26.家づくりが始まったよ!〜我が家の間取りその3
いよいよ家づくりのスタート。
リヴさんで設計士さんが最初に提案された逆コの字間取りは予算オーバーでボツになったマルコ一家。(前回のブログはコチラ)
そしてここで営業の鶴亀さんが土地契約時ににざっくり提案してくださった間取りが復活してきました。
ボツになったものの、コの字間取りで我が家がマイホームで実現したいことが大体絞れてきました。
「洗濯導線はワンフロア」「ダイニング・リビングは広々明るく」「縁側が欲しい」「家族全員分のファミリークローゼット」「寝室は和室がいい」「アウトドアリビングできるような広めのベランダ」「ワークスペースが欲しい」
こんな所です。前回ブログでも触れてますが、それぞれに理由があるのでちょっと掘り下げてみます。
1.洗濯導線はワンフロア・家族全員分のファミリークローゼット
このへんは前回のブログでも結構書いたので割愛します。(前回のブログはコチラ)洗濯物を干す場所は、出来れば屋根下が良いということも結構優先度高かったです。共働きで途中で雨が降ると不在時に雨ざらしになるし、ベランダに後付けする屋根はなんとなく、「取ってつけた感」があって嫌だったのです。
2.お風呂は玄関の近く
夫きんちゃんの希望は「お風呂は玄関近くが良い!」ということでした。ウチは男兄弟なので、汗と泥だらけで帰ってくる事が多いと思うので、泥を出来るだけ家に持ち込まないで欲しい。帰宅後すぐ洗えるように玄関近くにお風呂が欲しいと言ってました。ナルホドね。じゃあお風呂の残り湯で洗濯する我が家の洗濯導線は、必然的に1階になりそうやなー。
3.ダイニング・リビングは広々明るく・ワークスペースが欲しい
これは夫婦で希望した事です。コンパクトな土地サイズだけど、普段家族皆が日常を過ごす空間がめいっぱい広いほうが開放的ならいいなーと思ったのです。ご飯を作ったり、食べる、テレビを見る、あとは子どもの宿題、在宅の仕事も個室ではなくリビングで仕事する事が多かったので、ワークスペースも欲しいと希望しました。
夫・きんちゃんはお酒を飲みに行くというよりも、家で寛いで飲みたい人だったので、仕事終わりに寛ぐ空間は広さが欲しいとのこと。天気の良い日は外も開放して呑めるくらいの開放的な広さが欲しいと思ってました。
イメージを集めてた時に惹かれたのが、リビング途中に和室の小上がりがある空間です。和室はゴロンと寝転がれるし、布団を敷いて皆で寝られるので、和寝室はプライベートというよりもリビングの一部として使いたいなと思いました。
ワークスペースがリビングの空間に欲しいかどうかは、きっと家族の生活習慣にも寄りますよね。私は大学受験の勉強も家族のいる空間で勉強したり、在宅の仕事も結局子どもをみながら等、部屋よりリビングで仕事していることが多いと感じたので、別の階の個室だと物置になる気がしました。
はるとんの小学校の宿題を見ることもあり、結局あれこれ聞いてきますし、家事しながらのリビングダイニングが便利です。
あとはせっかく家で過ごすなら、一番快適な空間で長く過ごしたい!という気持ちが大きかったです。
このコロナ禍で夫・きんちゃんが完全リモートに移行することは当時予想もしてませんでしたが...今はFMを聴きながら夫婦でワークスペースとリビングで過ごしています。
ミーティングがある時は個室へ移動したりetc.工夫はしていますが、静かに集中したい時・仕事の書類が多い場合は物が溢れるので個室が適していますね。
5.アウトドアリビングできるような広めのベランダ・縁側が欲しい
アウトドアリビングは夫・きんちゃんの要望です。お天気の良い日はベランダでBBQ(←近隣苦情大丈夫かよ、はとりあえず置いておいて...)や晩ご飯を食べたい!ビオトープも楽しみたい、という意味で外でも快適に過ごせる空間を欲してました。
私はおばあちゃんの昔のお家の縁側がイメージ。縁側で寝転んだり、庭を眺めながらお茶飲むの、憧れです。
庭に充分な広さを確保できないほどコンパクトな土地なのですが、夢と希望ギッチギチです。笑
そんな要望を詰め込んだ間取りがこちら。
これをベースに何案か提案してくださいました。なんせ土地がそんなに大きくないので、パターンは細かい所を変えた間取りなんですが、それだけで家事導線や収納場所なんかも大きく変わってきますよね。キッチンとダイニングテーブルを横にするなら...etc. いわき先生と鶴亀さんには色んなバリエーションを提案していただきました。
なぜかいわき先生だけじゃなく、鶴亀さんもいわき先生の間取りの応用版でオリジナル間取りを考えてくださいました。笑
最終的に私たちは鶴亀さんの提案してくれた間取り、「スリット階段のある間取り」にしました。
土地探しの時から建築途中・完成したリヴのお家を沢山見学させていただいたのですが、その中で家の好みとか、スリット階段良いなーとか言いまくってたので、それを汲み取ってくださったんだと思います。
「スリット階段」「ストリップ階段」…色んな呼び方がありますが、要するに「一直線である階段」です。
一言でスリット階段と言っても手すりが丸いがっしりした物、段差がギザギザになってるイナズマ階段、手すりも階段も木でできたもの、色々あるのです。私はこのリヴさんのスリット階段が、金属と木のシンプルなデザインで好みでした。
私はスリット階段がデザイン的にめっちゃ好きなんです。
金属と木という異素材の組み合わせも好きだし、手すりっていう機能も階段と一体化してて無駄がないというか...一つの家具というか、インテリアデザインとしてキュンとします。←私ヲタク入ってますかね。笑
今の建築基準法施行令で、階段に手すりは必須なのかな。多分ですが、リヴさんのお家には全てついてたし、長期優良住宅の条件としては手すりは必須項目なんじゃないかな〜と思います。
(調べてもはっきり出てこなかったので、ぼかす私 ^^;)
通常の階段の手すりって、スリット階段に勝るスマートなデザインのやつあんまりないんですよね。あっても、プラスお金かかるとか...
ちなみに、リヴさんのスリット階段はメーカーが出してるものより横幅もスリムで、比較的安価で作れるらしいです。階段に幅とらないのはコンパクトな間取りにはありがたいですね!
ただし、2階に大きな家具や冷蔵庫を搬入したい場合はもしかしたら注意が必要かも?です。というのも、前に賃貸で住んでた家も2階リビング。階段幅がネックで、ひと回り小さい冷蔵庫を買い直しに行ったことがありました。家具はバラせても冷蔵庫はバラせないので、注意が必要ですね。
我が家が採用したスリット階段以外にもイナズマ階段とか色々あるっぽいので詳しくはお問い合わせ下さいネ。
あとはワークスペースと、リビングダイニングの間取りをどう取るかも悩んだポイントでした。ダイニングテーブルは180cmくらいのゆったり幅のテーブルを配置したかったので、キッチンとダイニングテーブルを横付けすると、間取りによっては窓際までギリギリのスペースしかなくなるとのこと。
おまけに夫・きんちゃんのリクエスト、リビングから伸びるデッキもスペースを確保してもらってたので、キッチンとダイニングテーブルの横付け&ワークスペースはは無理がありました。
なのでキッチンとダイニングの横配置を断念して、カウンターキッチンにすることで、キッチン・ダイニング・ワークスペース からのデッキの間取りが実現しました。
もう一つキッチンで妥協したことが...
キッチンは明るく・たっぷり収納できる空間にしたかったので、キッチン背面は吊り戸棚の収納+横長の窓をイメージしてました。
家の構造上の関係で(隣接するお隣の家の日照確保のため)屋根を若干斜めにカットしないといけなくなり、現状の間取りでいくとキッチン上部の天井が吊り戸棚を設置できないとのこと。キッチンは食糧ストックなどかなり収納物あるので絶対足りないし、スッキリ収納したい...
カウンター上に吊り戸棚はキッチンとダイニングの横付けをイメージしてた私には圧迫感あるように感じるなぁ...窓を取ると暗い気もする。ということで、2階のトイレをパントリーに変更してもらいました。
「パントリー」と聞くと、ピンタレストとか見てると一部屋あるようなイメージですが、トイレ一つ分のスペース。一人入るだけで精一杯の隙間なので、どっちかいうと壁面収納がチラ見えするようなスペースです。
我が家はワークスペースも和室も盛り込んだのでパントリーはそんなもんですが、今は充分入ってますね◎
そうそう、2×4(ツーバイフォー)の間取りの特徴として、二つ特徴的なことがあります。
1.耐力壁(たいりょくへき)
一つは構造上、間取りでどうしても窓やドアをつけられない・壁を取れない壁があるということです。
我が家の間取りを例に見てもらうと、2階リビングの真ん中に一軒分の壁がありますよね。この壁、開放的なリビングを求めるならとったほうがいいと思いませんか?この壁は家の構造を支える壁「耐力壁」で取れない壁なのです。
ワークスペースとダイニングの間も机があるので自然に見えますが、こちらも取れない壁=耐力壁です。ここにワークスペースを設けなかったとしても、この壁は必然的に間取りに組み込まなければなりません。
ツーバイフォーは「壁(面)で支える構造」なので、耐力壁が沢山存在し、1階と2階の耐力壁の位置は、力を均等に伝えるために、上下をできるだけそろえるようにしなければなりません。つまり、1階と2階の窓・ドアを開けられる壁は限られているということです。
段ボールの箱でも考えると考えやすいです。箱に穴を開ける(窓をつける)として、真ん中ならまだしも、四隅に窓をくり抜いてしまうと、たちまちその角はバランスを崩してしまうように、耐久性を維持するには、基本的に四角形を基本として四隅の角が必要です。
なので、間取りの自由度が利く点だけで考えれば、面で支えるツーバイフォーよりも線で組み立てる木造軸組工法(在来工法)のが大開口の窓をつけたりが間取りのバリエーションは広いと思います。
あと、お家に面で支えるので基本的に柱や梁がないので、ハンモックや植物を「梁から」吊るしたいな〜、なんかのイメージがあるなら、木造軸組工法(在来工法)=木の柱(線)で組み立てたお家でしか出来ない事ですね。
2.マグサ(目草、楣)が出る部分がある。
窓や出入り口などの上に渡した水平材を「マグサ」といいます。イラストでいう、色がついてる部分です。ツーバイフォー工法による壁の開口部の場合、「まぐさ受け」(まぐさの両端から下に伸びる木材で、まぐさに掛かる重量を支える)と対になりその機能を果たします。
我が家の二階の間取りにもセンターから3方向に広がるマグサが出ています。このマグサ、構造上どういう影響があるかというと、2階の勾配天井など、開放感のある天井にしたくても、どうしてもマグサで切れてしまうのです。。
勾配天井でズドーン!と片流れの屋根にしたい。という事であれば、ツーバイフォー工法では難しいので、木造軸組工法(在来工法)=木の柱(線)で組み立てたお家でしか出来ない事ですね。
我が家は勾配天井も、梁からハンモックを吊るすことも私がリビングでやりたい施工の一つだったので、もし見た目の仕上がりを知ってたらツーバイフォー工法を選択肢しなかったかもしれませんね...
結局勾配天井もハンモックも事前に決めていたので両方ともつけることは出来ました。
多分どんな工法で建てようが、ハンモックや雲梯(うんてい)に関しては事前要相談だと思います。
ツーバイフォーの家は梁・柱がないので、吊るすタイプは後でつけたくなっても天井が抜けてしまうので、天井のクロスを貼る前に「下地(したじ)」という壁の補強が必要なのです。
大きな鏡やIKEAの壁付け棚や壁付けテレビボードなど、壁に重いものを付けるのも、「下地」は必須。
ということは間取り考えるときに下地も考えておかないとダメなんですよね。
ほんと家づくり、機能面・デザイン面、色んな角度から考えるべきことが多くて、忙しいです。
さて、細かい窓や造作棚の位置などは後々詰めていくとして、大まかな間取りは一旦、これで確定しました!
間取りのお話...意外とコンパクトにまとまりましたね!
さらっと書いてますが、我が家は特に予算オーバーで間取りをガラッと変えたので大枠の間取りだけで2ヶ月は毎週末打ち合わせしてたと思いますよ。
30坪のコンパクトな間取りなのでバリエーションは限られてたのですが、もっと広大な土地があったら間取りと庭の設計とか...沢山作れて迷うんだろうなぁ。
いやー土地が大きすぎても外構も本体もそれなりに仕上げようと思ったら莫大な工事費かかるだろうし、程々なサイズが良いかもしれないですね(^^;)
次回から、家に色付けしていきますよ〜!
お楽しみに!!
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