27.楽しい家づくりのスタート〜外観の話
二転三転した間取りも決まり、お家の骨組みである間取りが決まったマルコ一家。(前回のブログはコチラ)
大枠の間取りが決まった時点で、次回からコーディネーターも打ち合わせ参加しますっていう流れで、鶴亀さんに紹介して頂きました。
コーディネーターさんとは、「インテリアコーディネーター」さんです。
私の今までの認識では、インテリアコーディネーターさんてインテリアショップにいらっしゃって、住む家に合わせて家具の配置とか提案してくれる方だとぼんやり思っていましたが、壁紙や外壁や窓、床や照明etc.
施工会社にもお家にまつわる色々な仕様を提案してくださるコーディネーターさんがいらっしゃるみたいです。
※建築士さんがコーディネートも兼ねてはる場合もあるので、施工会社によってはいらっしゃらない場合もあると思います。
紹介してもらったのはリヴのコーディネーター、メイさんでした。
コーディネーターさんはおそらく注文住宅だけなのかな?リヴには3名のコーディネーターさんがいらっしゃいます。あとで知りましたが、メイさんはすでに転職が決まってて、我が家はリヴとして最後のお家だったのです。なので現在は2名のはず。
セミオーダーのお家の場合は私の友人ゴボチが建ててますが、本人曰くおそらくコーディネーターさんは外注の方ですね。あんだけポンポン新築分譲地が建ってたらおそらく、2名で何十、何百件回してたら過労死レベルですね。笑
なので、リヴさんのお家づくりはこんな感じで携わっていただきました。
・営業さん → 土地探し・契約・予算・アフターケアなど。
・設計士さん → 家の間取り・仕様
・コーディネーターさん→お家にまつわる内装・外装・仕様
・外構のコーディネーターさん → 庭、玄関周りなど家の外のプランナー
※外構はコーディネーターさんが兼業されることもあるらしいです
リヴさんの良いなーというポイントですが、誰を紹介していただいても物腰柔らかい方が多いと思います。メイさんも営業の鶴亀さん、設計士の岩城さんからも苗字ではなく「メイちゃん」と呼ばれてはったので、とても人間関係良好そうな会社だなーと思いました。
そしてこのコーディネーターメイさん...私好みのマニッシュ系おしゃれ女子だったので、第一印象で紹介された日からワクワクが止まりませんでした。
のちに私の家づくり熱が加速することになります。
さて、そんなメイさんとの初家づくり打ち合わせ。
リヴさんの家づくりにおいて家の骨組み(間取り)を決めて最初に決めていくことは1.外観です。
そう〜中のキッチンとか色々決めたいけど、まず外部(外観)から!
【外壁】
家の中にいるときは見えないけど、外から帰ってきて一番目に入るお家の顔になる部分です。
リヴさんのお家見学では、レンガの家、塗りのお家を見学しましたが、我が家はもうリヴで建てる・建てないにかかわらず「外壁はガルバリウム」と決めていました。
ガルバリウムとは「亜鉛」と「アルミ」「シリコン」を組み合わせた合金のことです。そのガルバリウムでメッキを施した鉄(鋼板)の建材がガルバリウム鋼板です。現代では屋根や外壁に広く用いられています。
予算が本当に許すなら、私は本当のところ「塗り壁のお家」がマットなイメージで格好良いなーと思っていました。
私は夫・きんちゃんと価値観が合えば、和風の塗りの日本家屋をリノベーションしたかったから、金属ガルバよりもマットな塗りの方が良いに決まってました。笑
ただブログ序盤で先に家づくりをしていた友人・ありんこの家は(ありんこの家のブログはコチラ)「塗りが良かったけどコスト面で部分的にガルバリウムを使うことになった」と聞いていたので、塗りはなかなかのコストがかかると思ってました。
あとは「塗り」で気になってたのが「ひび割れ」と「メンテナンス」です。
「塗り」はめっちゃかっこいいんですけど、日本は地震大国。
外壁のひび割れは気になるなーと思いました。
それと、新築時は綺麗だろうけど、メンテナンスこまめにしないと、塗りは見すぼらしい外観になってしまうな〜と思い、メンテナンス費用の面でも、ガルバリウム剛板は優秀に感じました。耐久年数がとしてはサイディングの倍ほど、20~30年ほど持ちます。(決してメンテナンスフリーというわけではないです)
ガルバリウム剛板は「金属」と聞くと重たいイメージがあるのですが、実は他の屋根材や外壁材に比べて軽いのもメリットの一つです。サイディングの約3分の1の重さで、軽量だと地震での揺れが少なくて済む→建物への負荷が抑えられ室内の家具などの倒壊も軽減できるそうです。
特に屋根に関しては重いと建物の揺れはより大きくなるそうで、屋根材が軽量であることは耐震性においてとても有利に働くとか。
あとはなんといってもシンプルでスタイリッシュな「見た目」です。
我が家の持論ですが、広大な敷地の大きなお屋敷だったら外壁をガルバリウムにすると倉庫に見えてしまいそうだなー ^^; と感じるのですが、コンパクトな家だからこそ、ガルバリウムの家は格好いい気がするのです。
色んな家を土地探しとともにみてて、夫婦で「この家かっこいい!」と目に留まるのが大抵ガルバリウムのお家だったので、ここでもう我が家の外壁は決まってたんでしょうね。
ここまで書くとガルバリウムはプラスでしかないように感じますが、もちろんデメリットもあります。
1.衝撃に弱い
素材が軽い分、衝撃に弱いので一度凹んだら元に戻すのは実質不可能です。子どもたちがボールで遊ぶ公園や学校の運動に近い場合は、要注意ですね。
まして車のバックで誤ってぶつけてしまったら車以上に凹みを直すのは困難かも。
2.周囲の影響を受けやすい
金属なので錆(さび)に弱いので、沿岸地域の潮風や工場の排気ガス、森林など樹木や落ち葉の影響を受けることがあります。
潮風や排気ガスの成分や落ち葉などがガルバリウム鋼板に触れると、電食を引き起こし錆びる原因となります。
たまたま同じ分譲地でガルバの家を建てられた家族の話を聞いたのですが、外構を違う業者さんに委託された時、施工時にフェンスを作るために鉄材を切った時に飛んだ鉄粉で、入居時から外壁にサビが飛んでしまったというトラブルがあったそうです。鉄粉が飛んでくる環境は工業自体だけでなく、家が沢山建つエリアも金属を切ったりするので、注意が必要ですよね。
3.コストが高い
ガルバリウム鋼板など金属建材は、スレートや窯業サイディングよりも若干、施工価格が高いです。
もし新築工事で「標準的に用いられるグレードのスレート屋根と窯業サイディング外壁」を「全て断熱材入りガルバリウム鋼板」で仕上げるとなると、40万円から60万円程度のコストアップになるみたいです。
ガルバリウム鋼板の施工をおこなうのは板金専門の工職人さんなのです。板金工事は専門性が高い工事であり、ガルバリウム鋼板を正しく施工できる板金工事業者や板金工がまだまだ少ないのが現状なので、割高になるんですかね。でも、将来的なメンテナンスの年数なども考えると、多少のコストアップは我が家は許容範囲内でした。
メンテナンスが要らない外壁でいえば「レンガ」が代表的ですよね。最近はリヴさんでも亀岡でレンガの分譲住宅を作られてます。
「家の外部」と一言で聞くと、屋根、外壁、窓サッシ色、ドア くらいかなーと思うのですが、とんでもないです。
ガラスの種類、土間の仕上げ方、面格子、雨樋、軒裏、破風板、板金、笠木と細かい部分の色・素材も決めていくわけです。
家って色んな部品から成り立ってるねんな...としみじみ思いました。
でも大体の部分を占める外壁・屋根・サッシを決めたら他のパーツの色は決まってくるので、意外と1日で決まりました。セミオーダーの場合は選べる外壁が「コットン」や「デニム」などテイストによって限られてたと思うので、もっとサクッと決まると思います。
問題は外観の印象を大きく変える「色」ですよねー。
我が家は色んな家の外観イメージを探していて、黒のガルバに玄関を木張りにしたい!がリクエストでした。
ただ、ここで問題が発生しました。我が家が契約した土地は長岡京市の景観条例地区だったので、真っ黒な壁がNGだったのです!ガーン!!!(←古)
そんなわけで、リヴさんからは限りなく黒に近いグレーのガルバリウムを提案してくださいました。
ニチハのセンターサイディングという金属製外壁材 です。断熱材一体型の断素材なので、断熱性や遮音性を補ってくれます。
一体型ではないものに比べてコストは30~40万上がるようですが、暑さや寒さ、外の音に悩まされることが避けられるのであれば、決して大きな差ではないと思います。
私が悩んだのは外壁と窓枠の色のバランスです。
色んな家を見てきて、窓枠と外壁が色がはっきり違う方が、アクセントカラーとしてかっこいいなーと感じてました。
例えば外壁が真っ黒だったら、窓枠はシルバーがいいなーとか、
外壁がネイビーだったら、窓枠は白がアクセントになってるなーとか、
メリハリをつけたかったので、悩みました。
【窓】
リヴさんの標準仕様でついてる窓サッシは、サーモスLというリクシルのサッシでした。色はホワイトか、シルバーか、黒だったかな。木目もありましたね。
プラスかかりますけど、内側からは木目、外からは黒に見える仕様もあるんですね!
何となくですが、私は窓サッシの色は黒がいいなと思ってました。蜘蛛の巣とか、ホコリ溜まったら黒が一番目立つんですけど、黒がいい。
なので、外壁も黒だとメリハリがあんまりないなーと思って、薄いグレーやあえてグレーよりのくすんだグリーンはどう?と提案したんですが、きんちゃんは「黒」か「紺!」と動きませんでした。
(割と私に細かいところは任せてくるのに、時々出すこの頑固さ、何なんでしょうね。ブツブツ...)
私的に「グレー」か「黒」で紺は考えてなかったので、最終的に限りなく黒に近いグレーのガルバリウムに決定しました。
後々「リヴさんにして良かったなー」と思ったのが、乙訓エリアに強い会社だったことです。同じ区画で他社さんで建てられたお家の方も、外壁は紺色とか濃い色を希望されてたそうなんですが、景観条例エリアということでやむなく白を選択されたそうです。リヴさんは「長岡京市は京都市ほどガチガチの条例じゃないから、真っ黒じゃなかったら大丈夫〜」とギリギリ黒に近い色を攻めてくださったので、そこはめっちゃ感謝です!
【ドアまわり】
あとは玄関ドアですね〜。
最初、木のシンプルなドアがいいかなって思ってましたが、玄関ポーチ軒裏を木で張り巡らすなら、木のドアだと素材の色がビミョーに合わなくて変かも...
というわけで散々木のドアで悩んだ挙句、外壁に合わせて黒いドアにしました。
リヴさんの家で標準のドアはリクシルです。「ドア」といってもほんまに色んなドアがあるんですね。窓がついたもの、格子で明かり取りになる窓がついたもの、取っ手のデザインが指紋認証やカードキータイプのものetc.ドアひとつとっても、値段はピンキリです。
我が家は真っ黒な窓もついてない、超どシンプルなM17型にしました。
ドアまわりも軒(のき)だけ木を貼って壁は白にするか、ガルバにするか...素材を変えるだけで全然印象が違うもんですね。お値段するけど、小さい木張りのレッドシダーで張り巡らせる感じにしました。
この日決まったのはこんな感じでしょうか。
毎日打ち合わせの内容をコーディネーターさんがこんな感じでまとめてくださいます。
こんだけの内容を3〜4時間かかっていつも打ち合わせするんですよね...
自分たちにとっては一度しかない家づくりだから何時間でもできるけど、コーディネーターさんや建築士さんにとっては数ある家の一軒。
建売ならこういう工程はサクッと終わるんだろうけど、注文住宅は施工主のこだわりが詰め詰めになるので、ほんと色んな人の時間を削ってもらって家づくりは完成するんだなって思います。
家の外観がが決まったら、水廻りのショールーム見学です!
お楽しみに!
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