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私の光る君へ
先日「愛のまなざし」というエッセイを公開した。
今まで見たことのない、神々しいまなざしをもつ男性の話だ。あぁ、私にとって彼は「光る君」なのだな。私が彼のその愛のまなざしを見つけたとき、彼は全身から光を放っていたから。人は本当に光ることがあるのだ。
要するに、私は彼に恋をしています。
でも、今私は、自分のお役目を果たすことで豊かな人生が送れるよう、言い換えると「本当にやりたいことだけをやるお金持ち(大きなお金を循環できる人)」になれるよう、コンサルを受けながら自分自身をアップデートしている。
まずはパートナーシップより自分自身に集中しよう。そもそもこの世界のあらゆるものは一つであり、全て繋がっているのだから、彼に執着してはいけない。そう思い、彼とパートナーになることを望まないようにしていた。いや、望まないようにしていたというか、望んではいけないと禁止していた。片思いはいいけれど、両思いはダメ!無理!
でも、それって全然素直じゃなかったねーーーー!! と、昨晩「ポン!」と気づいた。彼に愛されたい! 彼と心から愛し合いたい! あのまなざしを好きなだけ見つめたい! 抱きしめ合いたい! わぁぁぁ、そりゃそうだよねーーーーあんなに素敵な人だものーーーー!! と、欲望がどんどん出てきた。
「まずは自分のこと! パートナーシップはその後!」と思っていたのは、決して嘘ではないんです。先日のエッセイも自分の気持ちに素直に書いたつもりだった。でも、心の奥底で一番言いたかった「彼に愛されたい」は、書くのが怖かった。だから「愛されなくても大丈夫」というニュアンスの締めの文章になった。本音を書いて、彼に振られて傷ついたらどうしよう……という不安を隠すためにカッコつけたんだな。だからあのエッセイの素直度は99%です。1%のごまかしがあった。
エッセイにしても、好きな人に送るメッセージにしてもそう。「今度こそ素直に書けた!」と思っても、本音から少しズレていたと後から気づくことがとっても多い。玉ねぎの皮を剥くみたいに「まだ本音じゃなかった!」「まだだった!」と毎度驚く。でも、勇気を出して少しずつ本音に近づいてるから「七恵、よくやってるねぇ」とも思う。可愛いねー。
「彼に愛されたい」とちゃんと認められて良かった。「七恵は彼に愛される価値がある」と許可も出したよ。自分自身に許可を出さないと、いつまで経っても望む世界線に生きられないから。
そして、私はラブレターのようなあのエッセイも、今回の文章も「読んでください!」と彼にちゃんと伝えます。自分の気持ちを伝えなければ、始まらないもんね。結果がどうなろうとも、振られるとしても、伝えたいのだ(いや、本音は成就したいけれど)。
ここまで大っぴらに書けるのは、彼ならどんな言葉も受け取ってくれると信じられるからだな。私の気持ちに応えてくださるかどうかは分からないけれど、少なくともバカにしたり気持ち悪がったりせずに真正面から聞いてくれる。そんな風に100%信じられる人に出会えたこと自体が奇跡だよねぇ。
ところで、この文章は途中まで図書館で書きました。その帰り道、ピンク色のバラの蕾を見つけました。その鉢植えで蕾はたったひとつ。凛とした佇まいで、たったひとりきりで空に向かって伸びています。こんなところにバラがあったかしら……と思いながら根元を見ると「しのぶれど」というプレートがついています。
いつもなら「ふーん、『しのぶれど』という品種なんだ」で終わったかもしれない。でも今朝、最近知り合ったばかりのチャーミングな女の子が、私のInstagramの古い投稿に「いいね!」をしてくれました。それが「しのぶめし」というカレー屋さんの投稿だったのです。「しのぶ」つながり……!! しかも、実はその女の子は、私が勝手に「素敵な恋愛をしているなぁ」と憧れている子なのです。
こういうシンクロは、神様からのメッセージだと私は思う。だからその場ですぐに「しのぶれど」と検索しました。
そうしたら、百人一首のこの歌がトップに出ました。
しのぶれど 色に出でにけり わが恋(こひ)は
ものや思ふと 人の問ふまで
⚫︎現代語訳
心に秘めてきたけれど、顔や表情に出てしまっていたようだ。
私の恋は、「恋の想いごとでもしているのですか?」と、人に尋ねられるほどになって。
大河ドラマ「光る君へ」にも出ている赤染衛門の父とされる平兼盛の歌だそう。
ふふふ、私も平兼盛のように、できるだけ表情に出ないように彼と接してきたつもりだけれど、隠しきれていなかったのだろうな。「あなたの気持ちはとっくにバレバレよ」と、神様が笑って教えてくれたみたい。バレバレなら、なおさらまっすぐ伝えようと思う。
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