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もしも社畜ゾンビがアウトプット大全を読んだら

樺沢紫苑氏が書いたアウトプット大全は両親が読んでおり、すすめられたので購入した。アマゾンで検索する過程でこちらの漫画があることに気づき、レビューが良かったので買ってみた。

仕事に行き詰まり、やることが裏目に出てしまいついには体調まで崩してしまう通称「社畜ゾンビ」の外山健が清掃員の女性からアドバイスをもらい、アウトプットを実践することで成長していく物語である。「アウトプット大全」の内容をどう日常に生かすかが漫画とその解説という形で分かりやすく落とし込まれていた。

この本を読んで私が気付いたこと、学んだことを3つ挙げる。
まず一つ目に、「09ぼーっとする」の役割である。お風呂やトイレなど、何も考えずリラックスしているときに重要なアイデアを思いつく人もいるだろう。このボーっとしている時間には、脳内でデフォルトモードネットワークと呼ばれる情報を整理するネットワークが活発に稼働している。アウトプット大全に詳しく書かれているが、ぼーっとするという行動は、リラックスして脳を休めるだけでなく、スタンバイ状態にして過去の経験や記憶を整理するという役割も兼ねていたのだ。
次々に詰め込んだり、休憩時間にはスマホに張り付くのではなく何も考えない時間を作ろうと思った。

二つめに、情報発信と要約の重要性である。
アイデアは出せば出すほど拡散するもので、これを要約・まとめることにより収束させ、整理することができる。長い小説やビジネス書、セミナーには多くの情報があふれており、読みっぱなしでは情報は拡散したままだ。せっかく時間と労力をかけて得た知識もそれではもったいない。
また、要約をしても誰の目にも触れずフィードバックがないのでは、成長しないままである。ここでSNSなど多くの人の目がある場所で情報発信することが重要になってくるのだ。
そこで私は、本を一冊読むごとにTwitterとnoteで感想文を書き、多くの人の目に触れる場所でアウトプットをすることにした。

三つめは、決断に迷ったときは5秒で「ワクワクするほうを選ぶ」こと。
この章には意外な事実が書かれていた。プロのチェスプレイヤーが盤面を見て5秒で決めた手と、30分で考えた手は86%一致するというのである。直感的に思い浮かんだ最初の判断は正しい可能性がかなり高いのだ。試験の時に、最初に書いた答えを後で考えて書き換えたら、最初の答えがあっていたという経験はこれに起因しているのではないだろうか。また、ワクワクするほうを選べば、その後のモチベーションも変わってくる(それに伴う課題と解決法は考えていく前提で)。
決断する際には直感も大事だと気付かされた部分であった。

本書の内容を読んだうえで、アウトプット大全をもう一度深読しようと思う。

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