【コラム】家づくりでお世話になった本②
ようやく家探しに結論出ましたね。
我が家の家づくりまでにあと2家庭、紹介したいんですが…
大丈夫ですかね ^^;
さて、ここで再びやってきた勝手に
【コラム】オススメな家づくり本第2弾!
ご紹介したいと思います〜
まずは一冊目!
「人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム」
一級建築士の兼坂成一さん。
ケンサカ?いや普通にカネサカ セイイチさんですね。
一級建築士さんはなかなかさらっと読ませてくれないのね。(ただ単に漢字弱いだけ)
この本は東京で知り合った関西人の友達及びママ友「のんちゃん」のオススメ本です!上の子ハルちゃんが同い年(^^)v
のんちゃんも東京で永住は自分のライフスタイルと違うと感じて、ご主人の地元、秋田に土地を買ってました。
我が家の京都転勤が決まった時、すでに土地を買ってたから...もう家づくりが始まってたんじゃないかな。
彼女も地元の工務店さんに依頼してたな。リモートで家づくり打ち合わせとかどうしてたんだろう…
黒髪ショート美人ののんちゃん。都会ではパリッとしたトレンチきててシンプルな服着てて、オサレだった。高校とか体育の先生だったな。
結婚式のウェルカムアイテム作って、お礼にくれたキャンドルがもんの凄く可愛かった。別れ際にくれたドライのキャンドルもすごく素敵だった。(キャンドル好きなのかしら。新居にも飾るよー!)
また完成したお家、遊びに行ってみたいです。
最近めっきりご無沙汰だけど!
こだわりのんちゃんハウス、絶対おしゃれと思う!!
はい、長い独り言はさておき...兼坂さんは丹羽さんの家づくり本とはちょっと違う観点で図やグラフを使って、割と理論的にまとめてあります。
丹羽さんは「ほんわか楽しく家づくりしましょ〜」に対して
「一生に一度の家づくり、後悔しないようにこういう観点で家選び・家づくりしていけ!」(こんな命令口調じゃないですよ。笑)という教科書的な感じです。
施工会社の選び方では、
服とかブランドバッグ、雑貨etc.
何でも「お値段するものはそれなりに良い物」という価値観が根付いてて「高い家」=「良い家」と思いがちですが、
家づくりに関してはそうじゃないよってことが書いてありましたね。
例えば有名なハウスメーカーのお家は、
よくCMで見かけるので知名度もある、全国にモデルハウスも沢山あります。
雑誌もSUUMOとか見ると必ず広告が打ってありますよね。
その膨大な広告費・モデルハウスの建築費用はどこから出てるのか?
それぞれの戸建の家の価格に何割か入っているので、家本体の他にその広告費が上乗せされてると考えると、
モデルハウスを持たない工務店の建てる戸建に対して、同じ性能でも本体価格は高くなるみたいです。
この話は自分も広告で携わってる立場として結構納得しました。
家って…ピンキリじゃないですか。
たまに「3桁で建てられます!」とかCMやってるけど、
安けりゃいいってもんじゃないでしょ!その家大丈夫なん?^^;て
思いますよね。(そんな安くで建てられるのにテレビCMに広告出せることがすごい)
長期優良住宅とかエコ住宅とか、何が優良で何がエコなのかもよーわからんし…
我が家も「性能が良い家」が良いな〜ってずっと思ってて、都内で住宅展示場のモデルハウス行ったことあります。
賃貸でもお世話になってたアウトドアリビングのできる重量鉄骨のハウスメーカーを見に行きましたよ。
歩ける距離に住宅展示場があったので、軽いノリで。
実際見に行ったら、3階建ての屋上アウトドアリビング付き二世帯住宅でした。
吹き抜けや小上がり収納、1Fのご両親様に庭に向けて全開で開く窓。仕様がゴージャスすぎて、この家一体ナンボすんねん…
見に行ったものの、自分の状況や予算感の家とはかけ離れすぎてて、我が家が暮らすイメージができなかったので...
そういう意味ではあんまし参考にならなかったです ^^;
(構造面は勉強になったけど)
今後家づくりした時の参考程度に...と軽〜い気持ちで行ってみたんですが、当分建てる予定がない・建てる予定があるとしても都内じゃない(っていうか建てられない。笑)と断ったけど、住所と電話番号は書かなきゃいけないルール。
住宅見学会に来ませんか?と電話がかかってきたり、引っ越しするまで割としぶとくDMが送られてきました。
(読まずに捨てる広告、これもきっと誰かが一生懸命作った広告なのに印刷費用勿体無い…)
一度、営業さんが家まで挨拶にこられたことがありましたね。
お仕事とはいえ、「軽い気持ちで見に行ってすいません!」って気持ちになり…ちょっと困惑しました。
こういう営業費用もきっと上に乗ってるんでしょうね。
どんなモチベーションで見学しに来てるかわからんお客さんに対して、誰でもいいから数打ちゃ当たる戦法でやたら営業かけてくる感じはかなり違和感があります。
アピールされても、こっちがそのテンションじゃない時めっちゃ冷める…っていうかむしろ引きますよね。(そんなテンションで家って見に行ったらあかんのかな ^ ^;)
これも家買うテンションのタイミングだったらまた印象は違ったのかもしれんけど…
外観とかもあんまりピンとくるお家がなかったので、
我が家はこれをきっかけに住宅展示場は行かなくなりました。
が!兼坂さんはモデルハウスを見に行くとき「こういう天気の時にこういうところを見たほうがいい!」など
「モデルハウスの見るべきポイント」も丁寧なアドバイスが書いてありました。
これを読んでいったら、もう少し勉強になったのかな。
せっかく行くなら、ある程度見たいものをわかってから行かないと意味ないですね。
この本は家の構造に対しても兼坂さんの「推し」がたくさん詰まってます。
兼坂さんの「推し」は高断熱・高気密・床暖房
ほんでもって多分2×4(ツーバイフォー)なお家ですね。
(ご自身の家をツーバイフォーで建ててはるから、2×4推しだと思っています)
老後のことも考えたら床暖絶対やっときやーとか、断熱はこういう方法がある、ツーバイフォーは耐震性や耐火性もあるとか、
要するに長い目でみた家づくりです。
建物は、在来工法、2×4(ツーバイフォー)、プレハブ工法、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)
いろんな建て方があるんですよ!
いろんな建て方がありますが、リヴさんで戸建建てるなら黄色い色がついてる木造の家になりますね。
戸建の主流は在来工法(木造枠組壁工法)
ハウスメーカーになると、プレハブ工法が主流なんかな?
(鉄骨が多いのか?)
マンションは鉄筋コンクリート造(RC造)になります。
RCってなんでしょうね。Reinforceは「強化する」なので、
Reinforced(強化された) Concrete(コンクリート) Construction(建設)の略で、
「鉄筋によって補強されたコンクリート建設物」ってことらしい。
(鉄筋の iron とか rebar どこいった)
あと気になるのは「ラーメン構造※1」!
ラーメン構造...柱と梁が交わる部分(接合部)を固く留め、変形を抑えた構造形式だそうです。
中古マンションリノベーションの際にでめっちゃ「ラーメン」ワードが出てきて、絶対違うのにラーメンが頭から消えなくて半笑いで聞いてましたよ。
ラーメンはドイツ語で「Rahmen(額縁)」の意味があるそうです。
ドイツ人にとってラーメンは額縁...じゃあドイツ人が日本に来たら「ラーメン屋さん」って「額縁食べるのか!?」ってカルチャーショック受けるんですかね。
どうでもいいけどドイツのラーメン事情、気になる!
脱線しましたがこれで「ラーメン構造」覚えましたね!笑
話は戻して「壁面ブレース工法構造」※2も説明しておきましょう。
(わかったように言うてるけど、ブログ書きながら調べて抜粋してるだけですよ。私も家づくりしてる時ここまで知らんし!)
鋼製の2本の柱と2本の梁を組み合わせたキッドの内側に、 丸棒のブレースをたすき掛けに取り付けたもの...だそうです。
要するにバッテンつけて壁の強度をあげるんかな!
このバッテン(ブレース)つけるところは必然的に窓が付けられないから、窓つけられる壁が制限されそうね!
一般的にマンションに採用されてる「鉄筋コンクリート造」が一番耐久性があるように言われていますが、
鉄筋コンクリート造の耐久性はせいぜい65年〜120年らしい。
(我が家は築50年のマンション見てたし、この耐久年数の開きが気になる… ^^; 中古リノベマンション考えてる方は築年数も要チェックね!)
でも世界最古の木造建築は法隆寺らしいねんけど、なんと1400年もの間、リフォームなしでその躯体(くたい)を保ち助けたそうです。
※躯体(くたい)...建築物の構造体のこと
すごくないですか?
自分が作ったものが、一度も壊されることなく1400年も続くなんて、感動しますよね。
1400年前に建築に携わった人、今でも建ってますよー!って教えてあげたいです。
そしてそういう築年数を知った上で今一度、法隆寺訪れてみたいわ!
(お寺大好きマルコです)
コロナと家づくり、両方落ち着いたら行ってみたいと思います(^^)
(家づくりからの法隆寺て...壮大。笑)
それいうと、ヨーロッパの石造建築とかどないなんって話になるんかもしれんけど、地震大国日本だからこそ、日本の世界遺産登録されてる建物は木造建築が圧倒的に多いですよね。
(お城も木造ですよ!あんな大きい建物を心を一つにして建てるって…昔の人って偉大すぎる)
日本は家建てて、次の世代で壊してまた建て直すって感じだけど…
なんか使い捨て文化な気がしてすごく嫌です。
海外のお家はリフォームして住み継ぐ文化が根付いてる気がします。
実際、海外の友達は中古の家を買ってる子が多い。
だからなのか、昔ながらの街並みが整っててすごく綺麗です。
(京都も市内は景観条例めっちゃ厳しいエリアありますよね)
そこまで立派に語っておいて、
我が家が街並みを意識して作ったかというとめっちゃ嘘になりますが(なんやそれ)
子供の世代でも大事に住み継ぎたくなるような家を建てたいな〜って気持ちはずっとありました。
取り壊すのも100万くらいかかるんですよ!勿体無い〜
いろんな職人さんが心を込めて作ってくださったし、自分たちもちゃんとこだわって作った家だから大事にしてほしいなぁ。
ちなみにありんこハウスは在来工法(木造枠組壁工法)
我が家は2×4(ツーバイフォー)工法で建てました。
リヴさんは在来工法、2×4どちらでも建てれますよ◎
この話、詳しくは我が家の家づくりにて!(^^)
ただ兼坂さんは割と「このやり方なら納得の良い家づくりができる!」という持論が強めの方かなと思います。
私の家づくりブログもそうだけど、
家探しも構造面、構法もどれが正解ということはないと思うんです。
それぞれの家庭の事情や暮らし方、土地や環境によって「良い家」は違うと思うし、
私の家づくりが正解だとも1ミリたりとも思ってないです。
(むしろかなりクセが強い方だと思う)
兼坂さんは床暖房ゴリゴリ推してましたけど、
我が家は色々悩んだ末、床暖は外しました。
お風呂も全然こだわりないからユニットバスです。
こだわったらなんぼでもお金かかるしね!
そういう風に良い家の定義?をある程度知った上で、自分たちの家ではどこまで必要かを予算やライフスタイルも踏まえて「自分で」選択することが大事だと思います。
戸建じゃなくてもマンションライフも良いところはたくさんありますしね◎
それと...この本で一番勉強になったのは「建て主」が果たすべき役割!!
「建て主」とは、家を建ててもらう側の私たちのことです。
建売の「家を買う」となると立場としては「お客様」なのかもしれませんが、「家づくり」となると「建て主」であり「責任者」になります。
「建て主」と「建築業者」がそれぞれ信頼関係を持って建物を建てるという意識を持って建てなくちゃいけませんよ。
お客様と勘違いして「サービスを受ける側」として、建て主としてやるべきことを見失ってしまうと建築業者を困らせることがありますよ、など。依頼する側としてどういう姿勢で家づくりしたらいいか、こと細かく載ってます。
でも建て主って聞くと...うーん。なんか偉そうな感じですね。
私的には「施す」(ほどこす)という単語が好きです。
「施主(せしゅ)」と「施工(せこう)業者さん」という感じかな。
そっちの方が柔らかい響きで、一緒に作っていくイメージです。(なんとなくやけど)
まぁ呼び方は結局なんでもいいと思うんですけど、
どっちの立場が上とかはなくて、お互いの立場の責任を持って、
お互いが協力して一つの物を「一緒に作っていく」ってことは、とても大事だなって思います。
家づくりだけじゃなく、仕事のプロジェクトでもなんでもそうですよね。
で、最終的な「これでいきます!」ってジャッジが施主としての責任になります。見積もりが間違ってないか、施工内容が打ち合わせと違ってないか、予算通りの家づくりなってるか etc.
契約のハンコ押す前に施主が見るべき書類は山ほどあります。
兼坂さんは施工会社選びの段階から、見積もりは「概算見積もり」ではなく、契約前に「詳細見積もり」をもらいなさいとか、細かく教えてくださってます。
マルコは数字や活字にめっぽう弱いので、割とこの見積もり関係はスルーしがちで読んでたんでしょうね。
今このオススメ本読み返したら兼坂さん、
こんだけちゃんと「建て主として、こういう意識でこういう事頭入れとけ」
「わからんことは契約する前に全部クリアにしとけ」って助言くださってるのに、
我が家は家の性能や構造ばっかり気になって、「概算見積もり」しか出してなかったので、
契約時から見積もりの認識のズレがあり、家の総額出した時に「話が違うぞ〜!」とちょっと揉めかけました。^^;
施主として確認事項怠りまくってたのです。(猛反省)
初めてのことだから、家と土地のローン手続きやら家で決めることやら、わからないことだらけねんな…。
色々気を張ってても疲れるし、慣れないことなんだから、仕方ないけど。(言い訳)
家づくりは一生に一度で、建ててからも施工会社さんとのお付き合いは続くので、
建て主は一生そこに住み続けなあかんことになります。
(引っ越して別のとこに家建てる予算ある人、凄いよな)
施工会社さんと気持ち良く家の完成を喜べるように、双方に信頼関係を持って家づくりできたらいいですよね(^^)
結構大事なポイントだと思いますよ!
あら...本当は二冊くらい一気に紹介するつもりが、
気付いたらまた一冊でブログ一本書いちゃいました。
兼坂さんからネタバレすんなって苦情来ませんかね。
こんだけ書いてますけど、内容はそれぞれかなり深掘りしてあるので、
こだわりの戸建をこれから建てたい!って決めた人にオススメの一冊です。(マンションの人は必要ないかと思う)
良ければ、読んでみてください(^^)v