【ダブルクロス3rd】計算下手がメモリーの有用性について語ってみる
ちょっとはデータに細かい事も言ってみようかな、と思って挑戦してみる、ななしぃです。
※このnoteは『ダブルクロス The 3rd Edition データ集 エフェクトアーカイブ』(矢野俊策、F.E.A.R)の内容に触れ、一部引用します。
読む際は、できればこちらのサプリメントが手元にある状態で読んでいただきますようお願いいたします。
持ってない人は、これを機にぜひエフェクトアーカイブを買ってね!
序論 ―メモリーとは
簡単に言えばロイスより固定的なもの、そのキャラクターの思い出となるもの。
それをデータ的に使えるようにしたのがメモリーだ。
プリプレイ時、15点の経験点を支払って獲得すると「バックトラックの際、ダイスロールを行う直前に使用を宣言でき」(P.18)、使用したキャラクターの侵蝕率を10%低下させることが出来る。
メモリーを複数個所持・一括に使用することも可能である。
つまり、バックトラックに換算して言い換えれば、バックトラックで減る侵蝕率の固定値が10増える([侵蝕率]-{xd10-10})。
しかし、経験点を15点消費するということは、エフェクト一個分を新規取得するか、もしくは既に取得したエフェクトのレベルを3上げるのに相当する。
そして、あくまで私の主観ではあるが、1回のシナリオが終わってアフタープレイに配られる経験点は(侵蝕率ボーナス含め)おおよそ20点。
つまり1セッション終わった後では、一個エフェクトかメモリーを取ってしまえばもう技能値に振るかレベルを上げるかしかなくなってしまう。
(例外として、『ヒューマンリレーション』掲載のユニークアイテム「デモンズシード」などを取得することは出来るが)
筆者は高校時代の数学が赤点だったほどには計算および数学的思考が苦手なので、もっと複雑で確かな比較はダブルクロス界隈の他の方々に丸投げするが、ひとまず粗雑ながらバックトラックにおけるメモリーの強さについて今回検証してみたいと思う。
本題 ―メモリーの強さ
ここからはしゅんしゅんひよこ氏による、下記のバックトラック帰還表なるものを参照しながら話を進めていきたい。
そして、バックトラック前の侵蝕率は130%と仮定したい。
仮にロイスが一つたりともタイタス化されていなくとも、素振りで63%の確率で帰還(バックトラック成功)できるという、若干不安な値である。
無論、基本的にロイスはクライマックス戦闘を経て一つや二つ、タイタス化してしまうものだ。
今回、特に何も但し書きがなければ残存ロイス数は4つとする。
130%の時点で4つのロイス、素振りで帰還できる確率は7%。基本的に帰還は期待できない。
倍振りだと95%だが、Eロイスで減るぶんを考えたら倍振りをしない人もいるだろう。
ひとまずEロイスは0個に仮定しておいて、130%の時点でメモリーを使ったらどれほど帰還率が上がるのだろうか。
130-10=120、120%の時点での帰還確率は…
等倍振りが56%、二倍振りが99%。
なんと、もうメモリーを一つ使うだけでわりと帰還する希望が見えてきてしまった。
しかし、もし悪戦苦闘したとして、ロイスが3つだった場合は?
等倍振りで22%、倍振りで96%だ。
倍振りはやはり経験点と引き換えにほぼ確実な帰還を保障してくれる…そもそも倍振りでのバックトラックそのもののほうが強いのでは…?
閑話休題。
ではもう少し侵蝕率を引き下げて検証してみよう。等倍振りでも帰れそう(90%以上)な値はどこか。
ずばり、等倍振りの確率が90%以上になるのはメモリー使用後で114%、使用前は124%である。
よほど高燃費のキャラシを使わない限りは達成出来そうな値ではないだろうか。
また、4d10+10の期待値は32である(ダイス計算機にて算出)。
確率は低くなってしまうが、ロイスを4個温存すると仮定してギリギリまで粘るのなら、143%まで上がっても構わない。
143-10=133%は、ロイス倍振りで帰還率がちょうど90%のラインになっているのだ。
Eロイスを使った場合
さて、今度はEロイスを計算に入れて安全ラインを模索しよう。
Eロイスの数を2つ(1個でバックトラックダイス2個扱いになる一部Eロイスを考慮)だと仮定しよう。これで、計算式は基本的に[侵蝕率]-{(4+2)d10+10}もしくは[侵蝕率]-{(8+2)d10+10}となる。
バックトラックダイスのダイス数はデフォルトで6、倍振りで10(Eロイスぶんのダイスは倍にならないため)。
6d10+10の期待値は33、10d10+10は65。
等倍振りで帰還率が90%以上なのは133%、二倍振りだと142%(メモリー減少分を含まない数値)。
結論
こんな単純な数式や表ですら、見つめているとクラクラしてくるが…
ひとまず、ロイス数が4つ、Eロイス0個、メモリー1個の場合、90%以上で帰還できるのは124%、倍振りを考慮するなら143%。
Eロイスが二個の場合、133%、倍振りは142%。
しかし、あくまでこれらは期待値に基づいた数値にすぎない。
過信して、バックトラックで泣きを見ないように。
………もうこれで誤りがあったのなら皆さんにこのテーマでブログなり記事なりを執筆してもらうことに期待してしまおう()
無論、コメントは歓迎するが、あくまで筆者が数学ドベ人間であることを踏まえて欲しい。
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