企業はなぜ新卒採用をするのか?
こんにちは!
静岡県内唯一の新卒採用専門商社・株式会社ナナクレマの、神澤(かんざわ)です!
私たちは新卒採用・就活に関する情報をお届けしています。
企業様、学生様双方に知識やノウハウを提供し、すべての人が納得して未来を選択できるような発信をしていきます!!
第二回のテーマは、【企業はなぜ新卒採用をするのか?】です。
みなさん、企業がなぜ新卒採用をするか、考えたことはありますか?
新卒の学生を1人採用するのにかかる費用は、
約93.6万円(2021年調査)と言われています(RECRUIT AGENT)。
決して安い金額ではありません。
それに、新卒の学生たちは、アルバイト等はしているものの、まだ社会人としての経験をほとんど詰んでおらず、会社に定着・戦略化していくためには、これまた教育のための費用・工数がかかります。
そんな中で、新卒採用をする理由は何でしょうか?
これを知っておくだけでも、「企業が本当に求めていること」を理解でき、本質的な就活対策ができます。
まずは、新卒採用のメリットについて考えていきましょう!
なぜ、新卒採用なのか?
企業が人を採用する方法は、主に2つ。新卒採用か中途採用です。
新卒採用は、高卒と大卒が含まれます。
中途採用とは、すでに就業経験のある人材を企業が採用することです。
中途採用には、主に以下のような狙いがあります。
・自社に無い知識やノウハウの導入
・即戦力の確保
・人材育成コストがかからない
こう見ると、新卒採用の人材よりも、中途採用の人材の方が、よりハイスペックでコストパフォーマンスが高い採用手法であるように見えます。
中途採用における一人当たりの平均採用コストは103.3万円(RECRUIT AGENT)。新卒採用と比較すると若干コストがかかりますが、採用時点での能力で考えると、なぜわざわざ社会経験の無く教育コストもかかる新卒採用をするのでしょうか?
では、新卒採用のメリットを上げて、企業が新卒・就活生のあなたを採用する意味を考えてみましょう。
私たちが考える新卒採用のメリットは主に3つです。
新卒採用のメリット
①会社に浸透・定着させやすい(同期の存在など)
②毎年同じ時期に大人数が就活を始めるため、採用計画が立てやすい
③片寄りが無くなって、経営が安定化する
順番に詳しく見ていきましょう!
①会社に浸透・定着させやすい
まず挙げられるのが、会社への浸透・定着のしやすさです。
新卒採用の人材は、基本的に社会経験はほとんどゼロ。入社してから研修などを通し、社会で活躍するためのマナーやスキルを身に着けていきます。
しかし、経験をしていない分、自社が行う教育を吸収しやすい。いわばまだ何にも染まっていない状態が新卒人材の特徴です。
中途採用の人材は、以前勤めていた会社の教育制度や企業文化に慣れているため、自社が求める人材になってもらうにあたり、既に身に着いた慣習が染みつきすぎて新しい職場の文化にフィットせず、浸透していかないという場合があります。
例えば、大手の安定的なポジションに長年いた方が、急成長しているベンチャー企業に中途採用で入社したときに、働く上でのテンポ感・価値観に合わせられない、ということが起こります。
しかし、新卒採用の場合は、社会人1年目で入社した会社の文化・考え方が自分にとっての”普通”になるため、その会社の文化に浸透しやすいです。
また、新卒採用は、学生たちが同じタイミングで選考を受け、同じタイミングで入社をします。選考試験を受け、晴れて4月に共に入社をする”同期”がいるということも、会社に定着し、長く勤めてもらうためにポイントです。
実際に、私たちのお客様でも
「1人だけだと同期がいなくてかわいそうだから、なるべく複数人を採用してあげたい」
と言う方は少なくないです。
②毎年同じ時期に大人数が就活を始めるため、採用計画が立てやすい
中途採用は基本的に通年で活動を行っています。求人を出している時はいつでも問い合わせが来て、随時面接・試験等を行っています。従って、いつ、どんな方が、どれくらい応募をしてくるのか、ということが分かりづらいです。
それに対し、新卒採用は、学生たちが3月の情報解禁日に合わせて一気に就職活動を開始し、企業側が選考会の日程を提示すれば、それに合わせて就活生は参加をしてくるためまとめて面接・試験等の選考を行うことができ、内定を出した人材は翌年の4月に同タイミングで入社をしてきます。
就活生たちがいつ、どこに集まるのかということが分かりやすく、業界や職種によって平均的な傾向も出ているので、採用の計画が立てやすく流れに乗って行うだけで採用活動が出来るため、効率が良いのです。
また、企業としては、
・3~5年後の成長のために、その時までに〇人の人材を確保しよう
・事業継承のために、若手の人材を〇人確保して会社の年齢バランスを整えておこう
など、自社の成長や安定化のために経営計画を立てている中で、人材採用は大きな役割を占めています。
その計画を実現させていくにあたり、新卒採用は人材確保のための計画が立てやすいので、経営者目線からすると安定的に経営を行える、というメリットがあります。
③片寄りが無くなって、経営が安定する
新卒採用を毎年継続的に行い、人材を確保していくと、
今年入った新卒採用人材は来年には、新しい人たちを迎えいれる先輩に。
3年、5年と年がたつにつれて出来ることも増え、幹部候補となる人が出てきます。
この流れを継続的に行うと、年齢、役職などのローテーションが片寄り無く行われ、経営が安定していきます。
3年、5年、10年先を見通し、長期的目線で見たときに効果を発揮することも新卒採用の特徴です。
企業が新卒の学生に求めること
これらを踏まえて、最後、「企業が新卒の学生に求めること」を、就活に活かしていただけるような形でまとめていきます。
一言で言うと、企業は新卒の学生に「自社に貢献してくれる人材にいち早く成長してもらうこと」を求めています。
それを踏まえると、選考の中でこういった要素を見ている場合が多いです。
①素直さ→学んだことを素直に吸収するかどうか
②主体性→自分から学びにいけるかどうか
③カルチャーフィット→既存社員と合うか、コミュニケーションが円滑に取れるかどうか
こういった点を見ながら、「この人は自社のために成長してくれる方かどうか?」を確かめていると言えます。
まとめ
いかがでしたか?企業がなぜ新卒採用をやるのか?ということをテーマに、新卒に本当に求めていることなどもお話しました。
「企業が新卒に本当に求めることはなんなのか?」をを知った上で就活をすることで、ESや面接で、企業が本当に知りたい情報を提供出来るようになります。
このnoteでは、企業の裏側を踏まえた上での就活情報をお届けしていきます!!
今後のnoteで、今回の内容を踏まえて、具体的なESの書き方や面接の受け答えの仕方などをまとめていきます!
楽しみにしていてください!