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「あのとき子育てできなかった」という深い愛
昨年末に「びじゃくヒーラー」として「恋と愛のヒーリングセッション」を始めました。
その人のコンプレックスやトラウマなどの弱さや寂しさを、その人にしかない素晴らしい「びじゃく(美弱・美寂)」に変え、大切な人ともっと深く愛し合えるようにサポートするセッションです。
まだ始めたばかりなので、たくさんの方に知っていただこうと思い、先日インスタライブで公開セッションをしました。
一年前どころか一ヶ月前の私には考えられなかった大挑戦!
でもYouTubeの一発撮りができたのなら、インスタライブもできるだろう!!と信じられました。
スタートボタンを押す直前まで吐きそうなくらい緊張してたけどさっっ。
分厚いコンフォートゾーンを抜ける経験を一度すると、次のコンフォートゾーンは割と簡単に抜けられるみたい。
期間を空けずにテンポよく挑戦するのが、私には合っているようです。
まぁ、YouTubeもインスタライブも「恋と愛を伝える・癒す」という役目に沿っているからパワーを出せるのであって……。
司法書士試験の勉強をしろと言われてもできないと思います(そもそも誰にも言われないだろうし、やろうという直感も降りてこないだろうけれど)。
***
インスタライブの公開セッションには、あるオンラインサロンで出会った男性が出てくださいました。
それまで一度もやりとりしたことがなかったのですが、公開セッションのモニターさんを募集した際に「今の僕に必要なセッションだと思うので」と手をあげてくださったのです!!
なんてありがたい……泣。
しかも顔出しで悩みを公開するだなんて、超ハードルが高いのに!!!
そのHさんは大学を卒業してから40歳までずっと自衛官として働き、退官後は表現の道に進みたいと思い、俳優になった方。
「感情(特に怒り)を出すのが苦手だけど、出せるようになりたい」と仰っていました。
また、ついカッコつけてしまい、職場などで「できない」ことを「できない」と伝えることもなかなかできず、そんな自分も変えたかったそうです。
Hさんに限らず、特に昭和や平成初期に生まれた男性は多かれ少なかれ「男性は強くあるべき。感情を出すのはカッコ悪い」という固定概念に苦しんでいるのかもしれません……。
でも実際に画面越しにお会いしたHさんは、笑顔が柔らかくて優しく、とーっても素敵な男性!!
感情を出すのが苦手だなんて、信じられないなぁと驚きました。
もしかして人は「自分を変えたいからセッションを受けよう」などと覚悟を決めたとき、もう悩みの半分以上は解決してるのではないか…とすら思いました。
「変わる!!」と決めた瞬間、望む世界に生きるためのエネルギーがゴオオオオと生まれ出す!
なので、私ができることは「必ず感情を表現できます!むしろもうできる世界線にいます!」と太鼓判を押すだけのような気がします。
Hさんは特に奥さんに対してもっと素直に感情を出せるようになりたいとのことだったので、まずはポジティブな感情を表現することからしてみてはいかがでしょうとお伝えしました。
例えば、お散歩中に「あのお花可愛いねぇ」と奥さんに話しかけるなど。
いきなり深刻で重たいネガティブな感情を相手に伝えるのはハードルが高いし、もし受け取ってもらえなかったらどうしようと怖くなるけれど、ささやかな感情表現ならできそうじゃないですか?!
なんだか楽しそうだし!!
ポジティブな感情を表現するのって元気が出るし!!
まずは奥さんに対してではなく、二人で見つめる別の対象(お花とか景色とか映画とか…)について表現するのが良い気がしました。
相手と対峙するのではなく、相手に寄り添いながら、同じ方向を見ながら表現するイメージです。
そうすると、伝えやすいし、相手も受け入れやすい。
そして、ポジティブ、ポジティブ、ポジティブ、時々ちょっとネガティブ、またポジティブ、ポジティブ……そんな風に、ネガティブな感情も小出しにしてゆくと良いのではないかしら!
そんなことをお伝えしました。
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今回のセッションで特に印象に残っていることがあります。
セッションの終盤、Hさんに「もし今思いつく『怒り』の感情があり、出してもよさそうだったら、ぜひ出してみてください」とお伝えしました。
Hさんは「うーーん」と悩まれていたけれど、最後にこんな話をしてくださいました。
子どもがまだ小さかった十数年前、自衛官として仙台に単身赴任することになり、なかなか子どもに会えず、子育てできなかった。
そのことについて当時奥さんから言われて傷ついたけれど、傷ついていたことをずっと伝えられなかった。
そんなお話でした。
私はそのとき「今はもう奥さんも赦していらっしゃるはず」とお伝しました(そうでなければ、こんなに長く一緒に暮らしていないでしょう?!)
そして「今からでも遅くないから『あのときはごめんね』とお伝えしてみては」とお話ししました。
奥さんも絶対に喜んでくださるから!!
でもセッション後に気づいちゃったんですよ、私!!!!
「Hさんの奥さんやお子さんへの愛、めちゃくちゃ深いな!!!」って!!!
だって、そうでしょう?!
子どものそばにいて子育てできなかったことを本当に悔やんでいなければ、十数年も心の傷として残っているわけないんですよ……!!!
どうでもよいことだったら、とっくに忘れてるよ!!!
仙台で単身赴任しているとき、本当はお子さんと奥さんに会いたくて仕方なくて、いつだって一緒にいたくて、子育てもしたくて、それでも「自分は家庭を支えるんだ!だから懸命に働くんだ!」と頑張っていらした。
そしてもちろん、奥さんに対して一緒に子育てできなくて申し訳ないという罪悪感もあった。
だからこそ、奥さんに「子育てしてくれない」と言われて、余計に傷ついたのではないかと思いました。
私は、人が怒りを覚えるのは「愛されていない」と感じるときが多いのかと勝手に思い込んでいました。私自身がそうだったから。
でもHさんは「(距離の問題で、自分の思うように)愛せない」ことに怒っていた。自分自身に対して。怒りの刃をずっと自分に向けて、自分を責めていたから「傷ついた」という表現になった気がします。
ご家族への深い愛がなければ、そんな風に傷つかないよ……!!!
だから、もうご自身を赦していいと思うんです。
頑張って働いてくれていたHさんのこと、奥さんも絶対に感謝しているはずです。
Hさんの愛に気づいたとき、私にもとてつもない癒しが起こりました。
私の父もやはり忙しい人で、幼い頃の「構ってもらえなかった!!」という悲しみがずっと残っていました。
でもやっぱり父は父なりに子育てをしてくれて、愛してくれていた。
幼い私が「構ってほしいのに!!」と拗ねていたのと同じ瞬間、父は職場で「構ってやれない」と嘆いていたのかもしれない。
そう思うと、胸がすーっと軽くなるようでした。
Hさん、大きな気づきをくださり、本当にありがとうございました。
Hさんの包み込むような穏やかな笑顔に、奥さんもお子さんも日々癒されているのだろうなぁ……!!
公開セッションの様子は、インスタのリールとYouTubeにアップしています!
もし良かったらご覧ください(インスタのほうが画質がよいです!)
「恋と愛のヒーリングセッション」の詳細はこちら。
あなたの弱さや寂しさを癒し、前向きな一歩を踏み出すきっかけになりますように。