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ミュージックケアは鑑賞のおてつだい

3月末にミュージックケアの中級研修を受講しました。ここで学んだことをnoteにまとめよう!と思っていたのに、はや一カ月・・・3日間の中級研修は前々から受けたいと思っていて楽しみにしていたのですが、いざ受けてみると、自分の力不足に愕然・・・noteにまとめるどころではありませんでした・・・ということで、気持ちが落ち着いてきた今、少しまとめてみようと思います。

今回のお話*****************************

■ 「鑑賞」はだれでも楽しめる

■ とはいえ、「鑑賞」は難しい

■ 音楽が聴けるようになると・・・

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■ 「鑑賞」は誰でも楽しめる

ミュージックケアは「だれでも・いつでも・どこでも楽しめる音楽療法」。赤ちゃんからお年寄りまで、障がいがあってもなくても楽しめます。それは、ミュージックケアが「鑑賞のお手伝い」をしているからなんだなと思います。

踊ったり、楽器を演奏するとなると、なかなか大変。一日や二日ではかっこよく踊ったり、ピアノを弾いたりすることは難しい。でも、多くの方は「鑑賞」することならすぐにできます。一見走り回ってばかりで、活動に参加していないように見えるお子さんも、ばぶばぶの赤ちゃんも、どこかで聴いています。「鑑賞に始まり鑑賞に終わる」ミュージックケアは、多くの方に楽しんでいただける活動です。

■ とはいえ、「鑑賞」は難しい

「今日の音楽の授業は○○を鑑賞します」と先生が言った瞬間、写真の子のように、「はい、つまんない」「寝まーす」となったこと、みなさんありませんか?(笑) 私も鑑賞の授業をするときは、生徒が寝ないように、ぼーっと見るだけにならないように、いろいろ工夫します(笑)「鑑賞はだれでもできる」反面「鑑賞ほど難しいものはない」のです。

ミュージックケアには「鑑賞」のお手伝いをするための仕掛けがたくさんあります。その中の一つが「身体表情表現」です。

「ランラン」「クルクル」「キラキラ」「カックン」や「お腹→おしり→頭→ほっぺ」の順に体をトントンしたり、「ぎりぎり」と手首を旋回させたり。ミュージックケアに出てくるこれらの動きは「身体表情表現」と呼ばれ、これをすることで「音楽をよく聴ける」という鑑賞のための仕掛けの一つです。(もちろんこれらの動きによって、「体が動くようになる」などの効果もあります。)これらの身体表情表現は、曲調にぴったりあっているので、思わず「クルクル」思わず「キラキラ」したくなります。思わず「クルクル」しながら、自然に音楽を「鑑賞」できるのです。

今回の研修で、これらの動きの大切さを痛感しました。(今までいい加減にやっていたつもりは全くありませんが←言い訳ですが)これらの動きは「音楽の見える化」。これらの動きで拍子をきっちりとって拍をしっかり示す。バタバタ動かず、速い曲こそ枠の中にしっかり当てはめる。などなど、たくさんのご指導をいただきました。「参加している方が、思わず『私もあんな風に動きたい!』と思えるような身体表情表現」ができるように、これからも努力、努力です。

■ 音楽が聴けるようになると・・・

音楽が聴けるようになると、他者を意識できるようになる。他者を意識できるようになると、他者に伝えたり、他者にやさしくできるようになる。そんなお話を今回の研修で聞きました。

音楽が聴けると、「はい、パンパン」でみんなと一緒に手拍子を合わせられるようになる。「パンパン」がみんなでぴったり合うと、「気持ちいい!」「すごい!」と一体感を感じられる。なんだか感動する。「一体感を感じられて、感動する」。こういう経験が積み重なると、誰かと一緒に何かをするっていいな、楽しいな、誰かと一緒に何かしたいな、と思うようになる。他者のことを肯定的に、好意的に感じられるようになって、「他者を意識できるようになる」「他者にやさしくできるようになる」んじゃないかなと思います。

身体表情表現をする意味は何なのか。ただの「おゆうぎ」になっていないか。今回の研修を通して改めて考え、たくさん反省しました。参加するみなさんの「鑑賞のおてつだい」ができるように、これからもしっかり勉強したいです。はー、研修って大事。

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