2週間でできる午前Ⅰ対策

<b><span style="font-size: 120%">試験に合格するための高度午前Ⅰ対策</span></b>

<div class="bassui"><span class="box-title">この記事の対象者</span><p>● 午前Ⅰだけでも合格したい
● 午前Ⅰ免除が切れたので、午前Ⅰを楽して合格したい
● 最短距離で試験の合格に向かいたい
● 無駄な勉強をしたくない</p>
</div>

また、基本情報処理・応用情報処理を受験する方も、午前対策として使える共通点はあると思いますので、一読して頂けたらと思います。
</br></br>
<b><span style="font-size: 120%" class="under-y">わたしのオススメは、「午前Ⅰ対策は、ちゃんと勉強しない」です。</span></b>午後対策に時間をかけてください!それが合格への近道です!カメ組は置いていきましょう。
[f:id:nanacy7741:20160502133729j:plain]
</br>
</br></br>
** 午前Ⅰをちゃんとやらない理由
● そもそも受験する目的はなんですか?
● 試験に合格することですね?
● 午前・午後の全てを6割取ることだけが目的ですね?
</br>
 以前職場にこういう方がいました。
「まずは午前Ⅰ合格を目指します」と言い続けて、午前Ⅰの用語を1つ1つ丁寧にやって、いつになったら午後に手つけるの?っていう人。午前Ⅰ~午後Ⅱまで4つもあるので、午前Ⅰを目標にしててもゴールまで辿り着けません。
</br>
 <span style="color: #ff0000 ">時代が変わればどんどん新しい用語が増えていきます。そんなに覚える必要ある?と思うほど範囲が広い午前Ⅰを時間かけて勉強したところで、午前Ⅱや午後の点数にはほとんど影響しません。</span><span style="font-size: 85%">※午前Ⅱ対策は、午後Ⅰ・Ⅱに直結するのでたくさんやるべきですが。</span></br>
以下の2つでは、どちらが正義でしょうか?
● 数百という用語を時間かけて勉強して数年かかって午前Ⅰをクリアしたが、試験自体は不合格のままのため評価はされない人 ×
● 午前Ⅰは過去問丸暗記しかせずクリアして、合格に必要なことだけをやり続けて数年後には試験自体をクリアして評価される人 〇
</br>
</br></br>
<span style="font-size: 120%">本題に戻ります・・・</span></br></br><b>ではどうやって午前Ⅰを対策するのがベストか?</b>
<div style="background-color: #FFFFCC ;"></br>具体的な午前Ⅰ対策は、</br><b><span style="color: #ff0000 "><span style="font-size: 150%">「応用情報の過去問(3年分)の<u>答えを暗記する</u>」</span></span></b></br>
2018.05.07追記
 「情報処理安全確保支援士」の合格を目指している方は、セキュリティ分野の3~4問を全問正解する。 ※再出問題が12~15問あるので、セキュリティ分野4問取れたら、残りの問題からあと2問だけ取れれば18問クリアになります。
</br>という結論です。</br></br></div>
</br><span style="color: #ff0000 ">「答えだけを暗記」とは、用語は覚えなくていいので過去問の問題を見たら「アイウエ」を即答できるようにすることです。</span>とはいえ「そんなのやる気にならない」「応用情報6回分も覚えないといけないのか」と思わずに「午前過去問とお友達になるつもりで、限られた時間で1問でも多くお友達になろう」くらいの気持ちで向き合うことをオススメします。何回か見て覚えられない問題は覚えなくてもいいです。
</br></br></br></br>
><pre>
<span style="font-size: 120%">以下の順に説明します。</span>
<span style="font-size: 120%">・<u><a href="#a1">暗記するだけで良い理由</a></u></span>
<span style="font-size: 120%">・<u><a href="#a3">暗記する範囲</a></u></span>
<span style="font-size: 120%">・<u><a href="#a4">暗記の方法</a></u></span>
<span style="font-size: 120%">・<u><a href="#a5">本番イメージ</a></u></span>
</pre><
**<a name="a1">暗記するだけで良い理由</a>

*** 理由その1
 例えば、最近セキュリティ事故でDNS絡みでやられている事象が多いから「DNSキャッシュポイズニング」の用語を問題に出そう!となったとき、この用語を問う問題は過去に作られています。</br>
[f:id:nanacy7741:20161024101733j:plain]
</br>IPA殿としてはわざわざ問題の内容を変えなくても、「同じ問題出せばわかる人にはわかるしわからない人にはわからないだろう」という考えで問題を作っているため、既出の用語は過去問をそのまま再利用されることになります。言い換えると、<span style="color: #ff0000 ">過去に一度作った問題があるなら、それを再利用するだけで足切り試験には十分使えるという考えなのです。</span>
</br>
***理由その2
 午前対策は最小限で済ませて、ドンドン午後対策を進めて最短距離で合格を目指そうよ!という方針です。午後対策はある程度の時間はかかります。高度試験なので、中々一発合格は難しいですよね?多くの方は少なくても3~4回受けますよね?

「午前Ⅰだけは受かりたい」と考える方が多いと思いますが私はこう考えます。逆の発想で、「午前Ⅰは受かればラッキー」「その分午前Ⅱと午後対策はどんな問題が出てもクリアできるように本気でやる」という方針をオススメします。その方が3~4回目に試験自体に無事合格している可能性は高いと考えております。
</br></br>
*** なぜ応用情報の過去問3年分を暗記なのか?
 高度午前Ⅰはその回の応用情報の午前問題80問から30問を抜き出して作られています。過去問を見てみてください、H29春の高度試験午前Ⅰは、H29春応用情報の午前問題から30問同じ問題が出てます。そのため、高度午前Ⅰの過去問を暗記するより応用情報の過去問を暗記した方が、再出の問題を多くカバーできると考えます。
</br>
</br></br>
**<a name="a3">暗記する範囲</a>
***3年分とはどれを指すのか?
受験がH30秋なら、以下が3年分(6回分、6×80=480問)です。
- H28秋
- H28春
- H27秋
- H27春
- H26秋
- H26春
※直近1年半分(H30春、H29秋、H29春)からの再利用はほぼないです。
</br>
</br>
</br>
* <a name="a4">本や他サイトに載っていない、具体的な暗記方法を伝えます</a>
</br>
*** 前置き
 <span style="color: #ff0000 ">どう暗記するかが、とても大事です。</span>効率良い暗記方法をすれば2週間あればおおむね暗記できます。2週間で暗記できますが、試験本番前に一度しか暗記しないのはオススメしません!本などで暗記のコツを調べると「1度じっくり暗記」より<span style="color: #ff0000 ">「荒めに数回暗記」の方が脳に定着する</span>と言われています。あと「夜寝る前」「朝起きた後」にやると脳への定着率アップとも言われています。</br>
 「じゃあ、google検索して上の方に出てくるサイト使ってポチポチしながらやるよ。」と思われている方はちょっと待ってください・・・それだと本物の問題と形式が変わってしまっていると暗記できません!効率悪いです!あとで具体的に説明します。</br>
 まず、過去問を暗記して何を目指すかというと「過去問を見たら3秒で答えを言える」ことを目指したいんです。過去問の再出は、「問題文」「選択肢の内容」「アイウエの答え」を何も変えずに出題されます。中途半端に「えーっと、このどっちかだった気がするんだよな~」では意味がないです。私は暗記したものは、問題を見ると反射的に「アだ!」と言えます。
</br>
</br>
 2つの暗記方法を提案しますので、皆さまの環境に合わせて選択してください。「応用情報試験の午前問題6回分の解答を暗記して再出問題を正解しよう」という方針は同じです。
|*暗記手順|*メリット|*デメリット|*具体的な手順|
|印刷して紙で暗記する手順|効率と記憶の定着は良い|印刷物を持ってないと暗記できない|「①印刷して紙で暗記する手順」</br>に進んでください|
|スマホ一台で暗記する手順|隙間時間に暗記できる|暗記に時間がかかる|「②2週間でできる午前Ⅰ対策をスマホ一台でやる」</br>に進んでください|
</br>
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</br>
** ①印刷して紙で暗記する手順
2つの暗記ポイントを説明します。
</br>
*** 暗記の方法 ポイント1
<b>準備段階</b>
・IPAサイトの過去問PDFファイルを「2in1、片面印刷」する
※両面印刷はめくるときかさばるため、暗記効率下がります
・問題を見て答えが視界に入らない程度に、全問題の答えを右下に小さく書く
</br>
<b>暗記開始後</b>
・キーワードを見つけながら暗記する※ポイント2参照
・右下の答えを手で隠しながら答えが合っているかを確認する
・暗記できた問題に×マークを付けて、次からはもうやらない
・全ての問題に×マークが付くまで繰り返す
</br>
<b>試験一週間前</b>
・全ての問題をもう一度やる
・全ての問題に×マークが付くまで繰り返す

<過去問に解答と×マークを書いたイメージ>
[f:id:nanacy7741:20170201100551j:plain]
</br>
</br>
***暗記の方法 ポイント2
 問題文から答えに紐付けられるポイントを探して、ポイントから答えを導きます。これで計算問題も覚えられます。具体例を見せますね。※東大勉強法とかによく出てくる、何かに紐づけて暗記する方法です
</br></br>
<b>例1つ目・・・</b>
問題文に「g(4)」と書かれているから・・・4の「イだ!」
[f:id:nanacy7741:20160420105132p:plain]
</br>
<b>例2つ目・・・</b>
何か一つだけ分数がゴチャゴチャ書いてあるやつが答えだったな・・・「アだ!」
[f:id:nanacy7741:20160420105240p:plain]
</br>
<b>例3つ目・・・</b>
答えは(エ)なのですが、
SOAのSをサービスということにして、緑丸の「サービス」が使えそうだけど、2つあるどうしよう・・・</br>
他に探すと、「(S)システム、(O)は置いといて・・・(A)アーキテクチャ」だから、「システムアーキテクチャ」が選択肢にあった!
というように、一つの選択肢だけに結びつけるのがコツです。
[f:id:nanacy7741:20160908100150j:plain]
</br>
<b>例4つ目・・・</b>
問題文から答えに紐付けできそうなキーワードがない・・・
右下の方にかたまってるEが答え・・・(エ)だ!
なんていうやり方も使います。
何百問覚えないといけないので、こういう強引なものも必要になってきます。
キーワードを見つけるのでなく、映像で覚えるパターンでした。
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</br>
<b>例5つ目・・・</b>
問題文から答えに紐付けできそうなキーワードがない・・・
他の問題に出てこなさそうな単語を見つけて、それだけを何回も唱えて目に焼き付ける。
(スコープスコープスコープ・・・)!
(合意文書合意文書合意文書・・・)!
こちらも強引な方法ですが「他の選択肢は逆に見ないようにして、一つの単語だけを記憶する、目に焼き付ける」パターンでした。
<span style="color: #ff0000 ">これをやると問題文すら見ずに、選択肢にこの単語があるとこれが答え!とわかってしまう強力な方法です。</span>
[f:id:nanacy7741:20171007235240j:plain]
[f:id:nanacy7741:20171007235445j:plain]
</br></br></br>

こうやって見たら、この5、6問はもう覚えましたよね?(^^ それです!
</br></br></br> 先ほど言った「google検索して上の方に出てくるサイト」だと、本物の問題と形式が変わってしまっているので「映像で覚える」などが使えないのです。それでも暗記できるというなら止めませんが、私は過去問を暗記するときは、IPAサイトの本物の過去問しか見ません。
</br></br> 回答のアイウエを暗記すればいいだけなので、問題文や解答でない選択肢はよく読まないでください、理解しようとしないでください、時間の無駄です。 問題を見たら反射的に「アイウエ」のいずれかを言えることだけをひたすら目指してください。
</br>
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</br>

* <a name="a1">②「2週間でできる午前Ⅰ対策」をスマホ一台でやる</a>
(2018.04.12 新しい暗記方法を追記)
「何百枚も過去問印刷できませんわ~」「通勤時間とか隙間時間にコツコツ暗記したいよ」という方のための暗記手順です。悩み続けてやっと思いつきました!実際に私もやってます。
</br></br>
 ただし、デメリットを理解した上でやってほしいと思います。あちらの記事でいっている以下2点はできません。
● 問題文の中にポイントを見つけて、ポイントと解答をセットで覚える
● 覚えた問題はチェックして、チェックできなかった問題だけ再度やる

<div style="background-color: #ffffe0 ;">2点ってなに?という方は以下記事を参照ください
⇒ [http://www.jouhoushori.com/entry/%EF%BC%92%E9%80%B1%E9%96%93%E3%81%A7%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E5%8D%88%E5%89%8D%E2%85%A0%E5%AF%BE%E7%AD%96:title]</div>
</br>
 印刷せずにスマホ一台だけで暗記できるというメリットは大きいので紹介します。画像では高度情報処理などの過去問を例に使っていますが、実際に暗記するのは応用情報処理を覚えてください。
</br></br>
 スマホには2つのアプリ(今回は①問題を表示するPDFアプリ②解答を表示するPDFアプリ)を1画面の上下に並べて表示できるマルチウィンドウ機能があります。ただし、以下のようにiphoneだけは対応していないので、タスク切替えで似たことを実現する必要があります。
|*機器|*1画面で問題と解答を表示できるか|
|android|○ マルチウィンドウ機能あり|
|iPad|○ マルチウィンドウ機能あり|
|iphone|× マルチウィンドウ機能なし、タスク切替ボタンでやるしかない|
</br>
以下に、android・iphoneごとの画面イメージと手順を載せます。</br>
</br>
** androidでタスク切替え手順
*** 問題と解答をダウンロード
IPA公式サイトから「問題」「解答」をタッチしてダウンロードする
⇒ [https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2015h27.html#27aki:title]
[f:id:nanacy7741:20180410082441j:plain]
*** タスク切替えの下準備と5問覚える
関係ないタスクは終了させて、スマホ右下のタスク切替えボタンを押すと問題と解答だけの状態にします。
そして最初の5問の解答を覚える
[f:id:nanacy7741:20180410082524j:plain]
*** 最初の5問を問題みて覚える
先頭の5問の解答を覚えているので、問題と選択肢を見ながらこの問題の解答はこれだなと頭に焼き付けていきます。
問題文はほぼ読まずに、解答の選択肢だけ凝視して解答以外の選択肢は見ない(記憶に入れない)!というのも効果的です。
[f:id:nanacy7741:20180410081530j:plain]
*** タスク切替えで次5問に進む
手順は最初の5問と同じ
[f:id:nanacy7741:20180410082605j:plain]
[f:id:nanacy7741:20180410082610j:plain]

以降繰り返す
</br></br>
** iphoneでタスク切替え手順
手順のポイントはandroidと同じです
*** IPAサイトからダウンロード
[f:id:nanacy7741:20180412084721j:plain]
*** 問題と解答を開いた状態にする
[f:id:nanacy7741:20180412084751j:plain]
[f:id:nanacy7741:20180412084803j:plain]
*** タスク切替ボタンで切替える
[f:id:nanacy7741:20180412084816j:plain]

</br>
</br>
** マルチウィンドウ機能手順 (android)

マルチウィンドウ機能で、問題PDFと解答PDFを同時に表示できます。
</br>
[f:id:nanacy7741:20180411074540g:plain]
</br></br>

以上です。<span style="color: #ff0000 ">解答の選択肢だけを目に焼きつけて</span>、解答でない選択肢は見ない(記憶に入れない)のはオススメです。
</br></br>
暗記は、1回を完璧にやるより、雑に3回<span style="color: #ff0000 ">繰り返す方が記憶が定着する</span>ので、いくつか覚えられていない問題があってもドンドン次の問題に行ってしまった方がトータル頭に入ると思います。 少し考え方を変えると、3回繰り返しても覚えられない問題は「覚えにくい問題」「特徴がとらえにくい問題」なので、諦めるのもありだと思います。限られた時間の中で、応用情報午前6回分=480問を<span style="color: #ff0000 ">1問でも多く暗記しよう!</span>というラフな考え方をオススメします。

**<a name="a5">午前Ⅰ試験の本番イメージ</a>
<div align="center">
|*カテゴリ|*想定正解数|
|<span style="font-size: 100%">再出問題</span>|11問|
|<span style="font-size: 85%">「情報処理安全確保支援士」受験</br>ならセキュリティ分野</span>| 4問|
|<span style="font-size: 100%">新出問題</span>| 3問|
</div>
</br><span style="font-size: 120%"><b>以上で18/30(60%)は高確率で合格できます!</b></span>
</br></br>

以上です。

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