました。私はマゼンダ色の「恋と愛の星」からやってきた宇宙人で、前世は巫女だったそうです。それは「目に見えない世界」を信じていなければ、決して辿り着けなかった真実でした。
目に見えない世界というのは、いわゆるスピリチュアルな世界です。本当の役目を全うする覚悟を決め、スピリチュアルな世界に足を踏み入れようとしたとき「怪しい」「洗脳だ」「騙されてる」「精神科に行け」などと言われたし、多くの人に去られました。私もかつてはスピリチュアルな世界に嫌悪感を抱いていたから、その人たちの気持ちは分かります。正直に言うと、スピリチュアルな世界に生きていることを発信するのは、今もとても怖いです。人に去られるのだって、全く悲しくないわけではありません。
でも、ここ1年、目に見えない存在……神様やご先祖さまや守護霊などとも呼べる存在に常に守られてきました。大げさでなく、余命3年だった命も助けられました。いや、最近守られるようになったのではなく、本当は生まれた瞬間からずーーーっと守られてきたのだと、ようやく気づきました。私たちは生きているのではなく、生かされている。目に見えない世界は確かにあり、目に見える世界に大きな影響を与えていると実感しています。
「人に『恋と愛』を伝え、癒す」という本当の役目に気づく1年前から、私は「やりたいことを素直にやる」を貫いてきたつもりです。
「社会の役に立たなければ」などと思わなくてもよい。私は、というか、人はみな、生きているだけで素晴らしくて、愛される存在で、価値がある。やりたいことをやれば、自分だけでなく周りの人も幸せになる。そう信じて、この1年生きてきました。そうしたら、17年前に突然現れた左手のホクロが、次第に薄くなっていったのです。ホクロって薄くなるんだと驚きました。
少し前に「『恋と愛』のヒーリングセッションを始めます」という決意表明を公開しました。
繰り返しになりますが、ものすごく怖かったです。今も怖いです。でも、誰に何を言われようとも、誰が離れていっても、やると決めたのです。私が勇気を出して発信することで救われる人が必ずいるし、スピリチュアルな世界が近い将来、当たり前の世界になると思います。
決意表明した後日、「そういえば、あのホクロはどうなったかな」と思い出し、久々に左手を見ました。なんと、ホクロはすっかり消えていました。はは、奇跡やん! あぁ、私は夢を諦めてしまった17年前の自分を暗闇から完全に取り戻せたんだな。心が生き返ったんだな。
今度こそ自分を信じ、一歩を踏み出せたことを誇りに思い、左手をさすりながら泣きました。